投稿一覧
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【弁護士解説】オンライン面談での契約は特商法の対象?
消費者向けのスクール・コンサルティング事業者が気をつけるべき勧誘と書面交付の義務 語学や学習指導、ビジネススキルなどを対象とした「スクール・コンサルティング型サービス」は、個人向けに展開されることが多く、Web広告を通じて集客し、1on1のZOOM... -
【経営者向け】カスハラ対策:企業が実践すべき具体的措置【東京都ガイドライン対応】
顧客などからの迷惑行為、いわゆる「カスタマー・ハラスメント(カスハラ)」は、従業員の心身を疲弊させ、企業の生産性や評判を著しく損なう深刻な問題です。 東京都もこの問題に対応するため、「東京都カスタマー・ハラスメント防止条例」およびその具体... -
営業秘密管理指針が大幅改訂!テレワーク・AI時代の企業が知るべき重要ポイント
令和7年(2025年)3月、経済産業省が「営業秘密管理指針」を約6年ぶりに改訂しました。テレワークの普及や生成AIの利用拡大など、企業を取り巻く環境が大きく変化する中、営業秘密の法的保護を受けるための要件が明確化されています。 企業法務担当者や経... -
【弁護士解説】厚労省が初公表!スーパー業界向け「カスハラ対策マニュアル」
2025年3月、厚生労働省がスーパーマーケット業界を対象としたカスタマーハラスメント対策企業マニュアルを初めて公表しました。 この業種別マニュアルは、深刻化するカスタマーハラスメント問題に対応するため、業界の実態調査を踏まえて策定された実務的... -
株主間デッドロックでも解散請求は認められない?東京高裁が示した厳格基準
株主間の激しい対立により会社の意思決定が困難となるデッドロック状況は、中小企業において深刻な問題となることがあります。このような場合、株主は会社法833条1項に基づく解散請求を検討することになりますが、どの程度まで認められるのでしょうか。 東... -
【受注者向け】これって「不当な経済上の利益提供要請」?下請事業者が知っておくべきNGケーススタディ
「決算が厳しいから協力してほしいと、協賛金を“お願い”された」 「うちの関連会社の商品を買ってくれないか、と遠回しに要求された」 「委託された作業とは別に、店舗の応援を無償で頼まれた」 親事業者との取引において、このような“お願い”や“要請”を受... -
【受注者向け】下請代金が支払われない!泣き寝入りしないための法的手段
「納品したのに、親事業者が約束の期日までに代金を支払ってくれない…」 このような下請代金の未払いは、下請事業者にとって経営の根幹を揺るがしかねない深刻な問題です。 下請代金支払遅延等防止法(以下、下請法)では、親事業者が正当な理由なく下請代... -
【受注者向け】親事業者から不当な要求!下請事業者が取るべき対抗措置と相談窓口
親事業者から「理由なく代金を減額された」「一方的に返品された」「無償でやり直しを命じられた」など、理不尽な要求を受け、対応に苦慮されている事業者様は少なくありません。 これらの行為は、優越的な地位を利用した不当要求であり、下請法に違反する... -
【受注者向け】口頭での発注でも下請法は適用される?発注書面がない場合の注意点と対処法
「電話一本で仕事の依頼を受けたが、後から『そんな条件は言っていない』と支払いを渋られた」 「いつも口頭でのやり取りで、発注書面をもらったことがない」 このような、発注書面がない取引に不安を感じている事業者様は多いのではないでしょうか。特に... -
知らないと危険!下請法違反にならないための契約書作成・レビューのポイント
企業間の取引では、立場の弱い下請事業者が不利益を被らないよう「下請代金支払遅延等防止法(以下、下請法)」が定められています。下請法は、親事業者による優越的地位の濫用行為を取り締まり、公正な取引の実現を目指すものです 。 下請法では、親事業... -
【後編】あなたの会社のその情報、「営業秘密」ですか?〜不正競争防止法の「営業秘密」とは〜
前編の記事では、「営業秘密」として法的に保護されるための3つの条件のうち、最も重要な「秘密管理性」について解説しました。厳重な管理体制を築くことは、情報保護の絶対的な土台です。 しかし、いくら厳重に管理していても、その情報自体に「価値」が... -
【前編】あなたの会社のその情報、「営業秘密」ですか?〜不正競争防止法の「営業秘密」とは〜
「長年かけて作り上げた顧客リスト」 「門外不出の製造ノウハウ」 「来期に向けた極秘のマーケティング戦略」 多くの企業が、特許などの形で登録はしていなくとも、事業の根幹を支える重要な「情報資産」を保有しています。しかし、その大切な情報が法的に...