事業承継問題の相談先9つと、それぞれの得意分野を解説

事業承継で悩んでいる経営者の方は少なくありません。

 

経営者からの相談内容で多いものには、事業承継の方法や、事業承継の注意点、事業承継の進め方、どこに相談したら良いかがわからない、などがあります。

 

一方、後継者からの相談内容で多いものには、事業の将来への不安や、経営者としての資質に関する不安、どこに相談したら良いかがわからない、などがあります。

 

どちらの側にも共通しているのが、どこに相談したら良いのかがわからないというものです。そこで、ここでは事業承継の相談先について、説明していきます。

 

事業承継の相談先9つと得意分野

事業承継の主な相談先は、以下の通りです。

  1. 行政書士
  2. 司法書士
  3. 弁護士
  4. 税理士
  5. 中小企業診断士
  6. 中小企業庁が設置した公的窓口
  7. 商工会議所
  8. 金融機関
  9. M&A仲介会社

 

それぞれの概要と、得意分野を見ていきましょう。

 

行政書士

事業承継のうち、飲食業や、貸金業、運送業など、許認可が必要な事業を行っている場合は、官公署などへの申請手続が必要です。

行政書士は、これらの許認可関係、権利義務関係の書類作成などの手続を得意としています。

 

行政書士の得意分野

  • 社内外の規定や契約書類の作成
  • 官公署への書類作成・申請(営業関係の他、外国人の入国在留等許可等)

 

司法書士

事業承継には、後継者が親族の場合も多く、会社の登記以外にも、成年後見業務や相続などの手続が必要な場合があります。

司法書士は、これらの登記関係の手続を得意としています。

 

司法書士の得意分野

  • 会社の登記
  • 贈与・遺言などの書類作成
  • 相続・贈与に関する不動産登記
  • その他の法的アドバイス

 

弁護士

事業承継には、解決しなければならない法的な問題が出てきます。

弁護士は法律の専門家ですから、解決への支援やサポートを得意としています。

 

弁護士の得意分野

  • 会社資産等の現状を踏まえ、状況に応じた事業承継計画の作成
  • 金融機関・取引先との交渉
  • 承継に係る相続問題のアドバイス・解決
  • 会社の労務管理規定のアドバイス・作成
  • 顧問弁護士として、現在から将来に向けてのサポート
  • その他の法的アドバイス

 

税理士

事業承継は、後継者に経営や資産を受け渡すことでもあります。

税理士は、税務や会計の専門家ですから、税務処理の作成や税法に関する相談を得意としています。

 

税理士の得意分野

  • 事業承継計画書の作成
  • 事業承継税制など、税に関するアドバイス
  • 経営に関するアドバイス

 

中小企業診断士

中小企業の経営課題に対応するための診断・助言を行う専門家です。

 

中小企業診断士の得意分野

  • 企業の診断
  • 経営コンサルティング

 

各士業の費用は、各事務所で異なり、初回相談が無料のところもあります。相談の際には、まず初めに確認しましょう。

 

ネクスパート法律事務所では、無料相談の際に、実際にどのようなことでご依頼いただくかなどをお聞きし、お見積りさせていただきます。

 

中小企業庁が設置した公的窓口

事業承継の相談先としては、実はあまり知られていないかもしれません。

各都道府県に、相談や情報提供の窓口として、中小企業支援センターが設けられていて、

事業引継ぎの専門家が、適切な助言や情報提供をしてくれます。

 

中小企業支援センターに相談できること

  • 承継のあらゆる問題について
  • 民間業者におけるM&Aのセカンドオピニオン
  • 民間業者、金融機関へのマッチング
  • 各種専門家へのマッチング
  • 後継者とのマッチング

中小企業支援センターの費用

相談の費用は無料ですが、関連する専門家の支援を受ける際には、相談料などがかかることがあります。

 

商工会議所

経営者向けの各種サポートをしている東京商工会議所は、都内4か所にビジネスサポートデスクが開設されており、事業承継についても特設サイトを設けています。

 

商工会議所に相談できること

  • 融資
  • 事業承継
  • Web活用
  • 人事・労務
  • その他の経営における相談

商工会議所の費用目安

会員であれば、ほとんどのサービスが無料ですが、未入会の場合でも、無料相談ができる場合もありますので、窓口でお問い合わせください。

 

金融機関

取引先の金融機関では、決算内容などを把握してくれているので、融資を絡めた相談ができます。また、大手銀行では、事業承継についての相談窓口があるところもあるので、事業承継にあたっては、一度は相談してみても良いでしょう。ただし、専門家は提携先や顧客の中から紹介されることが多いので、選択できない可能性があります。

 

金融機関に相談できること

  • 融資に関すること
  • 事業資産に関すること

金融機関の費用目安

地方銀行の場合は、相談料が無料のところもあるようですが、仲介された専門家への手数料が必要になることもあるので、相談の際には、まず初めに確認しましょう。

 

M&A仲介会社

M&Aの支援を専門とする民間の機関であるため、豊富な実績やノウハウがあります。

事業承継に関する手続きをスムーズに行うことができるので、M&Aにすると決めている場合には、相談してみても良いでしょう。

 

M&A仲介会社に相談できること

  • 事業承継に関する問題

M&A仲介会社の費用目安

仲介会社への報酬の他、紹介された各種専門家への仲介報酬が高額になる可能性があります。

 

事業承継 相談先の選び方のポイント

相談先といっても、公的なところから民間のものまであります。

かかえている問題に適した相談先を選ぶには、どのような点に注意をしたら良いでしょうか。

 

専門家との連携があるか

どの相談先でも、そこだけで事業承継のすべてについて解決できるというわけではありません。複数の専門家のアドバイスを必要とするため、必要に応じた専門家への相談ができる体制があるのかどうかを確認しましょう。

 

法的手続が得意か

事業承継には、相続など、法律的な問題も多く関わってきます。

それらに対応できる、弁護士などの法的事務が得意な専門家がいるのかどうかを確認しましょう。

 

相談内容に対する実績があるか

事業承継は、初めて行うという経営者の方が多いと思います。そのため、どのような方法で、どのようなことに気を付けて行うかが大切です。

 

取り扱い実績が少ないと、現状の把握や、企業にとってどのような方法が最良かについて、適切なアドバイスを得られない可能性があります。

事業承継は、経営者にとって最後の仕事と言えるかもしれません。事業承継を成功させるためにも、相談先は慎重に選びましょう。

 

 

まとめ

事業承継は、予測できないトラブルが発生することもあります。その際に、臨機応変に対応してくれるところでないと、事業承継がスムーズに進みません。まずは、無料相談ができるところを探し、ご相談されることをお勧めいたします。

 

ネクスパート法律事務所は、ネクスパートアドバイザリーグループとして、税理士、公認会計士などの他士業と連携していますので、安心して、ご相談いただけます。

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