多重債務に陥ったらすぐに弁護士に相談した方がよい理由を解説
多重債務に陥ると、借金を借金で返す日々が続いてしまい、なかなか苦しい生活から抜け出せません。
お金の悩みは他人には相談しづらいですが、1度多重債務に陥ったらすぐに弁護士に相談してください。
今回の記事では、多重債務に関して、主に次の3点をご説明します。
- すぐに弁護士に相談すべき理由
- 弁護士に相談するメリット
- 弁護士の選び方
多重債務のお悩みを解消する上でのご参考にしていただければ幸いです。
目次
多重債務に陥ったらすぐに弁護士に相談すべき理由
多重債務から、なかなか抜け出せなくなることがあります。
以下では、多重債務の恐ろしさと、弁護士に相談すべき理由を見ていきましょう。
日常生活に多大なる負担がかかる
真っ先に挙げられるのが、日常生活への負担です。
多重債務に陥っている人のほとんどが、クレジットカードや消費者金融を無計画に利用してしまったため、借金が雪だるま式に増えています。
そのため給料の大部分を返済に回さなければならず、手元に十分なお金が残らない人も多いです。
生活費を切り詰めなければいけないので、無理をして毎日過ごさなければなりません。
返済が終わらない
借金生活から抜け出せない、というのも多重債務の恐ろしさです。
借金を借金で返済する生活を続けていけば、利息だけが膨らみ、いつまでたっても完済できません。
完済の見込みがない場合は、債務整理を検討しましょう。
闇金や犯罪行為に巻き込まれる恐れも
金融機関からの借り入れが難しくなった方の中には、闇金から借金をする方もいらっしゃいます。闇金から借金をすると、不当な利息が発生したり、犯罪行為に加担させたれたりすることもありえます。
多重債務者が弁護士に相談するメリット
では、多重債務者が弁護士に相談するメリットにはどういったものがあるのでしょうか。
具体的なメリットを5つ解説します。
支払の催促や取立てを止めることができる
最大のメリットは、支払いの催促や取立てを止められる点です。
弁護士などから通知があった場合、正当な理由がないのに、貸金業者等は債務者に対して電話等をかけることはできません(貸金業法)。
貸金業法に違反して取立てを行うと、金融庁から業務停止処分命令を受けることがあるため、まともな業者であれば弁護士が受任したのにも関わらず催促や取立てを行うことはありません。
上記の理由から、弁護士に依頼をすれば、支払いの催促や取立てを止められます。
日常生活を取り戻すことができる
借金返済が終わらない生活から抜け出し日常生活を取り戻すには、弁護士の手を借りて債務整理をしつつ、今後の対策を立てる必要があります。
自分に適した債務整理の方法でサポートしてくれる
弁護士に相談すると、ご相談者様のご希望に近い債務整理の方法を選びやすくなります。
例えば、マイホームを残したいような場合は、個人再生で持ち家を残しつつ、減額された借金を返済する選択肢もあり得ます。
債務整理の方法は4種類あります。どの方法を選ぶかご検討されている方は面談時にご質問いただければと思います。
誰にも知られることなく問題を解決できる
借金があることは、家族や友人など親しい人達に知られたくないものです。
しかし、借金が返せなくなると、家族に催促状や取立の電話がいってしまうことも。
弁護士に相談すれば、周囲の方に知られることなく、借金問題の解決を目指せます。
債務整理の手続きを全て任せられる
債務整理の手続きを進めるには、法律の知識が必要です。自力で債務整理の手続きを進めるのは、不可能ではないものの困難です。
例えば、債務整理をする際は貸金業者と交渉をしなければなりませんが、知識と経験がなければ有利な条件で和解するのは難しいでしょう。
弁護士に相談すれば、必要な手続きを代理してくれるので、スムーズに借金問題を解消できます。
多重債務の相談をする弁護士の選び方
弁護士に債務整理の依頼をする場合、どのような基準で選べば良いのでしょうか。
弁護士の選ぶ際のポイントを3つ解説します。
債務整理を得意としているか
前提として、債務整理の解決実績が重要です。
HPなどを参考にして、債務整理の解決実績がどの程度あるのか確認しましょう。
費用は相場に合っているか
多重債務の相談をする際には、トータルの弁護士費用を明示してくれる弁護士に依頼をしましょう。
見積もりをしてもらった費用が、概ね相場の範囲内に収まっているか確認しましょう。
まとまったお金がない方は、分割払いに対応している事務所かどうかもチェックしておくと良いでしょう。
相性が合うか
弁護士と相性が合うかというのも重要です。
債務整理の手続きを進める際は、ある程度長い期間弁護士と連絡を取り合う必要があります。相性がいい弁護士に依頼をした方が、安心して債務整理が終わるまでの期間を過ごしやすいでしょう。
初回相談は無料で行なっている事務所も多いので、弁護士との相性を確認しておきましょう。
多重債務問題を弁護士に相談する流れ
ここでは多重債務問題を弁護士に相談する場合、どのような流れで進んでいくのか詳しく解説します。
お問い合わせ
まずは、電話やメールで弁護士事務所に問い合わせをしましょう。
専門のスタッフもしくは弁護士が現在の状況を簡単にヒアリングします。
ヒアリングに加え、初回面談の日程調整を行います。
初回無料面談
問い合わせで日程調整を行ったら、実際に弁護士と面談をします。
面談では現在の債務状況や要望などをお伺いし、今後の解決策を検討していきます。
ご依頼前に費用の見積もりもいたします。納得いただけた場合のみご依頼ください。
ご依頼されるかどうかのご判断
初回面談終了後、依頼をするかどうか決めることになります。
相談をしたからといって、必ずその弁護士に依頼しなければいけないわけではありません。
多重債務の弁護士相談でよくある疑問
ここでは、弁護士に相談する上で、よくある疑問を詳しく紹介します。
借金いくらくらいから任意整理を検討するべきか?
任意整理を検討するべき借金額に関して、明確な基準はありません。
少額でも返済できず困っている人もいるので、借金額を基準に判断するのおすすめできません。
借金額ではなく、返済が困難かどうかを基準にすると良いでしょう。
多重債務問題を弁護士に相談するタイミングは?
上記で解説しましたが、多重債務問題を弁護士に相談するタイミングは、返済するのが困難な状態かどうかが基準になります。
債務整理の弁護士費用が払えない場合はどうすればいい?
弁護士費用が払えないため、多重債務の問題を相談できないと思っている人も多いのではないでしょうか。
しかし、心配はありません。
そもそも債務整理の相談に来る人はお金に困っているので、弁護士事務所としてもお金がないからという理由で依頼を断ることはありません。
分割払いや後払いなどを利用できる弁護士事務所もあるので、自分の支払い能力に合わせて債務整理できます。
また生活保護者などであれば、弁護士費用が免除される制度もあるので、こういった制度を積極的に利用するのも1つの方法です。
まとめ
今回紹介してきたように、多重債務は日常生活に多大な負担を与えます。
場合によっては借金で借金を返済する状況まで追い詰められてしまうため、普通の生活を送るのがままならない状態になってしまう場合もあります。
自力で多重債務の状態から抜け出すのは難しいので、借金を返済するのが困難になり始めたらすぐに弁護士に相談しましょう。