リボ払いをやめたい|やめる方法やメリット・返済が終わらない時の対処法
通常の借金は上り坂のように、借入額が増えれば支払額も上がっていくのが特徴です。
一方、リボ払いは、階段のようなイメージで、多少借入額(リボ残高)が増えても、返済額は変わりません。
借入額が一定を超えたところで支払額も増えますが、今自分がいくら借入をしているかを把握しにくいため、気づいたころには手遅れになっていることが多いです。
リボ払いは、金利が高く設定されていたり、毎月の支払額が小さく設定されていたりすることが多いため、何も考えずに返済を続けていても、一向に完済にたどり着きません。
ここでは、リボ払いをやめる方法ややめるメリット、やめたいのにやめられない場合の対処法などを紹介します。
目次
クレジットカードのリボ払いをやめるには
まずは、リボ払いをやめる方法について説明します。
リボ払いの残高を完済する
いうまでもありませんが、リボ払いをやめるには、リボ残高をすべて返済する必要があります。
一番早いのは、リボ残高を一括返済してしまう方法ですが、そのお金を調達するには、銀行や消費者金融から借入をする必要があります。
今のままでは完済に至らない、と感じている人は、毎月の返済額を増やしたり、繰り上げ返済をしたりして、今まで以上に返済スピードを上げていく必要があるでしょう。
リボ払いの設定を解除する
自動リボ払いの設定になっている人は解除しましょう。自動リボ払いとは、クレジットカードで買ったものの支払いがすべてリボ払いになる設定のことです。
これをしている限りリボ払いをやめることができません。各社のスマホアプリなどから設定を変えられる可能性が高いですが、やり方がわからない場合は、問い合わせをしましょう。
そして、自動リボ払い設定をやめたとしても、過去に積み上げたリボ残高がなくなるわけではありません。先ほど紹介したように、何かしらの方法を使ってリボ残高を完済する必要があります。
リボ払いをやめたいのにやめられないケース
次に、リボ払いをやめたいのにやめられないケースについて紹介します。
リボ払い専用クレジットカード
リボ払い専用のクレジットカードを利用している場合、それ以外の支払方法を選択することができません。
リボ払い専用カードを使って買い物をした際、レジで一括払いや分割払いを指定しても、リボ払いになってしまいます。
リボ払い専用カードは支払方法を変えることができませんので、どうしてもリボ払いをやめたいのであれば、カード自体を解約するしかありません。
その際は、残ったリボ残高の支払いがどうなるか、カード会社に必ず確認するようにしましょう。
残高を一括払いしなければいけないケースもあり、支払いに困るリスクがあるからです。
あとからリボ
あとからリボ、と呼ばれるサービスを利用する場合、その他の支払い方法に変更することができません。
あとからリボとは、クレジットカードで一括払いなど、通常の方法で買い物をしたものの、後から支払い方法をリボ払いに変えることをいいます。
カード会社にもよりますが、多くのケースでは、一度リボ払いに変更してしまった分はもう元には戻せませんので、あきらめて当該月はリボ払いをするしかありません。
リボ払いを分割払いに変更することはできる?
各カード会社の利用規約などによって決まるため、一概にはいえませんが、多くのカード会社では、リボ払い分を分割払いに変更することができません。
どうしても分割払いにしたいのであれば、銀行や消費者金融など、別の業者から借入を行い、リボ払い分を一括払いするしかないでしょう。
各クレジットカード会社のリボ払いの解除方法
各クレジットカード会社のホームページなどから、リボ払いの解除方法を抜粋して紹介します。
楽天カード
まずは、楽天カードの自動リボ設定の解除の設定を紹介します。まずはこちらのURLにアクセスし、自動リボの登録・解除はこちら(楽天e-NAVIへ)をクリックし、ログインします。ログインすると、画面が遷移し、自動リボの登録・解除の設定ができる画面になります。
三井住友カード
三井住友のカードのリボ払い、マイ・ペイすリボの解除方法を紹介します。
こちらのリンクをクリックし、ページ下部にある取消しの申し込みをクリックすることで完了します。申し込みをするには、VpassID・パスワードでログインする必要があります。
イオンカード
イオンカードの場合、キャッシングリボを一括払いに変更することができます。こちらのリンクをクリックし、コールセンターに直接問い合わせをしてください。
ショッピングリボの場合、お支払月の前月20日までならリボ払いをキャンセルすることができます。スマホアプリ、もしく自動音声サービスから受け付けていますので、詳細はこちらのリンクからご確認ください。
エポスカード
エポスカードのリボ払い、いつでもリボを解除するには、まずこちらのリンクをクリックしてください。いつでもリボ解除のお手続きはこちらをクリックして解除手続きをしてください。
手続きを進めるには、ログインIDとパスワードが必要です。
dカード
dカードの、こえたらリボの取り消しは電話のみで受け付けています。こちらのリンクをクリックし、案内に従って手続きを進めてください。
リボ払いをやめるメリット
次に、リボ払いをやめるメリットについて紹介します。
手数料や利息が取られない
リボ払いという名前がついていますが、実態は借金と同じです。自分が利用した分(借りた分)は利子を付けて返済しなければなりません。
リボ払いは、利息制限法で定められた年利の上限に設定されていることが多いため、何も考えずに利用していると、想像以上に利息を取られてしまいます。
リボ払いをやめることで、無駄な手数料や利息を支払わなくて済むようになるでしょう。
無駄遣いがなくなる
リボ払いは多少使ったくらいでは支払金額が変わらないため、お金を使っている、カード会社からお金を借りているという感覚が薄れがちです。
現金だったら買うのをあきらめるような場面で、リボ払いを利用してしまったことはありませんか?
