更新日:2022年10月6日 (木)

公開日:2022年10月5日 (水)

英文契約コラム3:相手方フォーマットの危険性

英文契約コラム3:相手方フォーマットの危険性 英文契約コラム3:相手方フォーマットの危険性

サマリー

国際取引に限られる話ではありませんが、契約を締結するにあたっては、契約交渉を自社フォーマットに基づいて行うか、それとも相手方フォーマットで行うかで、交渉の難度が大きく異なります。

今回のコラムでは、自社フォーマットを利用する場合のメリットと相手方フォーマットを利用する場合のデメリットについて触れます。

自社フォーマットのメリット・相手方フォーマットのデメリットは以下のとおりです。

自社フォーマットのメリット

 

  • 罠を仕込まれる可能性が低い
  • 当該取引に応じた変更箇所と相手方が実施した修正点のみ検討すれば良いケースが多く、必要な労力が少ない
  • 自社に有利な条件を最初に提示できるため交渉を有利に進めやすい
  • 一度自社フォーマットを作成すれば、継続利用可能
  • 利用すればするほどブラッシュアップされるため、会社資産となる

 

相手方フォーマットのデメリット

 

  • 罠が仕込まれている可能性がある
  • 相手方フォーマットの場合、契約書全体をレビューしなければならなず、必要な労力が大きい
  • 問題がないか、抜けがないかという観点で1から精査しなければならないため時間がかかる
  • 相手方に有利にドラフトされていることが多いため、交渉の主導権を握られやすい。
  • 会社の資産となりにくい

 

自社フォーマット利用を推奨

 

相手方フォーマットに依拠して契約交渉をする場合、レビューの実施に労力がかかる上、交渉を有利に進めることが難しくなるため、反復継続して締結することが予想される取引類型については自社フォーマットを手配することが推奨されます。

 

相手方フォーマットの中身を精査することなくそのまま署名することは絶対に避けなけてください。契約条項が相手方に有利に作成されていることが通常であり、かつ、一見してわかりにくいが相手方に有利な結果となるような罠が仕掛けられている可能性が否定できないためです。少なくとも、Web上の翻訳ソフトを使うなどして、最低限中身について確認することが強く推奨されます。

 

なお、国際取引における契約書作成の重要性や作成の判断基準は、コラム①およびコラム②をご参照ください。

 

✔︎あわせて読みたい

福岡オフィス所長 田代 純一

PROFILE 経歴 福岡県北九州市生まれ小倉高等学校 卒業岡山大学法学部 卒業神戸大学法科大学院 修了新司法試験合格最高裁判所司法研修所 修了 所属 福岡県弁護士会

 

  • これから自社フォーマットを作成・準備したい
  • 既存の自社フォーマットをブラッシュアップしたい
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