更新日:2026年7月14日 (火)
公開日:2026年7月14日 (火)
空き家を自分で管理する方法は?放置するリスクを解説
誰も住まなくなった空き家をどのように管理すればよいか、悩んでいる方は多いと思います。空き家の放置は、建物の老朽化や近隣トラブル、経済的負担を招きます。
この記事では、空き家をどのように管理すべきか、空き家を放置するリスクについて解説します。
空き家を自分で管理するためのポイントは?
空き家は定期的に管理するのが重要です。
自主管理は手間と時間はかかりますが、空き家の劣化を最小限に抑え、近隣トラブルや行政の介入リスクを未然に防ぐ上で有効です。どんな点に気を付けて管理をすればよいか解説します。
定期的に空き家の換気と清掃をする
定期的に空き家の換気と清掃をしましょう。
建物内に湿気がこもると老朽化が進むからです。室内を清掃したり庭の手入れを頻繁にしたりすれば、建物の異変にいち早く気付けます。
空き家の室内をチェックする
空き家の室内を、主に以下の点に注意してチェックしましょう。
- 雨漏りの跡がないか
- 柱やはりが破損していないか
- アスベストが露出していないか
- 水回りが破損して悪臭や不衛生な状態は生じていないか
問題が生じていれば、修理するなど対策を講じましょう。
空き家の外観をチェックする
空き家の外観を、主に以下の点に注意してチェックしましょう。
- 建物全体が傾いていないか
- 屋根が破損したり変形したりしていないか
- 外壁が剥がれたり破損したりしていないか
- 窓が割れていないか
- 軒の脱落や傾きはないか
問題が生じていれば、修理するなど対策を講じましょう。
空き家の敷地内をチェックする
空き家の敷地内を主に以下の点に注意してチェックしましょう。
- 敷地内に雑草が生えていないか
- ゴミが放置されていないか
- 郵便物がポストからはみ出していないか
- 門扉や塀が壊れたりひび割れたりしていないか
- 庭の木の枝が折れたり隣家にはみ出したりしていないか
- 動物や鳥が住み着いていないか
問題が生じていれば、修理や清掃をするなど対策を講じましょう。
近隣住民の人たちとコミュニケーションを取っておく
日頃から近隣住民の人たちとのコミュニケーションを心がけましょう。
空き家になっている事情を説明し、定期的に清掃に来ていることをアピールします。普段から良好関係を築いていればトラブルが避けられますし、空き家に異常があった場合に、いち早く知らせてくれるかもしれません。
空き家の管理を怠った場合のリスクは?
空き家の管理を怠った場合、さまざまなリスクが生じます。
起こり得るリスクについて解説します。
空き家が倒壊する
空き家を定期的にメンテナンスしていない場合、腐敗が進んで倒壊するおそれがあります。
建物が倒壊すると通行人や近隣の住民に被害を与え、損害賠償責任を問われる可能性があります。
昨今話題になっているゲリラ豪雨などの異常気象で雨漏りしたり、強風で屋根瓦や外壁が飛散したりするのをきっかけに倒壊する可能性もあります。
放火や犯罪のリスクが高まる
空き家の管理を怠ると放火や犯罪のリスクが高まります。
窓が割れたまま放置されていたり、施錠が不十分だったりすると、不法侵入や盗難の標的になりやすくなります。不法投棄の場として悪用されることも少なくありません。
近年では、特殊詐欺の受け取り場所や違法薬物の送付先に空き家が利用された事例や殺人事件の場になった事例も報じられています。犯罪に巻き込まれると、物件自体がいわくつきとなり、売却や活用が困難になる可能性があります。
近隣住民とのトラブルが発生する
空き家の管理を怠ると近隣住民とのトラブルが発生する可能性があります。
例えば、庭の雑草が伸び放題になると蚊やハチなどの害虫、ネズミや野良動物の棲みかとなります。こうした問題は近隣住民からの苦情や行瑛への通報に繋がります。
特定空家等に認定される可能性がある
空き家の管理を怠ると、特定空家等に認定される可能性があります。
主に以下のいずれかの状態にあると、空き家が特定空家等に認定される可能性があります。
- そのまま放置すれば倒壊等著しく保安上危険となるおそれのある状態
- 著しく衛生上有害となるおそれのある状態
- 適切な管理が行われていないことにより著しく景観を損なっている状態
- その他周辺の生活環境の保全を図るために放置することが不適切である状態
最終手段として行政が所有者に代わって建物を強制的に解体する行政代執行が実施されます。行政代執行が行われると、解体にかかった費用を負担するなど、多大な経済的損失があります。
空き家の管理が苦痛になったら場合に取るべき方法は?
空き家の管理を適切に行いたいけれど、仕事や健康上の理由で難しい方もいらっしゃるでしょう。その場合に取るべき方法を解説します。
空き家管理の専門業者に依頼する
空き家管理の専門業者への依頼を検討しましょう。
全国展開する大手企業から地域に根差した専門業者までさまざまな種類があります。不動産会社が行っていたり、電気やガス会社が空き家の管理を手掛けていたりするケースもあります。
料金相場は、物件の種類や訪問頻度によって異なります。外観の確認や換気、郵便物の回収のみであれば月額7000円程度で引き受けてくれますが、庭の手入れや防犯対策等を依頼すると月額1万5000円以上になるケースもあります。
空き家の売却や活用を検討する
空き家の管理が難しいと感じたなら売却を検討しましょう。
建物をそのまま残して売却する方法や建物を解体し更地にして売却する方法があります。
賃貸物件や民泊として活用したり、更地にして駐車場やコインパーキングとして土地活用したりする方法もあります。それぞれメリットとデメリットがありますので、ご自身の事情を考えて慎重に検討しましょう。
特に売却は、解体費用を惜しんだために買い手がつかずに長期化したり、買い手が決まる前に更地にしたものの買い手がつかず、固定資産税の負担が増加したりするケースが考えられます。事前に弁護士や不動産の専門家に相談をして、どんな方法を取るのがベストかアドバイスを受けるとよいでしょう。
まとめ
空き家の適切な管理は、所有者の義務です。空き家管理でお困りの場合は、弁護士をはじめとした不動産に詳しい専門家への相談をおすすめします。問題が複雑化し、取り返しのつかない事態になる前にご相談ください。
ネクスパート法律事務所には、不動産案件を多数手掛けた経験のある弁護士が在籍していますので、ぜひ一度ご相談ください。