リボ払いをやめることでそういった無駄遣いがなくなり、堅実なお金の使い方ができるようになります。
借金が膨らむ心配がない
クレジットカードの利用を続ける場合でも、一括払いとリボ払いとでは大きな違いがあります。
一括払いは後払いではありますが、借金ではありません、法的には、割賦販売法が適用されます。
リボ払いは、通常の消費者金融などから借りるのと同じく、利息制限法や出資法が適用されます。
リボ払いを利用すると利息が発生し、借金が膨らむリスクがありますが、リボ払いをやめることでこれを回避することができるでしょう。
リボ払いをやめたいのに返済が終わらないときの対処法
リボ払いをやめたいのに返済が終わらないときの対処法を紹介します。
返済金額の設定を変える
早くリボ払いの返済を終えたいのであれば、毎月の返済金額の見直しを行いましょう。「毎月の支払額はなるべく抑えたい」と考え、返済額を最低に設定していませんでしょうか。
スマホアプリなどから利用明細をチェックすると、毎月の支払額の大部分が利息の返済に充てられていて、元金の返済が全然できていないことに気づくこともあります。
リボ残高がどれだけあるかにもよりますが、毎月の返済額を一万円あげるだけでも、完済までのスピードは飛躍的にアップします。
リボ払いの支払額を少しでも上げることをおすすめしますが、それが難しい人は、まず毎月の収支の見直しから始めましょう。
繰り上げ返済を行う
毎月の支払額を見直すのはもちろん、随時、繰り上げ返済をして完済に近づけるようにしましょう。例えば、ボーナスが入ったタイミングや、副業による収入が入ったタイミングなどです。
リボ払いに限らず、借金は、早く返せば返すほど、加算される利息が少なくなります。
「ちょっと繰り上げ返済したくらいで、結果は変わらないでしょ…」などと思わず、積極的に繰り上げ返済を行いましょう。
当たり前ですが、リボ払いを早くやめるには、より早く、より多くの返済をするしかないのです。
債務整理を検討する
リボ残高が膨らんでしまい、いくら支払っても返済が終わらない場合や、失業などの理由で返済を続けていくのが困難になった場合は、債務整理を行いましょう。
債務整理とは、弁護士を通じて行う、借金の減額、返済免除の手続きです。主に以下の3種類があり、自分に合った手続きを行います。
名称 | 内容 | 弁護士費用 |
---|---|---|
任意整理 | 借主と直接交渉し、借金を減額する | 整理1社につき数万円程度 |
個人再生 | 裁判所を通じて借金を大幅に減額する | 40万円~ |
自己破産 | 裁判所を通じて借金をゼロにする | 40万円~ |
それぞれ、メリット・デメリットや、利用できる条件、弁護士費用などが違います。詳細は弁護士と相談するのがおすすめです。
債務整理のことを詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。
リボ払いをやめたいときのよくある質問
リボ払い解除後の支払いはどうなる?
リボ払いの設定をやめた場合、その後の支払いは一括払いや分割払いがメインになります。
リボ残高が残っている状態でリボ払いを解除するには、クレジットカードを解約する必要があります。解約した場合、リボ残高の一括支払いを求められる場合があるので注意しましょう。
あとからリボは取り消しできる?
一度リボ払いにしたものを取り消したり、再度一括払いに戻したりすることは基本的にできません。
とはいえ、これは法律で定められているわけではないため、中には取り消すことができるカード会社もあります。
どうしても取り消したい場合には、可能かどうか、カード会社に確認してみましょう。
間違えてリボ払いにしてしまったときは?
多くのカード会社では、間違えてリボ払いにしてしまったものを通常の支払方法に戻すことはできません。
金額が大きくないのであれば、リボ残高を一括で支払ってしまうのがいいでしょう。
リボ残高が高額な場合は、あきらめてリボ払いを続けていくか、他の貸金業者からお金を借りて、リボ残高を一括返済するなどの方法を取ることが考えられます。
まとめ
リボ払いは、通常の分割払いと違って、利用した金額に関係なく、支払額が一定になります。
そのため、お金を使っているという感覚が薄くなってしまい、使いすぎてしまうことがあります。
一度リボ払いにしてしまったものは、基本的に一括払いなどに戻すことはできません。なので、リボ払いをやめたいと考える人は以下の方法を検討しましょう。
- リボ払いを完済して、以後利用するのをやめる
- 他の貸金業者から借入をして、リボ払いを完済してしまう
- クレジットカードを解約する
リボ残高が膨らみすぎてしまい、自力での完済が難しくなったり、失業などの理由で返済が困難になった場合には、弁護士に相談し、債務整理を検討しましょう。
債務整理をすることで、借金を減額できたり、支払いを免除したりすることができます。
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