アイフルのおまとめローンで一括請求された場合の対処法
アイフルのおまとめローンを利用することで、複数の借り入れを一本化し、毎月の返済負担を軽減することができます。
しかし、返済の遅延や契約違反などによって、一括請求されるリスクが存在します。
ここでは、アイフルのおまとめローンの種類、一括請求がされる理由、そして一括請求された際の対処法や注意点について詳しく解説します。
無視できないリスクや対策についても触れていきますので、アイフルのおまとめローンを利用中の方はぜひ参考にしてください。
目次
アイフルのおまとめローンの種類
アイフルのおまとめローンには、借入を一本にまとめるためのおまとめMAX、他社の借入をより良い条件に変えるためのかりかえMAXの2種類があります。
おまとめMAX
おまとめMAXは、複数の借金をまとめることで返済の管理をしやすくするローン商品です。
おまとめMAXを利用することで、月々の返済額を減らしたり、金利を抑えたりすることができます。
基本的におまとめMAXは、他の借入先からの借金をすべて一本化し、アイフルへの返済だけに集中することが目的です。
おまとめMAXの利点は、借入先をひとつのすることで借金を管理しやすくでき、かつ、月々の支払い負担が軽減できる点にあります。
また、おまとめMAXを利用すると、他社での借入ができなくなりますが、返済計画を立てやすくなる点が魅力です。
かりかえMAX
かりかえMAXは、すでに他社で借り入れしているローンをアイフルに借り換えることで、より有利な条件で返済ができるようにするローン商品です。
借り換えを行うことで、金利の引き下げや返済期間の調整が可能になり、月々の返済額を軽減できる可能性があります。
かりかえMAXは、リボ払いや消費者金融からの借り入れなど、元々金利が高い条件で借りていた人には有効ですが、そうでない場合、あまり効果を発揮しないかもしれません。
かりかえMAXを利用するには、借り換え審査が必要です。信用情報や借入状況によっては利用できない可能性があることを覚えておきましょう。
アイフルのおまとめローンで一括請求される理由
アイフルのおまとめローンを利用していて、一括請求を受けるのにはどのような理由があるのでしょうか。考えられるケースを紹介します。
返済を滞納して期限の利益が喪失した
おまとめローンの利用者が返済を滞納した場合、ローン契約で定められた期限の利益が失われることがあります。
期限の利益とは、簡単に言うと、分割払いで支払う権利や、支払期日までは支払いをしなくてよい権利のことをいいます。期限の利益を喪失すると、残りの借入金を一括で返済しなければならなくなります。
アイフルでは返済が数ヶ月滞ると、この措置が取られ一括請求が発生します。
契約に違反する行為が発覚した
規約違反が発覚して、一括請求を受ける可能性があります。規約違反のわかりやすい例では、虚偽の情報を申告してローンを契約するなどがあげられます。ただし、これはお金を借りる前の段階なので、一括請求を受ける可能性は低いです。
お金を借りた後に規約違反になるケースでは、転職で住所が変わったにも関わらず、それをアイフルに報告し忘れるなどが考えられます。
自分に悪意がない状況でも規約違反になってしまう可能性があり、いきなり一括請求を受けるおそれがありますので、くれぐれも注意しましょう。
おまとめローン後に他社借入をした
おまとめローンは、既存の借金を一本化することを前提にしているため、ローン契約後に他社から新たに借り入れを行うことは、基本的に許されていません。
お借換えされた他社での利用はお控えください。
総量規制の範囲内で、キャッシングローンのご検討が可能です。
おまとめローンを組んだ後に新たな借入をした場合、アイフル側から信用を失い、一括請求されるリスクが高まります。
どうしてもお金が必要であるのなら、アイフルから追加でお金を借りるべきです。
アイフルおまとめローンで一括請求された際のNG行為
アイフルから一括請求を受けた際、間違った対応を取ると、状況がさらに悪化する可能性があります。NG行動を紹介しますので、まずは焦らず、次の行動を慎重に考えましょう。
一括請求を無視する
アイフルおまとめローンの一括請求を無視するのは一番よくない対応です。
一括返済を求める連絡を無視すると、アイフル側から「返済をする気が全くない」と判断され、法的措置を取られる可能性が高まります。
自分がお金を貸した側となって想像してみましょう。借主と連絡が取れ、意思疎通が図れる状態と、全く連絡がつかない状態では、印象がかなり違います。返済をする気がない人からは、強制的に回収する他ないのです。
そのため、すぐに返済できる状況ではないにしろ、無視はせず、自分の現状や希望を正直に伝えるようにしましょう。
- 今はお金がないが給料日になれば返せる
- 月々の返済額を減らしてもらえれば返済を続けられる
- 今必死に仕事を探しているので、返済はしばらく待って欲しい など
アイフルからは厳しい対応を取られるかもしれませんが、少なくとも法的措置を取られる可能性は低くなります。
他社から借入し返済にあてる
一括請求を受けた際に、他社から借りたお金でアイフルに返済をするのも絶対にやめましょう。
- アイフルおまとめローンの一括請求を受ける
- アイフルに返済するためのお金をA社から借りる
- A社に返済するためのお金(元金+利息)をB社から借りる
- B社に返済するためのお金(B社から借りたお金+利息)をC社から借りる…
借金返済のための借入をすると、繰り返すほどに借金の総額が増え、返済が困難になります。こういった行為は、その場しのぎにはなるものの、トータルでみると状況が悪化していくことになります。
クレジットカードを現金化する
クレジットカードのショッピング枠で現金そのものを購入したり、購入したものをすぐに売却してお金に変える行為のことを、クレジットカードの現金化といいます。
