嫁にGPSをつけられた場合の対処法は?離婚や損害賠償について解説

  • 最終更新日: 2025.04.8

「嫁にGPSをつけられた!」
浮気調査や配偶者の行動を監視する目的で、GPSを設置している方もいるかもしれません。

相手の合意を得てGPSを取り付けている以上、特に問題は生じないでしょう。
しかし、勝手にGPSを付けられた場合には、どう対処すればよいのでしょうか?

この記事では、配偶者にGPSを付けられた場合の対処法3ステップについてご紹介しています。
GPSを付けられた場合の離婚問題や損害賠償請求についても解説していますので、ぜひ参考にしてください。

嫁にGPSをつけられた場合の対処法3ステップ

配偶者にGPSをつけられた場合の対処法3ステップは、次のとおりです。

  • 冷静になる
  • GPSをつけられた理由を考える
  • お互いの気持ちを伝え合い解決策を話し合う

以下、詳しく見ていきましょう。

①冷静になる

冷静になりましょう。

GPSを付けられていることが発覚したら、誰でも動揺するでしょう。すぐにでも配偶者を問い詰めたくなる気持ちはよく分かります。

しかし、感情的なまま配偶者を問い詰めると、配偶者も感情的に言い返してくる可能性があります。冷静な話し合いができず、ただ言い合いになるだけの可能性もあります。

GPSを見つけても、すぐに行動に移すのではなく、GPSをつけられた理由を冷静に考えましょう。

②GPSをつけられた理由を考える

GPSをつけられた理由を考えましょう。

なぜ、配偶者がGPSを付けるに至ったのかについて、一度考えてみましょう。
例えば、最近夜遅くまで外出していることを心配しているのかもしれません。浮気を疑われるような心当たりがある人もいるでしょう。

GPSをつけられた理由を考え、自分にも落ち度があると思えるのなら、双方が納得いく解決策を考えていきましょう。

③お互いの気持ちを伝え合い解決策を話し合う

お互いの気持ちを伝え合い、解決策を話し合いましょう。

自分の気持ちを伝えるだけでなく、配偶者の言い分も聞きましょう。
最近のあなたの行動に不安がありGPSを付けたのであれば、その不安を解消できるような解決策を話し合うことが大切です。

例えば、GPSを外す代わりに、連絡を頻繁にする・夜何時までには帰宅する等の約束事を決めるのもひとつの方法です。

嫁につけられたGPSを放置するメリットも!

配偶者につけられたGPSを放置するのもひとつの対処法です。

疑われるような行動をしていないのであれば、あえて放置することで、あなたに対する疑いを晴らせるでしょう。何もないとわかれば、配偶者もGPSを外すでしょう。

浮気をしていたことは事実だけれど、配偶者との再構築を考えている場合には、今後の行動を改めることで、信頼を取り戻せるかもしれません。短期間の調査で怪しい行動がなければ、配偶者もGPSを外す可能性があります。

しばらくの間、様子を見るのもひとつの方法です。

嫁にGPSをつけられた場合は損害賠償請求できるの?

配偶者にGPSをつけられた場合でも、損害賠償請求が認められる可能性は低いでしょう。

夫婦でも、相手に無断でGPSを取り付け、その位置情報を取得した場合には、プライバシーの侵害にあたる場合があります。

ただし、夫婦間の浮気調査を目的としており、短期間の設置のようなケースでは、基本的に損害賠償請求は難しいでしょう。

嫁にGPSをつけられたことを理由に離婚はできる?

GPSをつけられたことだけを理由に離婚するのは難しいでしょう。

基本的に、離婚は双方の話し合いにより決定します(協議離婚)。あなたが離婚したいと切り出し、配偶者も離婚に同意すれば、離婚できるでしょう。

しかし、配偶者が離婚を拒否する場合には、裁判で離婚を認めてもらう必要があります。
裁判で離婚を認めてもらうためには、次の法定離婚事由が必要です(民法770条)。

  • 配偶者に不貞な行為があったとき
  • 配偶者から悪意で遺棄されたとき
  • 配偶者の生死が三年以上明らかでないとき
  • 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき
  • その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき

これら5つの内どれかに当てはまる事情があれば、離婚が認められる可能性がありますが、単にGPSをつけられただけでは、これらには該当しないでしょう。

ただし、GPSを付けることを暴力や脅迫等により強要され続けたり、長年のGPSによる監視により夫婦関係の回復見込みがなかったりする場合には、⑤その他婚姻を継続し難い重大な事由があるときに該当し、離婚が認められる余地があるかもしれません。

もっとも、あなたが不貞をしていた場合には、あなた自身が有責配偶者にあたります(①配偶者に不貞な行為があったとき)。原則として、有責配偶者からの離婚は認められません。

したがって、あなたが不貞をしていた場合には、裁判での離婚は難しく、話し合いによる離婚を目指すしかないでしょう。

まとめ

配偶者にGPSを付けられた場合、夫婦間でお互いの気持ちをきちんと伝え合うことが大切です。
自分にも非がある場合には、これを機に夫婦関係を見つめ直してみましょう。

ただし、GPSを付けられたことで浮気がバレるケースもあります。浮気が発覚したことで慰謝料請求や離婚を切り出される可能性もあります。

慰謝料請求や離婚を切り出された場合には、早めに弁護士に相談することをおすすめします。
ネクスパート法律事務所では、不貞問題に強い弁護士が多数在籍しています。初回の相談は30分無料ですので、ぜひ一度ご相談ください。

検索

最近の記事

ご相談は無料です。
まずはお気軽にご相談ください。
  • 相談無料
  • 相手に合わせなくてOK
  • 全国対応
0120-1313-22
24時間受付対応
メール・LINEにて
24時間受付中
PAGE TOP