大学生の借金はやばい?借金の理由やよくある借入先・返済方法を紹介 - 債務整理は弁護士に相談【ネクスパート法律事務所】

大学生の借金はやばい?借金の理由やよくある借入先・返済方法を紹介

人によりますが、大学生は一般的な社会人と比べて、十分な労働時間を作れるわけではないため、お金が足りなくなりやすいです。

支払いをクレジットカードや消費者金融に頼るなどした結果、気づかぬうちに借金が膨らんでしまうことも珍しくありません。

特に成人年齢が18歳に引き下げられたことで、借り入れのハードルが下がり、若者にとって借金が身近になっています。

ここでは、大学生が借金を抱える理由や、よく利用される借入先、返済方法、そして借金返済ができない場合のリスクについて解説します。

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成人年齢の引き下げで18歳から借り入れ可能に

2022年の法改正で、日本の成人年齢は20歳から18歳に引き下げられました。これにより、18歳以上の大学生も自分の名義で借り入れをすることが可能になっています。

特に、クレジットカードや一部のローンサービスは、これまでよりも利用のハードルが低くなったため、気軽に借入ができる環境が整いつつあります。

とはいえ、借金は返済しなければならないものです。若い世代の中には返済の難しさを理解できないまま借入を増やし、後で苦労するケースも多く見られます。

しっかりとした金銭感覚が培われていないうちから借入を行うのは、リスクがあるといえるでしょう。

大学生が借金を作る理由

次に、大学生が借金を作る理由の中でよくあるものを紹介します。

学費や生活費の負担

一人暮らしをしながら、学費・生活費・家賃・光熱費・食費などを自分で工面している大学生も中にはいます。

アルバイトをする時間も十分にあるわけではないため、稼ぎが足りず、生活費が不足することがきっかけで借入に至ります。

最近は物価も上昇しているため、特に生活費不足に陥りやすい状況だといえるでしょう。

交際費や飲み会代

大学生活では、友人との交流やサークル活動、飲み会などの交際費も増えがちです。特に、飲み会や旅行、イベントなどの費用は予想以上にお金がかかります。

場の勢いで友人からお金を借りたり、キャッシングをしたりしてしまうこともあるでしょう。

交際費は金額が高くつきやすいため、甘くみているとすぐに借金が膨らみます。

クレジットカードの使いすぎ

18歳以上の大学生でも、親の同意があればクレジットカードを持つことができます。

クレジットカードは支払いを後回しにできる便利な道具ですが、使いすぎで毎月の返済に苦しむ可能性があります。

リボ払いなどを利用する場合、利息が高く、返済額が想像以上に増えることもあるため、注意が必要です。

趣味や自己投資に対する出費

趣味や自己投資にも出費がかかります。たとえば、資格取得やスポーツ、音楽活動など、自己成長を目指すための活動にはお金が必要です。

これらの支出を自己投資と考えて借金で賄うケースもありますが、安易に借金に頼りすぎると後で苦しくなることもあるため、計画的に行う必要があります。

ギャンブルや投資

一部の大学生は、パチンコや競馬などのギャンブルや、株式・暗号資産(仮想通貨)などの投資を始めることもあります。

こうしたギャンブルや投資は、短期的に利益を得られる可能性もありますが、失敗すれば借金が残るリスクも高いです。

興味本位で始めて多額の借金を抱えてしまう学生もいるため、あまりおすすめはできません。

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大学生がよく利用する借入先

大学生はどこからお金を借りるのでしょうか。ここでは、大学生がよく利用する借入先を紹介します。

クレジットカードのキャッシング

初めての借入がクレジットカードのキャッシングである大学生は多いです。

限度額の範囲内であればATMで気軽に引き出せるだけでなく、リボ払いのためお金を借りている意識が薄くなってしまうのも危険なポイントです。

リボ払いは、月々の支払額が一定になるものの、金利自体は高く設定されているため、返済困難に陥りやすいです。

消費者金融

消費者金融は、無担保で簡単に借り入れができるため、即日融資を希望する大学生には人気の選択肢です。

借入額が少額であれば審査なしで融資が通ることもあります。しかし、消費者金融は一般的に金利が高く、長期間の借入には不向きです。

返済計画を立てずに利用してしまうと、金利負担が増し、返済が難しくなるリスクがあるため、大学生が利用するにはやや難易度が高いかもしれません。

親や友人からの借入

大学生にとって、親や友人からお金を借りることは比較的ハードルが低く、利息もかからないことが多いです。親からの借入であれば、返済計画を柔軟に設定できることがメリットです。

