楽天トラベルの口コミの削除依頼について解説

楽天トラベルにネガティブな口コミを投稿されて、困っている施設の方もいると思います。

この記事では、楽天トラベルの口コミの削除依頼について、自分で削除依頼をする方法と自分では削除できなかった場合の方法を解説します。

目次

楽天トラベルの口コミについて

楽天トラベルの口コミとはどんなものか解説します。

楽天トラベルの口コミは信頼されている

楽天トラベルは、宿泊施設や交通機関の予約ができ、利用者が口コミを投稿できます。

楽天グループ株式会社が運営している日本最大級の旅行サイトで、掲載施設も多く、旅行の際に利用したことがある人も多いです。

楽天グループ株式会社が運営していることで、利用者から信頼されているサイトです。

ネガティブな口コミも投稿される

ネガティブな口コミで多いものは、以下のとおりです。

  • 施設が汚い
  • 料金が高い
  • 接客が悪かった
  • 心霊スポットだ
  • サービスに関係のない、従業員に対する誹謗中傷

ネガティブな口コミが多い施設は利用したくないと思ってしまいます。

従業員の応募数も減ってしまう可能性もあります。

ネガティブな口コミの中で、削除依頼の対象となる口コミなら、削除してしまった方が心配事を減らせるでしょう。

楽天トラベルの口コミで削除依頼の対象となるのは

施設にとってネガティブな投稿でも、全てが削除依頼の対象になるわけではありません。

楽天トラベルの口コミで削除依頼の対象となる投稿について解説します。

以下のとおり、楽天トラベルのお客様の声利用規約で禁止している投稿が定められており、これに違反している投稿は削除される可能性があります。

  • 投稿の対象となる宿泊・運送機関等以外の名称等(企業名、団体名を含む)が識別できる情報を含むもの
  • 氏名、住所、性別、年齢、部屋番号その他特定の個人が識別できてしまう情報を含むもの
  • 他のクチコミに対する評価、批判または意見を含むもの
  • 当社、宿泊・運送機関等、または第三者に対し、誹謗・中傷・差別的となる表現や、名誉毀損・プライバシー侵害・肖像権侵害・著作権侵害等となる内容を含むもの
  • 投稿者が実際に体験または見聞していない内容を含むもの
  • 正当な根拠なく当社、宿泊・運送機関等、もしくは第三者の評判を毀損し、または信用不安を引き起こすもの
  • 事実と異なるもの
  • 投稿の対象となる宿泊・運送機関等のサービスと関係のないもの
  • 営利宣伝目的を含むもの
  • URL、メールアドレスまたはQRコード等、他のウェブサイト等(SNSを含む)への誘導となる内容を含むもの
  • 法令や公序良俗に反するもの
  • 特定の政治的または宗教的主張を含むもの
  • 不適切な表現、卑猥な表現を含むもの
  • 自殺を助長またはほう助する内容を含むもの
  • 犯罪行為の予告を含むもの、犯罪行為の助長またはほう助を引き起こすもの、その他犯罪行為に関する内容を含むもの
  • その他、当社が不適当と合理的に判断するもの

楽天トラベル お客さまの声利用規約 第5条

自分で楽天トラベルの口コミの削除依頼をする方法

自分で楽天トラベルの口コミの削除依頼をする方法を解説します。

掲載期間を「3ヶ月のみ」にする

施設側の管理ページで、掲載期間をすべての期間1年間のみから選択できます。

しかし、それ以外にも楽天トラベルの施設サポートデスクに連絡し、3ヶ月のみに変更できます。

楽天トラベルの施設サポートデスクの連絡先は、050-5213-4848です。

3ヶ月までは掲載されてしまいますが、3ヶ月を経過すると掲載されなくなります。

投稿者へ削除依頼をする

口コミを投稿した投稿者の連絡先を把握している場合は、投稿者へ削除依頼をすることも考えられます。

しかし、投稿者が削除依頼を受けたことを投稿して拡散されるリスクがあります。

口コミから削除依頼をする

削除依頼をする口コミの不適切なレビューを報告するをクリックします。

お客さまの声のページになりますので、削除をしたい投稿であることを確認して、右下の報告するをクリックします。

お問い合わせフォームから削除依頼をする

楽天トラベルのヘルプページの下部で、お問い合わせを選択できますので、メールで問い合わせるをクリックします

お問い合わせのページになりますので、必要事項を記入し、送信します。

サービスはサービス全般を、カテゴリはお問い合わせを選択します。

お問い合わせ内容には、削除依頼をする口コミの内容とURL・削除依頼の理由を明確に記入しましょう。

自分が投稿した口コミを削除する

楽天トラベルの口コミは、投稿者が自分の投稿を削除できます。

楽天トラベルへログインできればお客さまの声編集ページから投稿した口コミを編集できます。ただし、すでに施設側から口コミに対してコメントがされている場合は、情報の整合性をとるため編集できません。

