支払いだけで給料がなくなる?生活できない原因や対処法を紹介
「給料が出たばかりなのに、支払いだけでほとんどなくなってしまう…。」という人も多いのではないでしょうか。
支払いが多い人にはいくつかのパターンがあります。よくあるのは、固定費が高い人、クレカを使いすぎな人、衝動買いを我慢できない人などです。
まずは家計簿をつけたり、クレジットカードの明細を確認したりして、支払いが多い原因を把握することが大切です。
ここでは、支払いだけで給料がなくなる原因や、支払いが多い人の特徴、対処法などを紹介していきます。
目次
支払いだけで給料がなくなる原因は?
家賃が高い
手取りに対して家賃が高すぎると、その他の生活費を捻出するのが難しくなります。特に都市部に住んでいる人は、家賃が高くなりすぎないように注意しましょう。
一般に、家賃の目安は手取りの30%と言われていますが、20~25%程度に抑えられると良いでしょう。例えば、手取りが20万円であれば、6.5万円くらいの家に住むところを、5万円程度に抑えるイメージです。
生活費の使いすぎ
食費や娯楽費、交際費などの生活費にお金を使いすぎていることもよくあります。
日常的にお金を多く使っている人は、給料日前にお金が無くなりやすいです。給料日前にお金がなくなると、借入をしたり、クレジットカードを使うことになるので、結果として翌月の支払いが苦しくなります。
使い過ぎを防ぐためには、自分が今月いくら使ったのかを細かく把握することが大切です。使い過ぎている場合は、娯楽費や交際費などを抑え、収入よりも支出が多くならないように調整しましょう。
クレジットカードの使いすぎ
クレジットカードの使いすぎで悪循環に陥り、そこから抜け出せずにいる人も多いです。
- 給料が振り込まれる
- クレカ利用分が多く引き落とされる
- 手取りが少なくなる
- 現金が少ないのでクレカを使う
- ①に戻る
この悪循環から抜け出すには、一度クレジットカードの利用を抑える必要があります。また、支払いができなかった分をリボ払いなどで補填すると、借金が少しづつ増えていきます。借金には利息がかかりますので、さらに生活を圧迫していくことになります。
【関連:クレジットカードが払えない|分割交渉・支払いは待ってもらえる?】
高額なローンの返済
住宅ローンや自動車ローンの返済に追われて、生活が苦しくなってしまうパターンです。
ローン契約時と比べて給料が減ってしまっている場合や、現状何らかの理由で支払いが厳しくなっている場合は、ローンの見直しや借り換え、繰り上げ返済などで負担を軽減できないか検討してみましょう。
サブスクサービスの使いすぎ
サブスクをはじめとした、月額制サービスの登録料が生活を圧迫している可能性があります。
一度、自分が登録しているものをチェックして、必要のないものは解約しましょう。
自分が登録した覚えのないものが混ざっている可能性もあるので、クレジットカードの利用明細もチェックした方がいいでしょう。
支払いが多い人によくある特徴
支払いが多く、生活に困っている人によくある特徴を紹介します。
自分の支出を把握できていない
どうしてお金がないのか、きちんとした原因がわからないという人も少なくありません。まずは、自分が何にお金を使っているのかを把握しましょう。
簡単なメモでも構いませんので、毎日何にお金を使っているのか、家計簿をつけてみてください。何にお金を使っているのかが分かれば、比較的対策は取りやすいはずです。
給料日前にクレカを多用する
先ほども触れましたが、お金を使いすぎると、給料日付近で現金が無くなってきます。
ここで節約をして給料日を迎えられれば問題はありませんが、クレジットカードを使ってしまうと、翌日の支払いが苦しくなります。
どうしてもクレジットカードを使い過ぎてしまう人は、利用できる金額に上限を設定することもおすすめです。
衝動買いを我慢できない
衝動的にお金を使ってしまう人も多いです。よくあるのは、高額な飲食費を支払ったり、予算を大幅に超えた衣服などを購入してしまったりするケースです。
セールやキャンペーンに弱かったり、「今が楽しければいいや」と勢いに任せてお金を使ってしまったりすると、やはり金銭的に苦しくなるので注意しましょう。
カードの支払いで給料がなくなる人がやってはいけないこと
これ以上状況を悪化させないためにも、カードの支払いで給料がなくなる人がやってはいけないことを紹介します。
支払いを滞納する
支払いが苦しいからといって、クレジットカードやローンの支払いを後回しにしてはいけません。借金は、支払期日を超えると遅延損害金が加算され、金額が膨らんでいきます。
数ヶ月滞納するとブラックリストに登録され、借入やクレカの作成などが困難になりますし、最終的には法的措置を取られてしまう可能性もあります。
支払いを遅らせるメリットはないので、期日をしっかりと守って支払うようにしましょう。
【関連:借金を滞納し続けるとどうなる?一括請求までの流れと対処法を解説 】
支払いのために他から借入をする
借金の返済をするために、別のところから借入をするのは絶対にやめましょう。問題を先送りにしているだけでなく、借金が雪だるま式に増えていきます。
- A社から10万円を借りる
- A社に返す10万円+利息分として11万円をB社から借りる
- B社に返す11万円+利息分として、C社・D社から6万円ずつ借りる
このように、複数社から借入をしている人のことを、多重債務者といいます。この状況になると、自力で抜け出すのはなかなか難しいでしょう。借金が徐々に増えていき、生活が破綻する可能性もあります。
クレジットカードの現金化
クレジットカードの現金化は、ほとんどのカード会社が禁止しています。クレジットカードの現金化とは、例えば以下のような行為を指します。
- クレジットカードのショッピング枠で現金を買う行為
