車が差し押さえられたらどうなる?理由と対処法について解説 - 債務整理は弁護士に相談【ネクスパート法律事務所】

車が差し押さえられたらどうなる?理由と対処法について解説

借金の返済を滞納し続けていると、車が差し押さえられる可能性があります。

今回の記事では、車が差し押さえられる理由と差し押さえを回避する対処法について解説します。

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車が差し押さえられる理由は?

ここでは、車が差し押さえらえる3つの理由について解説します。

車のローンを滞納した

車をローンで購入した場合、車の所有権はローン会社にある場合があります。これを所有権留保といいますが、ローンの支払いが滞れば、ローン会社は対象の車を引き上げてローンの残債に充てます。

税金を滞納した

自動車税を滞納したら、車が差し押さえられる場合があります。自動車税は、毎年5月末日までに支払いをしなければいけませんが、期日を過ぎても支払わず、督促状がきても滞納し続ければ、最終的に車が差し押さえられます。

自動車税に限らず、税金を滞納した場合は、裁判手続きを経ることなく課税している役所が自ら差し押さえができる点に注意しましょう。

借金を滞納した

車以外のローンを滞納した場合も、差し押さえの対象に車が含まれる場合があります。ただし、車の差し押さえには、10万円以上の予納金を支払わなければならず、債権者にも負担がかかります。

そのため、事前に資産価値がある車かどうか調査をし、価値が認められると差し押さえが行われます。

車が差し押さえられる・没収・処分されるケースは?

ここでは、車が差し押さえられるケースについて解説します。

自動車強制執行で差し押さえられる

債務者が債務を履行しない場合、判決などの債務名義に基づいて、債務者の所有する自動車を差し押さえられます。自動車に対する強制執行は自動車執行と呼ばれています。

自動車執行の対象となるのは、自動車登録ファイルに登録されている自動車(道路運送車両法13条1項に規定する登録自動車)です。軽自動車や自動車登録ファイルに登録のない自動車は、動産執行の対象となります。

債権者が車の差し押さえをするには、自動車登録事項証明に記載された使用の本拠の位置を管轄する地方裁判所に自動車強制競売の申立てをします。

裁判所が申立てを受けて競売開始を決定すると、自動車を差し押さえた旨の登録がなされます。これに併せて、裁判所の執行官が、債務者等の占有を解いて車の引き渡しを受けて車を売却します。

自動車ローンの債権者に没収される・差し押さえられる

自動車ローンを組んで車を購入したら、全額支払いを終えるまで車の所有権はローン会社に留保されることが多いです。その場合ローンの支払いが滞れば、車はローン会社に返却しなければいけません。

一般的に2か月から3か月滞納が続くと、ローン会社は支払いを求めて最終催告をします。その間に支払いをしなければ、車の引渡し同意書にサインを求められ、車が引き上げられます。同意書へのサインを拒めば、後に裁判を起こされて最終的に強制執行で車を没収されます。

自己破産の手続きで処分される

借金を返せず自己破産を選択した場合、原則所持している財産は処分の対象となります。ローンが残っていない車は、時価20万円以上であれば処分の対象となります。ローンが残っていてローン会社に所有権が留保されている車は、ローン会社が引き上げを求めてきます。

差し押さえの対象とならない車は?

ここでは、差し押さえの対象とならない車について解説します。

他人名義の車

車を差し押さえるには、債務者と車の登録者の名義が一致しなければいけません。例えば、債務者が日常的に使用している車が自己名義のものではなく父親名義の車であれば、その車は差し押さえの対象になりません。

価値の低い車

評価額が低い車は、差し押さえるメリットがないと判断される場合が多いです。車は使用すればするほど評価額が大幅に下がります。古い年式の車であれば、査定額が0円になることも少なくありません。

車の差し押さえは債権者にとっても大きな労力がいるので、価値が低いと判断したら差し押さえが行われないことが多いです。

生活必需品の車

公共の交通機関がない地域に住んでいる場合、車は生活するのになくてはならないものです。通勤に車を利用しているなど、日常生活に必要な場合は、裁判所の判断で車が差し押さえの対象からはずれることがあります。

車の差し押さえを避ける方法は?

ここでは、車の差し押さえを避ける方法について解説します。

滞納している税金やローンについて相談をする

税金やローンを滞納している場合は、役所やローン会社に対して支払い方法の相談をしましょう。滞納分を全額支払うことが最善の方法ですが、できない場合は分割で支払いができるか、支払い期限を延ばせるか相談をします。

税金は、一定の条件のもとに最長1年間納付を待ってもらえる納税の猶予という制度があります。猶予期間中に支払いができれば、差し押さえを回避できる可能性があります。

借金を払えない場合は債務整理を検討する

借金の支払いが難しい場合は、債務整理を検討しましょう。

債務整理には主に次の3種類があります。

  • 任意整理
  • 個人再生
  • 自己破産

借金の状況によって適した方法を選択すれば、車の差し押さえを回避できる場合があります。

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差し押さえを逃れるために車の名義変更をしてもいい?

車を差し押さえられるかもしれないと不安になり、車の名義を家族名義に変更する人がいます。車の名義を変更すれば、その車が差押えの対象となることはありませんが、差押えを逃れるための財産隠しと判断されたら、刑事罰を受ける可能性があります。

さらに、自己破産をすることになった場合、財産の隠匿、不利益処分ないし財産価値減少行為として、管財人から否認権を行使されたり、免責不許可事由に該当したりすることがある点に十分留意しなければいけません。

個人再生の場合も、清算価値を減少させるための財産隠しとみられるおそれがあります。それにより、弁済額が増えたり、不認可となったりする可能性もあるため、安易な名義変更はおすすめできません。

まとめ|借金にお悩みの方は車が差し押さえられる前に弁護士に相談を!

車が差し押さえられるかもしれない状況は、とても不安な気持ちになります。借金を滞納するのはよくないことですが、どうしても支払えない事情がある場合、車が差し押さえられる前に弁護士に相談しましょう。

借金問題は、長引けば長引くほど傷が深くなります。借金に真正面から向き合うのは精神的に厳しいことですが、傷が浅いうちに弁護士の適切なサポートを受けて解決に向け、一歩進みましょう。

 

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