クレジットカードの現金化は、ほぼすべてのカード会社が禁止している行為です。発覚するとカードが利用停止になったり、強制解約になったりする可能性があります。
それに、他社からの借入と同じく、クレジットカードの現金化は、その場しのぎにはなるものの、根本的な解決にはなりません。
アイフルおまとめローンの一括請求を無視するリスク
アイフルおまとめローンからの、一括請求を無視した際に発生するリスクについて解説します。
遅延損害金で返済総額が膨らむ
アイフルおまとめローンを滞納しはじめた時点から、1日ごとに遅延損害金が加算されていきます。遅延損害金は、借金にかかる利息とほぼ同じ効果を持ちます。
金利に応じて、返済期日までに加算されるのが利息で、返済期日以降に加算されていくのが遅延損害金です。そして、利息より遅延損害金の方が金利が高く設定されています。
つまり、滞納すると今まで以上に早いスピードで借金が膨らみます。放置すればするほど返済が難しくなるので、なるべく早い対応をすべきでしょう。
ブラックリストに登録される
借金をだいたい3か月程度滞納すると、個人情報信用機関に金融事故を起こした記録が残ります。いわゆる、ブラックリストに登録された状態です。
ブラックリストに登録されると、新たに借入をしたり、クレジットカードを作成したり、誰かの借金の保証人になったりなど、借金に関する行動を取ることが困難になります。
個人情報信用機関から金融事故の記録が消えるには、借金を完済してから5年ほどの期間がかかります。一度登録されてしまうと中々元の状態には戻れないので注意しましょう。
強制執行で財産を差し押さえられる
一括請求を無視し続けると、最終的にアイフルから法的措置を取られます。具体的には支払督促や通常の裁判などの手続きです。
法的措置によって出た結果には、法的強制力が伴います。今までのように無視し続けることはできません。
支払督促や通常裁判で結果が出たあとも支払いをしないでいると、強制執行で差押えを受けることになります。
家や車など、自分が所有する財産が売却されてしまったり、給料口座から毎月一定のお金が引き抜かれて返済に充てられたりします。
借金をここまで放置しても全く意味がありませんので、すぐにアイフルと連絡を取って返済の相談をしたり、速やかに行動を起こす必要があるでしょう。
アイフルおまとめローンで一括請求された際の対処法
アイフルおまとめローンで一括請求された際、正しい行動を取ることで、法的措置を取られたりなどの可能性を低くすることができます。
難しいことではありませんので、自分にできることから実行しましょう。
返済できるなら一括請求に応じる
もし、自分に一括返済できるだけのお金があったり、家族からお金を借りたりできるのであれば、まずアイフルおまとめローンを一括返済してしまいましょう。
一括返済することで、遅延損害金がさらに増えることを防ぐことができますし、信用情報の回復も早くなります。
分割払いや支払い期限の延長を相談する
毎月安定した給料があるのであれば、アイフルに相談して分割払いに変更してもらうか、支払期限の延長ができないか交渉しましょう。
厳しい対応を取られる可能性もありますが、誠意を持ってお願いをすれば、柔軟に対応してもらえる可能性もあります。
どちらにせよ、無視し続けるよりも状況はよくなります。
返済できない場合は債務整理を検討する
収入がなく返済ができない場合や、借金額が大きすぎて自力ではどうにもならない場合には、債務整理を検討しましょう。
債務整理とは、借金を減額したり、返済を免除したりする手続きのことで、弁護士に依頼をして行うのが一般的です。
債務整理の代表的な手続きは以下の3つです。
- 任意整理:債権者と直接交渉して借金を減額する
- 個人再生:裁判所を通じて借金を大幅に減額する
- 自己破産:裁判所を通じて借金の返済を免除する
債務整理についてもっと詳しくしりたい人は、以下の記事をご覧ください。
アイフルおまとめローンの一括請求でよくある質問
アイフルおまとめローンは他社解約なしで契約できる?
おまとめローンを利用する場合、他社からの借入は禁じられる可能性が高いです。さらに、他社との契約を解約しなければならないケースもあるようです。
アイフルのおまとめローンであるおまとめMAXは、利用中の他社からの借り入れは控えるようにと顧客に伝えていますが、他社の解約は必須条件とはなっていません。
おまとめローン後に他社借入をしたらバレる?
貸金業者は個人情報信用機関を通じて、顧客の借り入れ状況や返済状況をいつでも調べることができます。
アイフルのおまとめローンを使用しながら、他社から借入をすると、何かのきっかけでそれが発覚する可能性があります。
最悪の場合、契約違反として一括請求を受ける可能性もあるのでやめておきましょう。
完済した他社借入を再び利用するとペナルティを受ける?
アイフルの公式サイトでも、借り換えをした他社からの借入は控えるようにと明記されています。
ペナルティがあるかどうかは、これまでのアイフルに対する返済実績なども関係してくるので、一概にはいえないでしょう。
まとめ
アイフルのおまとめローンは、適切に利用できれば、借金の返済を管理しやすくなったり、金利を下げられたりなどメリットも多いです。
ただし、他社の借入と同じく、返済の滞納が続くと、催促の連絡はきますし、一括請求されるおそれもあります。
一括返済を求める連絡をさらに無視すると、法的手段を取られる可能性があるので、早めの対処が必要です。
まずは、アイフルに返済の意思があることを伝えたり、分割払いの交渉などを行ったりしましょう。現実的に返済が困難な場合には、債務整理も視野に入れて、弁護士に相談しましょう。
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