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特定商取引法の継続的役務に当てはまる美容医療契約について
今回は、特定商取引法の継続的役務に当てはまる美容医療契約について解説いたします。 【特定継続的役務提供とは?】 まず「役務」とは、サービスのことです。 次に、規制の対象となる「特定継続的役務」とは、身体の美化など確実に効果が得られるとは限らないサービスであって、美容医療、エステティック等、政令で定められているものになり... -
ギフティングとステルスマーケティングの法律関係
インフルエンサーに商品を無償で提供して、良かったら口コミを書いてもらうという、いわゆる「ギフティング」が、大手企業も取り入れるマーケティング手法として確立されつつあります。 しかし、ギフティングはステルスマーケティングなのではないか、景品表示法や薬機法に反する内容もあるのではないか、多々、問題になりえる手法です。 そ... -
解説 令和4年6月改正 特定商取引法|通信販売に関する規定について
改正特定商取引法の令和4年6月1日施行に向けて、消費者庁取引対策課において事業者説明会が行われました。 こちらの説明会を踏まえて、改正特商法の「通信販売に関する規定」について解説いたします。 【通信販売に関する規定が新設された背景】 近年、詐欺的な定期購入商法が社会問題となっています。 通信販売において、「初回無料」「... -
アフィリエイト広告に関する検討会(消費者庁)を踏まえて
「第6回 アフィリエイト広告等に関する検討会(2022年1月28日)」について公表された資料がとても話題になっています。 資料1 事業者が講ずべき景品類の提供及び表示の管理上の措置について 資料2 アフィリエイト広告等に関する検討会 報告書(案) 気になっている広告主、広告代理店、アフィリエイター、ライターの方は多いと思いますので、... -
ダイエットサプリの措置命令について
令和3年11月24日、サプリメントの販売業等を営む法人に対して、措置命令が下されました。 【】 調査の結果、違反行為であると認められた場合、 違反行為の差し止め 再発防止策の実施 一般消費者への周知徹底 今後同様の違反行為を行わないこと を命じる行政処分です。 【】 ✔「『痩せたいけれど我慢したくない!』あなた... -
筋肉増強サプリの課徴金納付命令について
令和3年11月18日、食品等の通信販売業等を営む法人に対して、6627万円の課徴金納付命令が下されました。 【】 「※適度な食事と運動後の一例の個人の感想で結果には個人差がございます。」「理想の体※2」との表示について「※2 健康的で美しい体」「細マッチョ」との表示について「※細マッチョを目指した運動・食事管理への栄養補給... -
洗濯補助用品の課徴金納付命令について
令和3年10月19日、マグネシウムを使用した洗濯用品等の製造販売業を営む法人に対して、3606万円の課徴金納付命令が下されました。 本件は、同年4月27日に措置命令が下されていますが、今回は、措置命令を上回る課徴金納付命令となります。 【】 「洗たくマグちゃん」と称する商品等を使用して洗濯すれば、商品の効果により、洗濯... -
打消し表示と景表法
【】 例 効果が一日持続します(強調表示)効果には個人差があります。(打消表示) 例 今なら7日分が無料(強調表示)*初めて購入の方に限ります。(打消表示) 景表法では、実際の商品・サービスよりも著しく優良・有利と誤認されるような表示をすると不当表示となり(いわゆる優良誤認・有利誤認表示。景表法5条)、措置命令、指導、課徴... -
景表法(不当景品類及び不当表示防止法)上の不実証広告規制とは
一般消費者が適正に商品やサービスを選択できる環境を守るため、優良誤認表示を効果的に規制する必要があります。 そこで、行政機関は、事業者に対して、表示の裏付けとなる合理的な根拠を示す資料の提出を求めることができ、合理的な根拠を示す資料がない場合には措置命令等との関係では不当表示と扱われます。 このように、景表法は合理的... -
景表法(不当景品類及び不当表示防止法)上の二重価格表示とは
景表法は、事業者の販売価格について一般消費者に実際のものや競争事業者よりも著しく有利であると誤認される表示を不当表示(有利誤認表示)として規制しており、有利誤認表示の一つとして、不当な二重価格表示を禁止しています。 【対象となる価格表示・表示媒体】 事業者の事業形態を問わず、事業者が、一般消費者に対して商品やサービス...
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