痴漢で逮捕されたら弁護士に相談を!解決までの流れ・費用を解説

痴漢で逮捕されてしまうと、最大で23日間身柄を拘束されます。
さらに、有罪判決が下されてしまうと、6ヶ月以下の懲役または50万円以下の罰金(東京都で迷惑防止条例違反になった場合)に処される恐れがあります。
上記のようなリスクを最小限にするためにも、痴漢で逮捕された後は、弁護士に刑事弁護の依頼をすることになります。
この記事では、痴漢による逮捕で弁護士に相談するメリットをお伝えした上で、相談から事件解決までの流れを解説します。
「痴漢をして警察に捕まってしまった」「家族が痴漢で逮捕された」という方のご参考になれれば幸いです。
目次
痴漢逮捕で弁護士に相談するメリット
弁護士に相談・依頼するメリットには次のようなものがあります。具体的に見ていきましょう。
- 【前提】人に知られることなく相談できる
- 自首に同行してもらえる(逮捕前の場合)
- 早期釈放の獲得で、社会生活への影響を最小限に
- 前科回避を目指せる
【前提】人に知られることなく相談できる
弁護士への相談内容が外部に漏れることはありません。弁護士には守秘義務が課せられており、相談内容を第三者に話してはいけません。したがって、相談したことが周囲に知られることはありませんので、安心してご相談ください。
自首に同行してもらえる(逮捕前の場合)
逮捕前にご相談いただいた場合は、弁護士が自首の同行をいたします。自首をする際は、警察に事件の詳細を説明しなければなりません。場合によっては逮捕されるかもしれません。
弁護士にご相談いただいた場合は、警察への説明の仕方をアドバイスいたします。また、逮捕の必要がないことを警察に伝えることもできますし、万一逮捕されても迅速な初期対応が可能です。
詳細は、『自首をしたいと思ったら? -まずは弁護士にご相談ください。-』をご覧ください。
早期釈放の獲得で、社会生活への影響を最小限に
逮捕されると最大23日間身柄を拘束されます。学校や職場に行けないといった社会生活に対する悪影響を避けるためにも、1日でも早く逮捕された方の身柄解放を目指したいところです。
刑事弁護のご依頼後、弁護士は捜査機関に対して、逮捕された方の釈放を要求します。
今後の悪影響を最小限にするためにも、早めにご相談ください。
関連記事:釈放・保釈してほしい
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前科回避を目指せる
不起訴を得ることで、前科がつくことによるデメリットを避けられます。
前科がつくデメリットは例えば…
- 解雇・退学の恐れがある
- 就活・転職で前科の申告が求められることがある
- 離婚事由になりえる
- ネットに残る恐れがある
身柄拘束の期間中、検察は事件を起訴するか不起訴にするか判断します。日本では起訴されると99.9%有罪になると言われおり、有罪になると前科がつきます。
ご依頼後、弁護士は逮捕された方に前科がつかないよう、不起訴の獲得を目指して活動します。
痴漢で弁護士に相談する際の流れ
当事務所にご相談をいただいてから、事件に着手するまでの流れをお伝えします。
- お問い合わせ
- 初回無料相談
お問い合わせ
電話またはメールで、事件の全体像をお伺いします。
「初めての弁護士相談は緊張する」という方もいらっしゃるかもしれませんので、当事務所でお伺いする内容の例を記載します。弁護士相談のイメージをつかんでいただければ幸いです。わかる範囲内でお答えいただければ大丈夫です。
【当事務所からの確認事項例】
- いつ・どこで・誰が・何をやったのか
- (逮捕されていれば)何月何日に逮捕されたのか、今どこの警察署にいるのか
- (逮捕されてない場合)事情聴取を受けたのはいつか、警察からは何と言われているか(次回、来署するよう言われた日時はいつか)
- 前科前歴はあるか、それは今回の容疑と同じものか
- 今回の件を本人は認めているのか否か
- 被害者は成年か未成年か
- 被害届は出されているか否か
初回無料相談
お問い合わせ後、無料面談を行います(リモート面談可)。
お問い合わせでお伺いした内容を元に、追加のヒアリング、今後の見通しの説明、弁護活動の方針のご説明などを行います。
お問い合わせから初回面談まではすべて無料ですので、お気軽にご連絡ください。面談後、必要であるとご判断された場合に、ご依頼をいただければと思います。
痴漢で弁護士に依頼した後の流れ
ご依頼後の弁護活動の内容を簡単にご説明いたします。今後の流れを把握するための参考になれれば幸いです。
- 逮捕された方と接見(面会)
- 身柄解放を得るための活動
- 被害者への謝罪と示談交渉
- 保釈請求
- 刑事裁判のための活動
逮捕された方と接見(面会)
有利な結果を得るためには、逮捕直後の接見が欠かせません。
逮捕後は捜査機関によって厳しい取り調べがなされます。取り調べでの供述内容は供述調書に録取され、被疑者が署名・押印をした供述調書は刑事裁判で証拠として使用されます。