友人からの借入は、返済の利便性や手軽さが魅力ですが、返済が遅れると人間関係に悪影響を及ぼすリスクもあります。

友人から借りたお金を返済するために、消費者金融からお金を借りるなどのケースもあるので、まずは人からお金を借りなくて済むような生活を送ることが大切です。

奨学金

奨学金は、多くの大学生が利用する支援制度です。奨学金を借りる目的は主に2種類あります。

  • 学費のため
  • 大学生活に必要な生活費のため

例えば、学費を払うために借りた奨学金を生活費に充てたり、生活費のために借りた奨学金が足らず、貸金業者から追加で借入したりすると、深刻な事態に発展する可能性があります。

奨学金は大学卒業後から返済がはじまりますが、場合によっては数百万円以上の借金を抱えた状態で社会人生活がスタートすることになります。

奨学金はくれぐれも、借りすぎないようにすべきしょう。

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大学生の借金はやばい?滞納のリスク

大学生が借金を抱えること自体は珍しくありませんが、返済能力がなく、滞納してしまうのは問題です。

滞納が続くと、利息や違約金が発生し、最終的には大きな金額を背負うことになりかねません。

また、信用情報に影響が及ぶなど、社会人になってからの生活にさまざまな悪影響を与える可能性もあります。

ここでは、大学生が借金を滞納した際の主なリスクについて説明します。

遅延損害金が発生する

借金を滞納すると、通常の利息とは別に遅延損害金が発生します。

遅延損害金は、返済期日に支払いが行われなかった場合に発生する追加の利息で、一般的な利息よりも高い利率で設定されています。

このため、支払いが遅れるごとに利息負担が増え、借金の総額が膨らんでいきます。

特にキャッシングや消費者金融の借入では、遅延損害金の金利が高めに設定されているため、早く返済しないと返済が難しくなります。

借金の一括返済を求められる

滞納が続くと、借入先から一括返済を求められることがあります。どのくらいの期間滞納すると分割払いの権利を失うのかは、契約書に記載されていることが多いです。

一括返済の要求が来ると、分割払いではなく、全額を一度に支払う必要があるため、非常に大きな負担となります。

一括返済が難しい場合、借入先からさらに厳しい対応が取られる可能性があり、トラブルを深刻化させる原因となります。

信用情報機関に登録される

借金を2~3か月ほど滞納すると、その事実は信用情報機関に記録されます。この状態のことを、一般的にブラックリストに登録される、などと呼びます。

ブラックリストに登録されると、新たに借入をしたり、クレジットカードを作成したりするのが困難になります。

ブラックリストは、借金を完済してから5年ほど経つと登録が消えるといわれていますが、返済できないままでいると、永遠に登録が残ってしまいます。

結果として、将来の自動車ローンや住宅ローンに悪影響を与える可能性があります。

裁判所から強制執行を受ける

長期間にわたる滞納や返済の意思が見られない場合、最終的には裁判所から強制執行を受けることもあります。

強制執行が行われると、アルバイト収入や銀行口座の差し押さえなどが発生し、生活に大きな支障をきたすことになります。

強制執行は、借入先が法的措置を取った際に発生する厳しい対応であり、一般的には最後の手段として行われます。

しかし、一度この状況に至ってしまうと、借金の返済に関して交渉の余地がほとんどなくなるため、早期の対応が重要です。

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大学生が借金50万円を返済するのに必要な金額

大学生が50万円を返済するのがどれだけ大変なのか、毎月の支払額や返済回数、利息込みの総支払額などをシミュレーションします。

金利は、クレジットカードや消費者金融で多い、年15%で計算をしてみます。

月々の返済額 完済までの支払回数 利息込みの支払額
約1.5万円 42回(3年半) 約65万円
約2万円 30回(2年半) 約60万円
約2.5万円 23回 約58万円
約3万円 20回 約56万円

毎月1.5万円ずつの返済では、完済までに3年半かかります。

毎月2万円ずつ払っても完済には2年半かかります。50万円を返済するのはそれだけ大変なことを理解すべきです。

大学生が借金を返せないときにしてはいけないこと

大学生が借金を返せなくなったとき、焦ってしまい誤った行動を取ることがあります。

返済が難しくなったときほど冷静な対応が必要です。ここでは、返済が困難なときに絶対に避けるべき行動について解説します。

闇金からお金を借りる

最も避けるべき行動の一つが、闇金からの借り入れです。

闇金業者は法律で定められた上限を超える違法な高金利で貸し付けを行い、一度借りると返済が終わらない悪循環に陥りやすくなります。

闇金は、審査なし、保証人必要なし、簡単に借りられるなどのキャッチコピーを使っていますが、実際に借入をすると、トラブルに発展する可能性が高いです。

どんな状況であっても、闇金は使うべきではありません。その他の方法を検討すべきでしょう。

SNSでの勧誘や儲け話に乗る

SNS上には、簡単に稼げる・借金がなくなるといった謳い文句で勧誘を行うアカウントや投稿が多く見られますが、こうした儲け話に乗ることはリスクが大きいため避けましょう。