- クレジットカードで金目の物を買い、すぐに売却して現金に換える行為
クレジットカードの現金化は、その場しのぎはできても、問題解決にはつながりません。それだけでなく、カードが解約になる可能性もあるのでやめておくべきでしょう。
闇金などからの借入
普通の消費者金融や銀行から借入ができなくなったときに、闇金などの違法な業者からお金を借りるのは絶対にやめましょう。
闇金からの借り入れは、違法な高金利が設定されていたり、滞納時に厳しい取り立てを受けたりする可能性が高いです。
トラブルや犯罪に巻き込まれてしまう恐れもあるため、闇金などの違法業者は絶対に利用してはいけません。
支払いだけで給料がなくなる場合の対処法
支払いだけで給料がなくなってしまう場合の対処法を紹介します。
毎月の固定費を見直す
まずは、毎月の固定費を見直しましょう。固定費とは、毎月必ず発生する支出のことです。固定費の例を挙げます。
- 家賃、住宅ローン、駐車場代
- スマホ代、ネット代
- 各種保険代
- 水道光熱費
- サブスク代 など
固定費は一度見直せば、節約効果がずっと続きます。家賃や住宅ローンなどは、すぐに減らせるものではありませんが、スマホ代や光熱費は工夫次第ですぐに削減できるかもしれません。
面倒な部分もありますが、固定費が下がると、毎月の生活に余裕が生まれるので、見直せる所から取り組んでいきましょう。
家計簿をつけて変動費を把握する
固定費を見直したら、次に変動費を見直しましょう。記事内前半でも触れましたが、変動費を見直すには、家計簿をつけるのがおすすめです。
以下に、変動費の例を挙げます。
- 食費
- 衣服費
- 娯楽費
- 医療費
- 美容費 など
変動費は、使いだせばキリがありません。だからこそ、一定の金額に抑えるには、ちょっとした工夫が必要です。
例えば、毎月の給料から、食費代、衣服代、美容費など、あらかじめ予算を決めておくのもおすすめです。これ以上はお金を使わない、というラインを決めておくことで、特定の支出にお金を使い過ぎることが少なくなるでしょう。
クレカ・リボ払いをやめる
自分はお金を使いすぎてしまう、という自覚のある人は、思い切ってクレジットカードやリボ払いの利用をやめて、現金メインでの生活にするのも一つの手です。
自分の支払い能力や予算を超えた支払いをすることがなくなるので、自然とお金を使いすぎることがなくなります。
ただし、現金払いをメインにすると、何にいくら使ったのかを把握しづらい部分もあるので、家計簿をつけたりしながら支出を管理しましょう。その点、クレジットカードの方が支出は把握しやすいです。
【関連:リボ払いの利息(手数料)はいくら?リボの仕組みと手数料の計算方法 】
ローン(借金)の借り換え
リボ払いや消費者金融からの借入がある場合、高金利に設定されている可能性が高いです。
おまとめローンなど、比較的金利の低い業者に借り換えれば、それだけで毎月の返済額が減り、生活にも余裕が生まれます。
また、複数社から借入がある人は、一社にまとめることで、借金の管理が楽になるでしょう。
副業で収入を増やす
中々お金を使うことをやめられない人は、収入を増やすのも一つの方法として考えてみましょう。
週一回アルバイトをするだけでも、月に2~3万円程度の収入を得ることができます。
メインの仕事に加えて副業をするのは楽ではありませんが、支払い問題を解消するには有効な手段です。
支払いが多くて生活できないときは債務整理を検討しよう
借金が多く、生活がままならない人は、債務整理を検討しましょう。債務整理とは、借金を減額したり、返済を免除したりする手続きのことをいいます。
債務整理には主に以下の3種類があり、弁護士や司法書士に依頼することで手続きが可能です。
手続きの名前 | 特徴 |
任意整理 | ・裁判所を介さずに債権者と直接借金減額の交渉をする手続き ・借金の利息や遅延損害金をカットし、残りを分割払いする ・裁判所を介さないため、比較的スピーディで費用が安い |
個人再生 | ・裁判所を介して借金を大幅に減額する手続き ・5,000万円までの借金を5~10分の1まで減額する ・減額された借金は3~5年で分割払いする |
自己破産 | ・裁判所を介して、借金の返済を免除する手続き ・手続きが認められると、借金がゼロになる ・家や車など、自分名義の財産を差し押さえられる可能性が高い |
債務整理についてさらに知りたい人は、弁護士に相談するか、以下の記事をご覧ください。
支払いだけで給料がなくなる人のよくある質問
給料より支払いが多い状況を改善するには?
まずは、自分の支出を把握することから始めましょう。状況を改善するには、収入を増やすか、支出を減らすしかありません。
一般的には、収入を上げるよりも、支出を減らす方が簡単です。また、使い過ぎを防止するために、毎月の給料から一定の金額を別の口座に移す、クレジットカードに上限額を設けるなどもおすすめです。
給料が一瞬でなくなる理由は?
給料が一瞬でなくなる理由は、毎月引き落とされる金額が大きいからだと考えられます。毎月口座から引き落とされるお金として代表的なのは、家賃やクレジットカードです。給料がすぐになくなってしまう方は、自分の収入に対して、家賃などが高すぎないか一度見直してみましょう。
まとめ
支払いだけで給料がなくなってしまうのは、多くの人が抱えている悩みです。しかし、支払いだけで給料がなくなってしまうのには何かしらの理由があります。理由さえわかれば、状況を改善するための対策を考えることができます。
また、借金の返済で生活が圧迫されている人は、債務整理を検討してもよいでしょう。債務整理では、借金の利息をカットしたり、元金を減額したりすることも可能です。ネクスパート法律事務所では、借金に悩んでいる方からのご相談を30分無料で受け付けています。債務整理を検討中の方は、ぜひ一度ご相談ください。