したがって、虚偽の自白をしてしまうと、実際の犯行の程度以上に重い罪に処される恐れがでてきます。このようなリスクを避けるためにも、弁護士は逮捕後すぐに接見を行い、取り調べへの受け答えの仕方について助言を行います。
身柄解放を得るための活動
ここでは起訴前の身柄解放である釈放を得るための活動内容をご紹介します。
逮捕後、更なる身柄拘束が必要だと判断した場合に、検察官は勾留請求を行います。勾留されると原則10日間(最大20日間)身柄を拘束されてしまいます。
これを避けるために、弁護士は次のような活動を行います。
- 検察官の勾留請求に対する弁護活動:勾留請求の阻止(検察官)、勾留決定の阻止(裁判官)
- 裁判所の勾留決定に対する弁護活動: 裁判所の勾留決定準抗告、勾留取消・勾留執行停止の要求(裁判官)
被害者への謝罪と示談交渉
前科がつくのを防ぐためにも、弁護士は不起訴を目指して弁護活動をします。
痴漢をしてしまった場合(冤罪でない場合)は、被害者への謝罪と示談交渉を行います。
性犯罪においては、被害感情が重視されます。示談金によって被害弁済を行うことに加え、被害者の宥恕や被害届の取り下げなどを得られた場合は、検察官が起訴・不起訴を判断する前に釈放してもらえることがあります。
ただ、被害者との示談交渉は弁護士でなければ困難です。加害者の関係者に警察が被害者の連絡先を教えることはありません。
痴漢加害者やその関係者の方が直接被害者と面会するのは、通常好ましいことではないためです(逃亡・証拠隠滅の恐れがあるため)。
弁護士にご依頼いただければ、被害者感情に配慮しつつ和解を目指して交渉をいたします。
不起訴を得られた場合、事件はここで終了します。以下では、起訴された後の弁護活動の一部をご説明いたします。
保釈請求
起訴後、裁判が始まるまでの1~2ヶ月の間、起訴された方(被告人)の身柄が拘束されることがあります。長期間の身柄拘束を避けるために、弁護士は保釈請求を行います。
保釈請求が認められれば、裁判が始まるまでの間被告人の身柄を解放してもらえます。
刑事裁判のための活動
ご依頼者様にとって少しでも良い結果が得られるよう、刑事裁判に向けた準備を行います。懲役刑がつくよりは罰金刑や執行猶予が得られた方が、刑務所への収監を防げるので早期の社会復帰を目指せます。
被告人にとって有利な情状になるよう、必要な対策をします。
例えば…
- 被告人に反省文を書いてもらう
- 被害者との示談交渉をする
- 再犯防止のために行っていることを説明する
- 前科前歴がないことを主張する
- ご家族の方に裁判に出廷してもらい、被告人の監督を約束してもらう など
【痴漢】ネクスパート法律事務所の弁護士費用
当事務所では、わかりやすい料金体系を心がけています。
以下の3つの状況ごとに、それぞれ費用を設定しています。
- 逮捕勾留されていない場合
- 逮捕勾留されている場合
- 裁判になった場合
捜査段階
逮捕勾留されていない場合 | 逮捕勾留されている場合 | ||
---|---|---|---|
着手金 | 27万5000円 | 38万5000円 | |
成功報酬 | 不起訴の場合 | 27万5000円 | 38万5000円 |
罰金の場合 | 22万円 | 27万5000円 | |
起訴された場合 | 16万5000円 | 16万5000円 | |
別途 | 示談成立 | 11万円 | 11万円 |
接見 | ー | 3万3000円 | |
勾留却下・準抗告認容の場合 | ー | 22万円 |
逮捕勾留されていない場合 | ||
---|---|---|
着手金 | 22万円 | |
成功報酬 | 不起訴の場合 | 22万円 |
罰金の場合 | 16万5000円 | |
起訴された場合 | 10万円 | |
別途 | 示談成立 | 11万円 |
逮捕勾留されている場合 | ||
---|---|---|
着手金 | 33万円 | |
成功報酬 | 不起訴の場合 | 33万円 |
罰金の場合 | 22万円 | |
起訴された場合 | 11万円 | |
別途 | 示談成立 | 11万円 |
接見 | 11万円 | |
勾留却下・準抗告認容 | 22万円 |
裁判
弁護士費用 | ||
---|---|---|
着手金 | 裁判からのご依頼 | 27万5000円 |
成功報酬 | 執行猶予の場合 | 27万5000円 |
求刑から減刑できた場合 | 16万5000円 | |
別途 | 接見、公判 | 1回あたり3万3000円 |
保釈認容 | 11万円 |
まとめ
この記事では、痴漢で刑事事件になった場合に弁護士に相談・依頼をするメリットをお伝えした上で、相談〜解決までの流れをお伝えしてきました。
お問い合わせと初回相談は無料です。
「警察に痴漢が発覚してしまった」
「家族が逮捕されてしまった」
という方はすぐにご相談ください。
現状をお伺いしたうえで、今後の見通しや、やるべきことをご説明させていただきます。
