借金を一本化するメリットデメリットや審査に通らない人の特徴 | 債務整理の相談は弁護士法人ネクスパート法律事務所

借金を一本化するメリットデメリットや審査に通らない人の特徴

借入先が増えて返済の管理が難しくなったり、利息が高くてなかなか元本が減らないと感じている場合は、借金を一本化することを検討してみましょう。

借金を一本化することで、返済がシンプルになり、金利の引き下げによって負担が軽減されることもあります。

ここでは、借金の一本化の具体的な方法や、メリット・デメリット、審査に通らなかった場合の対処法まで、わかりやすく解説します。

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借金の一本化とは

借金の一本化とは、複数の借金を1つのローンにまとめて返済していく方法です。

一本化することで、返済先が1社になり、返済の手間や利息の負担が軽減される可能性があります。

以下に具体例をあげます。

・消費者金融A:50万円
・消費者金融B:50万円
・クレジットカードC:50万円

↓借り換えをする

おまとめローン:150万円

毎月の返済日がバラバラで管理が難しい人や、利息の高い借入先が複数ある人にとっては、完済の見通しを立てやすくする有効な手段です。

ただし、一本化しても借金の総額が減るわけではないため、計画的に返済をする必要があります。

借金を一本化する具体的な方法

次に、借金を一本化する具体的な方法を紹介します。

おまとめローンを利用する

おまとめローンは、複数の借金を1つのローンにまとめるための専用商品です。

主に銀行や消費者金融が提供しており、複数社への返済を一本化できるのが特徴です。

金利が下がれば返済総額が軽減される可能性があり、毎月の返済管理もシンプルになります。

審査は通常のローンより厳しめで、信用情報に延滞歴があると通らないことがあります。

個人再生を利用する

個人再生は、裁判所を通じて借金を大幅に減額し、原則3〜5年で分割返済する手続きです。

住宅ローンを除いて他の借金をまとめて整理でき、最大で5~10分の1程度まで減額されることもあります。

個人再生が認められるには、安定した収入があることが求められます。

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住宅ローンの借り換えをする

住宅ローンを借り換える際に、住宅に関連する費用(例:リフォーム費、引越し費用)などの追加借入をまとめて一本化する方法もあります。

たとえば、住宅ローンの残債が2,000万円あり、住宅に関係した借金が200万円ある場合、合計2,200万円を一括で借り換えることで、返済先を一本化できます。

ただし、カードローンや消費者金融などの借金は対象外とされるのが一般的であり、利用できるのは限定的なケースに限られます。

ローンの一本化を検討すべきケース

下記に当てはまるケースでは、ローンの一本化を検討しましょう。

借入先が複数あることで管理できていない

カードローンや消費者金融など、複数の借入先に返済している状態が続くと、返済日や金額の管理が煩雑になり、支払い忘れや重複支払いのリスクが高まります。

特に月に何度も振込手続きが必要になると、精神的にも家計的にも負担が大きくなります。

このような場合は、借金を一本化することで返済日や返済先をまとめられ、管理が楽になるため、検討すべきタイミングといえます。

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利息が高くて元金が中々減らない

年15~18%の高金利で借りていると、毎月の返済の多くが利息に充てられ、なかなか元金が減らない状況になります。

このようなケースでは、金利がより低いローンに一本化することで、返済負担を軽減できる可能性があります。

たとえば、消費者金融の借金を年10%未満のおまとめローンに切り替えることで、総返済額が抑えられ、完済までの見通しも立ちやすくなります。

一部の借金が滞納・延滞状態になっている

返済が追いつかず、一部の借入先で延滞や滞納が発生している場合は、早急な対処が必要です。

放置すれば、遅延損害金が増えたり、督促や強制執行のリスクも高まります。

こうした状況では、借金を一本化することで返済計画を立て直すことが可能です。

審査に不安がある場合は、弁護士に相談し、任意整理や個人再生などの法的手続きを検討するのも有効です。

借金を一本化するメリット

返済の管理が楽になる

複数の借入先があると、返済日や金額がバラバラになり、うっかり支払い忘れを起こすことも少なくありません。

借金を一本化することで、返済先が1社にまとまり、毎月の返済管理がシンプルになります。

振込手数料や時間的な負担も減り、精神的なストレスが軽くなる点もメリットです。

管理しやすくなることで、返済を継続しやすくなり、完済までの計画も立てやすくなります。

月々の返済額を抑えられることがある

一本化する際に返済期間を長く設定すれば、月々の返済額を減らせる可能性があります。

たとえば、3社に3万円ずつ(計9万円)返済していたのを、まとめて8万円の返済に抑えられれば、生活費にゆとりができ、家計の再建に取り組みやすくなります。

ただし、返済期間が延びると総返済額が増えることもあるため、シミュレーションや比較検討が重要です。

金利が下がる可能性がある

借金の一本化によって、高金利のローンから比較的低金利のローンに借り換えることができれば、利息の負担が軽減されます。

たとえば、消費者金融で年18%の借入をしていた人が、銀行系のおまとめローン(年8%)にまとめることで、支払う利息総額を大幅に減らせる可能性があります。

加えて、一社あたりの借入額が増えることで、金利が下がりやすくなる点もメリットのひとつです。

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借金を一本化するデメリット

返済総額が増える可能性がある

