実際に離婚を決めた方々はどのような理由で離婚を決断したのでしょうか。今回の記事では統計資料を参考に男女別の「離婚を決めた理由ランキング」をご紹介していきます。
目次
令和2年度の統計データから離婚原因を見る
令和2年度の統計資料「離婚調停の申立て理由」を参考に男女別の離婚理由に迫っていきます。この統計は家庭裁判所が発表している司法統計と呼ばれるもので、離婚を申立てた理由を調査しているものです。
資料:婚姻関係事件数 申立ての動機別申立人別 全家庭裁判所(PDF)
申立ての動機に関しては主な理由を3つまで挙げる形で調査を行っています。離婚理由の項目には「性格の不一致」や「異性関係」などの項目があり、一般的に良く知られている離婚理由が並んでいます。
男性側の離婚理由ランキング
では実際に令和2年度の資料を見ながら解説していきましょう。令和2年度の申立ての動機では、男性側の離婚理由は以下のランキングに表せます。
1位:性格が合わない
夫側が離婚したいと思う時1位は「性格が合わない」ことです。よく芸能人同士の離婚でも性格の不一致を離婚理由に挙げるケースがありますね。性格の不一致は色んな事案が含まれていると考えられます。価値観の違いや金銭感覚の違い、子どもの教育方針が異なる、仕事や生活のバランス感覚の相違も性格の不一致に含まれるでしょう。
例えば、家族のためにと思って単身赴任に従事する、深夜遅くまでの労働に励む男性は多いですが、女性側からすると家事や育児にも参加してほしいと考える人もいます。こうした価値観の違いが徐々に夫婦間の溝となり、離婚に至るケースも少なくありません。
2位:精神的に虐待する
意外かもしれませんが、男性側の離婚理由第2位は「精神的に虐待する」ことが挙げられます。いわゆる「モラハラ」に悩んでいる男性が非常に多いのです。モラハラも様々なケースが考えられます。
例えば、直接的に悪口や罵声を浴びせる妻もいれば、夫を無視し会話をしない妻もいます。自身は散財をしても夫に全くお金を使わせず、精神的に追い込むような事案も少なくありません。
3位:異性関係
不貞行為は男性が多いイメージですが、実は妻の不貞行為に悩まされている男性も少なくありません。異性関係が引き金となって離婚をするケースは意外なほど多く、不貞行為があった妻と親権を争う夫も少なくありません。
4位:家族親族と折り合いが悪い
家族・親族との折り合いの悪さが第4位にランクインしています。長い夫婦生活は夫婦間の問題だけではなく、お互いの実家や親族との関わり方も影響してきます。
例えば、夫は両親の高齢化を理由に同居を検討する、あるいは近隣への引っ越しを検討していても妻としては子育てしやすい自身の実家側に暮らしたいと考えることもあります。
夫婦仲良く暮らしていても、頻繁に妻の親族が出入りすることにストレスを抱える夫もいます。こうした家族に関する価値観の相違も離婚理由に挙げられています。
5位:浪費する
男性が挙げる離婚理由の第5位は「浪費する」です。お金の使い方に関する意見の相違は性格の不一致に該当しますが、浪費の場合は生活費を渡しても借金がかさんでいるケースや、夫の財布からお金やカードを取っていたケースなどもあります。話し合っても浪費癖が治らない場合には離婚に踏み切る男性も多いのです。
女性側の離婚理由ランキング
では、次に同じ資料を基に女性側の離婚理由をランキング形式で解説します。
1位:性格が合わない
男性側でも離婚理由の第1位だった「性格が合わない」は女性側の離婚理由でも同様に1位です。細かい価値観の相違であっても暮らしの中では大きな問題になってしまうことがあります。女性の場合は男性の家事や育児への非協力的な態度も性格の不一致と考えることもあります。
2位:生活費を渡さない
女性側の離婚理由第2位は「生活費を渡さない」という問題です。女性は家事や子育てもあり、専業主婦やアルバイト・パートタイマーとして働く方も多いです。そのため夫婦間で金銭的格差が生じることがあります。