自分で楽天トラベルの口コミの削除依頼をしたが削除されなかった場合|弁護士に依頼する

自分で楽天トラベルの口コミの削除依頼をしても、削除されるとは限りません。

削除依頼の理由が明確でないために削除されなかったことも考えられ、その場合は自力での対応は難しいかもしれません。

その場合でも、弁護士に依頼し、再度削除依頼をすることで削除されることもあります。

お問い合わせフォームから削除依頼をする

弁護士が、お問い合わせフォームから改めて削除依頼をします。

口コミの内容によって、削除依頼の理由を判断し、より明確に記入することで、削除される可能性があります。

裁判所へ削除仮処分命令申立

楽天トラベルへの削除依頼で削除されなかった場合は、裁判所に削除仮処分命令を申立てます。

削除の仮処分が発令されると、相手方のほとんどが命令に応じて削除します。

楽天トラベルの口コミの削除依頼以外の弁護士の対応

楽天トラベルの口コミの削除依頼以外で、弁護士ができる対応を解説します。

投稿者の特定

損害賠償請求や再発防止を求めたい場合は、投稿者を特定しなければなりません。

投稿者を特定するための流れは、以下のとおりです。

サイト管理者へ発信者情報開示請求

楽天トラベルを運営している楽天グループ株式会社に、発信者情報開示請求をします。

サイト管理者が投稿者の氏名・住所・連絡先を把握していれば開示を求め、把握していなければ投稿者のIPアドレスの開示を求めます。

発信者情報開示仮処分申立

サイト管理者から発信者情報が開示されなかった場合は、裁判所に発信者情報開示仮処分命令を申立てます。

プロバイダへ発信者情報開示請求

サイト管理者から投稿者のIPアドレスが開示された場合は、投稿者が接続したプロバイダを特定します。

プロバイダに対して発信者情報開示請求をしますが、開示請求に応じてもらえることは少ないです。

発信者情報開示請求訴訟を提起

プロバイダから発信者情報が開示されなかった場合は、裁判所に発信者情報開示請求訴訟を提起します。

判決により、発信者情報が開示されます。

損害賠償請求

発信者情報が開示され、投稿者が特定できたら損害賠償請求ができます。

任意請求

裁判手続きによらずに、投稿者に請求することで、合意が成立することもあります。

訴訟判決より高額な慰謝料で合意が成立することも、再発防止策・削除・謝罪を求める内容の合意が成立することもあります。

損害賠償請求訴訟

任意請求では解決しなかった場合は、裁判所に損害賠償請求訴訟を提起します。

楽天トラベルの口コミの削除依頼を弁護士に相談するメリット

楽天トラベルの口コミの削除依頼を弁護士に相談することで、以下のメリットがあります。

迅速な削除依頼ができる

楽天トラベルへ削除依頼をする際に、弁護士が口コミの内容に応じた削除依頼の理由を検討し、明確に記入することで、迅速な削除につながります。

代理で削除依頼ができる

弁護士法の定めによって、弁護士でない者が、報酬を得る目的でネットの誹謗中傷の削除依頼を代理することはできません。

法律の専門知識が必要な手続きにも対応できる

楽天トラベルへ削除依頼をしても削除されなかった場合は、削除仮処分命令を申立てますが、専門知識が必要です。

弁護士に依頼することで、裁判所とのやりとりを任せることができます。

投稿者特定や損害賠償請求にも対応できる

投稿者特定や損害賠償請求を考えている場合でも、自力での対応は難しいかもしれません。

弁護士に依頼することで、複雑で長期的な対応を任せることができます。

まとめ

楽天トラベルの口コミを削除する方法は、以下のとおりです。

  • 掲載期間を「3ヶ月のみ」にする
  • 投稿者へ削除依頼をする
  • 口コミから削除依頼をする
  • お問い合わせフォームから削除依頼をする
  • 裁判所へ削除仮処分命令申立

自力での削除依頼が難しいと思われている方、投稿者特定や損害賠償請求も考えている方は、弁護士に依頼することを検討してみてください。

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