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コラム 契約書
契約書を訂正する方法とは?訂正方法と注意点を解説
契約書はパソコンで作成するのが一般的です。契約書に訂正点を発見した場合、契約書を取り交わす前であればパソコンで該当箇所を訂正するだけで済みます。 では、契約書を取り交わした後で訂正点を発見した場合には、どのように訂正したら良いのでしょうか。 この記事では、契約書の訂正方法と注意点について解説します。 契約書の訂正方法 ここでは、契約書の訂正方法を次の4点に分けて解説します。 訂正印と捨印とは 訂正印による訂正 捨印による訂正 変更契約書を締結する 訂正印と捨印とは 訂正印は、文書の一部を訂正する際に「誰が・どのように」訂正したのかを証明する印鑑です。訂正印があることで、他者に勝手に訂正されたものではないことを示します。 捨印は、契約書の余白にあらかじめ押しておくことで、契約の相手方や代理人など本人以外が訂正できるようにする印鑑です。訂正印は訂正箇所ごとに押印が必要ですが、捨印は通常、契約書の上部などの余白に1か所押印するだけで済みます。 訂正印による訂正 訂正印による訂正の流れは、以下のと […] -
コラム 契約書
契約書の書き方・記載例を丁寧に解説
契約書とは、契約の内容を記載した文書のことで、契約締結時に取り交わします。簡単に説明すると以下のようになります。 契約書とは… 2名以上の個人または法人が当事者となり 何らかの契約を結ぶとき 内容を文章にして書きあらわし その内容が間違いではないことを証明するために 署名または記名および押印したもの 契約は口頭でも成立しますが、当事者間で合意した内容は、後になって証明することが難しく、トラブルにつながります。トラブルを未然に防ぐためにも、契約書の作成は重要です。 契約書を作成するメリットは、以下の3点です。 契約内容を明確にする トラブルを未然に防ぐ トラブル発生時の法的証拠となる また、契約書とは別に「覚書」があります。 覚書は、契約書を作成する前に当事者間で決めたことや、契約条項を補足する内容を書面に書き残すもので、書面の内容次第では契約書と同等な法的効果があります。 この記事では、契約書を作成する専門部署がない企業や、個人事業主など、契約書の作成に不安があるという方のために、契約書の書き方や注意点 […] -
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契約解除に必要な書面とは?契約解除通知書・契約解除合意書について解説!
自分の都合で勝手に契約の解除はできません。相手方に何らの落ち度が無く、契約書にも解除に関する条項が無ければ、契約終了を待つか、相手方の合意を取り付けるしかありません。 では、相手方に契約違反があるなど、解除すべき理由がある場合にはどのように契約を解除すれば良いのでしょうか。 この記事では、契約の解除について及び解除に必要な書類について解説します。 契約の解除とは 契約の解除とは、契約の効力を消滅させることです。契約期間満了による契約の「終了」とは異なり、解除した場合はそもそも契約が無かった状態に戻ります。ここでは以下2点について解説します。 主な契約の解除理由 損害賠償について 主な契約の解除理由 主な契約の解除理由は、以下の3点に分けられます。 当事者間の合意に基づく解除 相手方の契約違反による解除 相手方が契約の履行不能になるか、履行拒否した場合の解除 当事者間の合意に基づく解除 当事者双方が契約の解除に合意している場合は、後述する契約解除合意書を作成して契約を解除します。お互いに、契 […] -
コラム 契約書
契約書のレビューは必要?チェックポイントを解説!
