日本債権回収株式会社から電話がきた!正しい対処方法とは?
知らない番号からかかってきた電話を無視する人も多いと思います。
しかし、日本債権回収株式会社からかかってきた電話を無視すると予期せぬ事態に発展することがあります。
今回は、日本債権回収株式会社から電話がかかってきた場合の対応について解説します。
日本債権回収株式会社から電話がくる理由とは?
ここでは、日本債権回収株式会社から電話がくる理由について解説します。過去に借金をして支払いが滞っている場合、日本債権回収株式会社から電話がかかってくる可能性が高いです。
日本債権回収株式会社とは
日本債権回収株式会社は、1999年に日本初の債権回収会社として誕生しました。債権回収会社とはサービサーともいわれており、法務大臣の許可を得て金融機関などから委託を受け、特定金銭債権の管理回収を行っています。
日本債権回収株式会社は、株式会社オリエントコーポレーションの100%子会社で、東京本社をはじめとして、全国8か所に支店、埼玉県に業務センター、サービシングセンターがあります。
参考:日本債権回収株式会社 (japanservicer.co.jp)
日本債権回収株式会社はみずほ銀行と提携してる?主な取引先は?
日本債権回収株式会社は2023年4月現在、みずほ銀行をはじめとして、地方銀行、第二地方銀行、信用金庫、信用組合、ネット銀行など、あわせて32行と提携をしています。
日本債権回収株式会社のサービシングセンターとは?
日本債権回収株式会社は、埼玉県川越市にコールセンターの機能を持つサービシングセンターを開設しています。これにより正常債権だけでなく、初期延滞債権や中長期にわたる未回収債権の管理をしています。
日本債権回収株式会社から電話がきたらどうすべきか?
ここでは、日本債権回収株式会社から電話がきたらどうすべきかについて解説します。
日本債権回収株式会社の正しい電話番号か、確認する
日本債権回収株式会社の公式ホームページに注意喚起があるように、同社を名乗る架空請求事案が発生しています。着信のあった番号が日本債権回収株式会社の番号かどうかを確認しましょう。公式ホームページに本社、支店、業務センター、サービシングセンターの電話番号が掲載されています。
参考:架空請求詐欺について | 日本債権回収株式会社 (japanservicer.co.jp)
消滅時効が成立していないか、確認をする
過去に支払いが滞っている借金に心当たりがあっても、すぐ支払いに応じず、時効の成立条件を満たしているかどうかを確認しましょう。
借金の時効が成立する条件は、以下のとおりです。
- 法律に定められた消滅時効期間が経過している
- 時効の更新がされていない
- 時効援用の意思表示をしている
時効の成立条件や時効援用の手続きの詳細については、下記関連記事をご参照ください。
絶対に無視してはいけない
一番してはいけないことは、日本債権回収株式会社の電話を無視することです。
経済的に支払えない、過去の借金を家族に知られたくないなどの理由で無視を続けると、法的な手続きに移行し、給料や自宅を差し押さえられる可能性があります。
ご自身の資力では返済できないほどに借金が膨らんでいる場合には、弁護士に相談して債務整理を検討することをおすすめします。
日本債権回収株式会社から電話がきたら、弁護士に相談するメリットとは?
ここでは、日本債権回収株式会社から電話がきた場合、弁護士に相談するメリットについて解説します。
消滅時効が成立しているかどうか、正確な判断ができる
法律の知識がない方が、借金の消滅時効が成立しているかどうかを正確に判断するのは、難しいでしょう。日本債権回収株式会社から電話がきたら、できるだけ早く弁護士に相談して、消滅時効の成立条件を満たしているかどうか判断してもらうことをおすすめします。
電話を無視し続けることで、事態は悪化していきます。支払う義務がある借金なのかどうかを明確にし、弁護士からしかるべき対応方法のアドバイスを受けましょう。
なりすましだった場合に的確な対応ができる
日本債権回収株式会社を名乗る悪質な架空請求が発生していることも事実です。借金をした覚えがない、非通知で電話がかかってくるなど、不審な点があるのなら、弁護士に相談して適切なアドバイスを受けましょう。
支払いができない場合、債務整理による借金の減免・免除に対応できる
日本債権回収株式会社からの電話で、支払わなければならない借金が判明したものの、支払いができないときは、なるべく早く弁護士に相談しましょう。
債務整理による借金の減免・免除など、個々の事情にあった方法で早期に対応することで、訴訟提起や強制執行などのリスクを回避できます。
まとめ
日本債権回収株式会社という名前に覚えがなくても、過去にオリエントコーポレーションを利用して借金をして支払いが滞った記憶があれば、当時の契約書の内容や最終取引日・最終返済日等を精査しましょう。
どのような対応をとればいいのか分からない場合には、早めに弁護士に相談するのが賢明です。
日本債権回収株式会社からの電話にお悩みの方は、ネクスパート法律事務所にご相談ください。