弁護士特約を使えないと言われていたところ、交渉により適用してもらえた事案

依頼者情報 Aさん・40代・男性
事故当事者との関係 本人

事故の概要

依頼者の方は、タクシードライバーで、業務中に後ろから別の車に衝突され、運転が困難になり退社しました。

その後、加害者の保険会社から債務不存在確認訴訟を起こされました。

元の勤務先のタクシー会社とその保険会社に弁護士特約について聞いたところ、「もう退社したので契約内容は答えられない」と冷たく断られてしまったのです。被害者なのに訴訟を提起されて被告にされて、悔してたまらないとおっしゃっていました。

しかし、着手金がないので他の事務所には断られ、困り果てて当事務所所に相談にいらっしゃいました。

 

弁護士がお役に立てた点

Aさんご自身で弁護士特約について、タクシー会社の保険会社に聞いたところ、「保険の契約者である会社から事故報告がない。あなたは契約者ではないので、保険契約の内容は教えられない。弁護士特約があるかないかも言うことは出来ない。まずは、会社と相談してほしい。」と言われたそうです。そこで、タクシー会社に「保険会社に事故報告してほしい。」と言ったところ、「既に会社の車については示談が成立し、会社としてはこの件は終了している。それにあなたはもう社員ではないので、何もするつもりはない。」と言われました。

この時点で、当事務所に相談しにいらっしゃいました。弁護士が、保険会社とタクシー会社に聞いたところ、同じような答えでした。そこで、保険会社に粘り強く交渉したところ、事故報告を受け付ける、弁護士特約の適用も認めるという回答がきました。その後、損害賠償請求の反訴を提起し、徹底的に反論して相手の主張をすべてつぶしたところ、相手は損賠賠償義務を認めて訴訟上の和解が成立し、適正な賠償額を得ることができました。

 

依頼者に喜んでいただけた点

  • タクシー会社の保険会社と熱心に交渉して弁護士特約を認めさせたこと
  • 相手が提起した債務不存在確認訴訟に対して反訴を提起し、相手の主張をすべてつぶして損賠賠償義務を認めさせたこと

について、喜んでいただけました。

 

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