夫からお金をもらう立場になってしまうため、生活費をもらえないことが大きなストレスに発展することがあります。生活費を渡さないという行為は、悪意の遺棄として裁判上でも認められる離婚理由になることもあります。
3位:精神的に虐待する
男性では離婚理由の第2位であった「精神的に虐待する」は、女性の挙げる離婚理由の第3位にランクインしています。男性同様にモラハラに悩んでいる女性は多く、妻を夫より格下に見る態度や、馬鹿にするような言動に耐えかねて離婚を決断する方が多くなっています。
4位:暴力を振るう
女性側の離婚理由の第4位には「暴力を振るう」ことがランクインしてきます。いわゆるDVの問題です。力の格差が明確に男女間であるため、一般的には女性の方が男性よりもDVの被害に遭いやすいという現実があります。
5位:異性関係
女性が挙げる離婚理由の第5位は「異性関係」です。夫の不貞行為に悩んでいる女性は多く、相手を特定できるケースもあれば、不特定多数の異性交遊に悩んでいる方もいます。また、スナックやキャバクラなどの男性ならではの遊びに悩まされている女性も多いのです。
本気で離婚したい人の行動とは
夫婦関係を改善しようと努力をしてもうまくいかないこともあります。また、モラハラなどで当事者間の話し合いが困難なケースの場合は改善を目指すこと自体難しいでしょう。では「本気で離婚を決意」した場合には、一体どんな行動をとる人が多いでしょうか。男女別に傾向を紹介します。
離婚を決意した夫の行動
離婚を決意した夫は、次のような行動に移す傾向があります。
家庭内別居や別居へ行動を移す
今回参考にしている司法統計にあるように、離婚の申立ては女性の方からが多くなっています。しかし、男性側から離婚を申し出るケースも珍しくはありません。男性が離婚を決意したら明確な行動に移す傾向があります。家庭内別居や転居をともなう別居に踏み切る方も多く、離婚への意思表示を明確にするのです。
家にいる時間を減らす
家庭内別居未満、とも言えますが仕事からなかなか帰らない、出張を増やすなど家にいる時間を減らす行動も離婚を決意した男性の特徴です。
子どもに積極的に関わろうとする
離婚を決意し、現在お子様がいる場合には親権の獲得を目指して子供の養育に積極的に関わろうとする行動も増えます。
財産状況を整理する
離婚を匂わせている場合、すでに男性は弁護士などの専門家から法律相談を受けている可能性があります。別居の前に現在の夫婦における財産状況を確認する、住宅ローンなどの負の財産についても調べるなど、財産状況を整理する場面が見られたら、離婚を決意しているかもしれません。
離婚時の財産分与とは?財産分与の対象になるものと3つの決定方法
離婚を決意した妻の行動
次に離婚を決意した妻はどのような行動を移すでしょうか。
仕事を探す、勤務を開始する
離婚を見据えている場合、妻は生活を安定させることを目指して仕事を探したり勤務を開始したりなど収入を得ようと努力し始めることが多いでしょう。
学校や実家などに相談をする時間が増える
離婚へ行動を開始したら、特にお子様がいる場合には有利に離婚を進めるために学校や実家に根回しをする方もおられます。
留守にする時間が増える
離婚をするために周囲の友人や職場など、事前に頼れる人に相談をすることが増えるため留守が増えます。特に離婚経験のある友人や公的機関への相談を行うなどの兆候が見られたら、すでに離婚に向けてアクションを開始しているかもしれません。
まとめ
この記事では令和2年度の離婚調停の申立て理由を参考に、離婚理由をランキングにして解説しました。幸せを誓って結婚したはずが、色んな出来事があって夫婦がすれ違ってしまうことがあります。子どものために、生活のためにとさまざまな思いを飲み込んで暮らしている方も多いのではないでしょうか。
しかし、夫婦間のすれ違いが大きくストレスを抱えている、モラハラやDVなど耐えがたい理由がある場合には離婚を決断して心と身体を守ることも大切です。夫婦関係を終了させ、前向きに人生を再スタートすることも幸せへの近道でしょう。