借金を一本化すると月々の返済額が軽くなる一方で、返済期間が長くなることで利息の支払い総額が増える場合があります。

たとえば、3年で返済する予定だった借金を5年に延ばせば、その間に支払う利息が増えてしまいます。

目先の負担軽減に気を取られると、結果的に総負担が大きくなる可能性があります。

返済期間や金利をしっかり確認してから一本化を行いましょう。

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審査に通らないことがある

おまとめローンや借り換えローンは、通常のカードローンよりも審査基準が厳しい傾向にあります。

すでに延滞・滞納歴がある人や、信用情報に事故情報(いわゆるブラックリスト)がある人は、審査に落ちる可能性が高くなります。

借金を一本化したいと思っても、そもそも申し込みが通らなければ実行できない点には注意しましょう。

一部の借金はまとめられないことがある

おまとめローンの対象になるのは、一般的に消費者金融やクレジットカードなどの無担保ローンに限られることが多いです。

住宅ローン、自動車ローン、奨学金、税金滞納などは、一本化の対象外とされるケースが一般的です。

加えて、借入先によっては、おまとめローン対象外と定めていることもあるため、実際にまとめられるかどうか事前に確認する必要があります。

ブラックリストに載る場合もある

個人再生などの法的手続きを選んだ場合、信用情報機関に事故情報として登録され、いわゆるブラックリストに載ることになります。

これにより、一定期間は新たなローンやクレジットカードの利用ができなくなるなどの制限が生じます。

生活再建のためには有効な手段である一方、信用回復には時間がかかることを理解しておく必要があります。

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借金一本化の審査が通らない人の特徴と対処法

信用情報に傷がある

延滞や滞納、債務整理の履歴などがあると、信用情報に事故情報が記録され、金融機関の審査に通りにくくなります。

これはいわゆる、ブラックリストに載っている状態です。

おまとめローンの審査は特に信用情報を重視するため、通過は難しくなります。

対処法としては、信用情報が回復するのを待つか、状況に応じて保証人の協力を検討するなどの方法があります。

借入額が年収の3分の1以上ある

消費者金融を利用する場合、総量規制により借入可能額は年収の3分の1までと制限されています。

すでにこの基準を超える借金があると、たとえ一本化目的であっても新たな借入ができないことが多いです。

銀行のおまとめローンはこの規制の対象外ですが、審査は厳しくなります。

このような場合は、債務整理を視野に入れるなど、別の方法を検討することが有効です。

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安定した収入がない

おまとめローンの審査では、収入の安定性が重視されます。パートやアルバイト、短期雇用、無職などの状態では審査通過は難しくなります。

対処法としては、正社員など安定した雇用形態で一定期間働く実績を作ることや、配偶者の協力を得て連帯保証人になってもらうなどが考えられます。

配偶者に連帯保証人になってもらう場合、返済義務が発生するため、事前に十分な話し合いが必要です。

短期間に複数のローンを申し込んでいる

短期間に複数のローンを申し込むと、その履歴が信用情報に残り、申し込みブラックと見なされることがあります。

金融機関は、何度も申し込んでいる人に対して「返済に困っているのでは」と判断し、審査に慎重になる傾向があります。

その結果、本来は審査に通る可能性がある人でも落とされてしまうことがあります。

対策としては、6カ月ほど申し込みを控えれば、履歴が信用情報から消え、再度の申し込みがしやすくなります。

借金一本化のおすすめの相談先

弁護士・司法書士

借金の一本化について専門的なアドバイスを受けたい場合は、弁護士や司法書士への相談がおすすめです。

おまとめローン以外にも、任意整理や個人再生など法的手続きによる解決方法も提案してくれます。

初回相談無料の事務所も多く、借金の状況に応じて最適な方法を一緒に考えてくれます。

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クレジットカードや消費者金融などの借金について、中立的な立場で相談に乗ってくれる公的機関です。

返済計画の見直しや、債務整理の必要性についても丁寧にアドバイスしてもらえます。

無料で相談できるため、初めて借金の悩みを相談したい人にも向いています。

借金一本化に関するよくある質問

銀行で借金を一本化できる?

銀行が提供するおまとめローンやフリーローンを使えば、借金を一本化することが可能です。

消費者金融よりも金利が低めな傾向があり、返済総額を抑えやすいメリットがあります。

一方、審査はやや厳しく、信用情報に問題があると通らない場合があります。

借金をおまとめローンするデメリットは?

返済期間を延ばすことで月々の返済額は抑えられても、結果的に支払う利息の総額が増える場合があります。

おまとめローンを利用したからすべてが解決するわけではなく、その後も返済をしっかりと続けていく意識が大切です。

まとめ

借金の一本化は、返済先が複数あって管理が難しい場合や、高金利で元金がなかなか減らない場合に有効な選択肢です。

おまとめローンや個人再生を活用することで、返済の負担軽減や家計の再建につながることもあります。

しかし、ただ一本化しただけだと、返済総額が増える可能性などもあるため、しっかりと返済計画を立てる必要があります。

借金に悩んでいる場合は、おまとめローンだけにこだわらず、債務整理も含めた選択肢を専門家と一緒に検討するのが安心です。

相談無料。取立てストップ。借金問題は弁護士の力で解決・減額できます! お困りの方は今すぐご連絡ください。

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