契約書の内容が本当に正しいのか、抜けている項目が無いか、法律に反する項目が無いか等、契約書には確認すべき事項が多数あります。 きちんと確認をしないまま契約を締結すると後のトラブルにつながりかねないため、弁護士や法務担当等の専門家による契約書のチェックを受けるべきでしょう。 ここでは契約書のレビューについて解説します。 契約書のレビューの目的 契約書のレビューを行う目的は、以下の2点です。 契約内容の明確化・紛争回避 自社に不利な項目を洗い出す 契約内容の明確化・紛争回避 契約書に記載すべき項目が漏れなく記載されているかどうか、多義的に捉えられる表現が無いか等を確認することで、契約内容を明確化できます。 個人や中小企業等で契約書に関する知識が無い人が契約書を作成する場合に、曖昧な表現を使用してしまうと当事者の解釈によっては誤解が生じ、後のトラブルに発展する恐れがあります。 契約内容を明確に、誰が見ても同じ意味に捉えられるように、分かりやすく簡潔な表現を使用する必要があります。 自社に不利な項目を洗い出す ビジネス上、ある程度の不利な […] -
コラム 契約書 資金調達・デューデリジェンス・M&A
事業承継に必要な契約書について、事業承継方法別に解説
事業承継には様々な契約書が必要です。承継方法によって必要な契約書が異なります。 必要な手続を把握し、適切に契約をすることで、事業承継をスムーズに行えます。 ここでは、以下の3つの承継方法毎に、主な契約書類について解説します。 親族への承継に必要な契約書 従業員や第三者への承継に必要な契約書 M&Aでの承継に必要な契約書 親族への承継に必要な契約書 親族へ事業を承継する場合、以下の2点次第で手続の内容が変わってきます。 個人事業主か法人か 前経営者が存命か亡くなっているか 相続の場合も含めた主な契約書は、下記のとおりです。 個人事業主 法人 遺言書 〇 〇 遺産分割協議書 〇 〇 生前贈与契約書 〇 〇 使用貸借契約書 〇 〇 事業譲渡契約書 - 〇 株式譲渡契約書 - 〇 個人事業主の場合 個人事業主の承継の場合は、前経営者が廃業に係る届出を行い、後継者が開業に係る届出を行うことで主な手続は終了します。 廃業・開業に必要な書類については、弊所ホームページに記載しております […] -
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契約書の作成・確認を弁護士に依頼するメリット
契約を締結する際は、口頭ではなく契約書を取り交わすのが通常です。一口に契約書と言っても、その種類は無数にあり、どの契約書が適切なのか、何を契約書に記載すれば良いのか、判断に迷うこともあるでしょう。 作成した契約書に不備があった、法律に適していなかった等、契約締結後にトラブルが発生することもあるので、契約書を作成する際には専門家によるサポートを受けるべきでしょう。 ここでは、契約書の作成・確認を弁護士に依頼するメリットについて、解説していきます。 契約書の確認・作成を弁護士に依頼するメリット 契約書の確認・作成を弁護士に依頼するメリットは下記の4点です。 後のトラブルを防止できる 契約内容を明確にできる 当事者の利益のバランスが取れた契約書になる 違法・無効な契約書を回避できる 後のトラブルを防止できる 契約書の内容に誤りや漏れがあったり、曖昧な表現を使用したりすると、後のトラブルに繋がる可能性があるため、契約書には、お互いの合意事項を正しく・漏れなく記載する必要があります。これにより、契約の内容に齟齬が生じることもなくなります。 また、内容自体 […] -
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契約書の種類と記載すべき内容を解説
他者と契約を交わした場合は、契約書を作成することで将来のトラブルを防ぎやすくなります。 契約の内容によって契約書に記載する事項も変わるため、契約書の種類は多岐にわたります。 この記事では、契約の種類をお伝えした上で、各契約における代表的な契約書と、契約書への記載内容について解説します。契約や契約書の種類を理解する上での参考にしていただければ幸いです。 契約書とは?契約内容を書面化するべき理由 契約書とは、契約内容が記載された書面のことです。契約自体は口頭でも成立しますが、あえて契約内容を書面化・明文化する理由は、言った言わないという水掛け論を避けるためです。 契約内容を明確化することで契約内容を慎重に検討しやすくなります。 例えばAさんが、Bさんに100万円を貸し付ける際に、「●●日までに返済する」という内容の契約を口頭で締結したとします。しかしBさんは返済期日を経過しても返済をしません。 AさんはBさんに返済期日が経過していることを伝えるも、「そんな契約はしていない。」と言われてしまいました。Aさんはお金を貸付ける際に契約書を作成していなかったため、返済期 […] -
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契約書締結までの流れと確認事項を解説
企業間でのビジネスや個人間での取引において、日常的に契約書を目にすることがあると思いますが、どのような流れを経て契約書を締結しているのでしょうか? ここでは契約書締結までの流れと、契約書締結までに確認すべき事項を解説します。 契約書締結までの流れ 契約書締結までの流れは以下の通りです。 1.契約内容の確認 2.契約書(案)の作成 3.契約書(案)の修正 4.契約書の作成・取り交わし 契約内容の確認 契約書を作成する前に、契約書に記載する項目・合意事項(具体的な契約内容・金額・条件など)を当事者間で入念に確認します。 契約書(案)の作成 契約内容の確認後、当事者のどちらかが契約書(案)を作成します。当事者が保有している契約書のひな形などをベースとして、契約内容に沿ったものに変更しても良いでしょう。 契約書(案)の修正 作成した契約書(案)を当事者間で確認し、必要に応じて加筆・修正します。契約締結後に契約書の修正がある場合、当事者間の合意により契約書を直接修正、場合によっては変更契約書の取り交わしも必要となるため、記載事項に誤りが無い […]