多くの場合、SNSでの儲け話は詐欺や違法行為に関わるものであり、さらに借金を増やしたり、個人情報を盗まれたりすることになる可能性が高いです。

借金に悩む心理を利用してくるため、SNSでの不審な勧誘や話には乗らないようにしましょう。簡単に儲かるなんて甘い話はないと理解する必要があります。

闇バイトをする

返済のために闇バイトに手を出すことも絶対に避けるべきです。

闇バイトとは、違法な内容や詐欺に関連するようなアルバイトのことで、関わると犯罪に巻き込まれるリスクが非常に高くなります。

一時的に報酬を得られても、逮捕や社会的な信用を失うなど、大きな代償を支払うことになる可能性があるでしょう。

借金の返済を焦る気持ちからこのような行動に走ることは避け、合法的な方法で解決を図るべきです。

返済のための借金をする

返済が苦しい状況で、借金を返済するためにさらに借金をする行動は、問題の解決にはつながりません。

むしろ繰り返すほどに借金が膨らみ、返済の負担がさらに重くなるリスクが高まります。

特に金利が高い消費者金融やクレジットカードのキャッシングを利用すると、返済の負担がより一層増加し、悪循環に陥りやすくなります。

返済が難しい場合には、親や信頼できる人に相談する、債務整理を検討するなど、他の手段を考えるべきです。

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大学生が借金を返済するためにすべきこと

大学生が借金を抱えた場合、返済のプレッシャーや将来への不安を感じることでしょう。

悪い状況を抜け出すには、適切な行動を取る必要があります。ここでは、大学生が借金を返済するためにすべきことを紹介します。

クレカやキャッシングをやめる

まず、借入ありきでの生活を送ることをやめましょう。クレジットカードやキャッシングをやめて、現金メインでの生活に移行します。

ここでクレジットカードを解約してしまうと、一括返済をしなければならなくなる可能性もあるので注意してください。

自分の持っているお金だけで生活をする、現金以上のお金を使わないようにすることが、借金返済の第一歩です。

アルバイトで収入を増やす

借金を返済するには、必ずお金が必要になります。アルバイトの時間を増やしたり、より収入が見込める仕事に切り替えたりすることで収入を増やしましょう。

塾講師や家庭教師などの仕事は時給が高いのでおすすめです。

学業への影響を考えながら、無理のない範囲で収入を増やすことがポイントです。

返済までの計画を立てる

さきほど、50万円の返済シミュレーションでも触れましたが、完済までの道のりを明確にしましょう。

  • 元金はいくらか
  • 今のペースで返済するといつ完済になるか
  • 利息込みの返済額は計いくらか
  • 月の返済額を1万円あげるとどうなるか など

自分の借入の現状をしっかりと理解した上で、目標を立てましょう。

借金について親に話す

一人で借金問題を抱え込まず、信頼できる親や家族に相談することも大切です。

親に話すことで、精神的なサポートが得られたり、状況が悪化するのを防げたりします。場合によっては一時的な援助を受けることもできるでしょう。

借金の状況や返済計画について正直に話し、共に解決策を検討する姿勢が、負担を軽減する助けとなります。

債務整理をする

返済がどうしても難しい場合には、債務整理をすることも選択肢の一つです。

債務整理には任意整理、個人再生、自己破産などの方法があり、借金を減らしたり、返済を免除したりすることができます。

債務整理を検討する際には、弁護士や司法書士に相談するのが一般的です。

債務整理をするとブラックリストに登録されるため、慎重に検討すべきですが、状況によっては債務整理せざるを得ないこともあります。

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まとめ

大学生はまだ若いこともあり、お金を使いすぎたり、お金を借りたりすることに抵抗が無いことが多いです。

学費や生活のためならまだしも、仲間付き合いや趣味、ギャンブルなどでお金を借りるようになると、正常な金銭感覚を失い、借金の泥沼にはまってしまう可能性があります。

消費者金融やカード会社などの貸金業者は、相手が大学生だからといって寛大な対応を取ってくれるわけではありません。借金を滞納すれば取り立てを受けますし、最終的には法的措置を取られることになります。

可能であれば、状況が悪化する前に家族や友人に相談すべきでしょう。そのうえで、お金の使い方を改めたり、借金の返済計画を立てるなどすべきです。

どうしても返済が難しい場合には、弁護士に相談して、債務整理を検討してください。債務整理をすれば、借金を減らしたり、返済を免除したりできるため、借金問題を解決できる可能性が高くなります。

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