モラルハラスメントとは、身体的な暴力をともなうDVとは異なり悪口や無視などで精神的に追い詰めるような行動を指します。しかし、自分は不快に感じて周囲に相談をしても、なかなかモラハラの実態を理解してもらえません。そこで、この記事ではモラハラ夫の特徴を中心に詳しく解説します。

モラハラ夫の特徴と共通点

モラハラ行為を繰り返す夫には特徴と共通点があります。そこで、この項ではモラハラ夫の特徴を詳しく解説します。

プライドが高い

モラハラ行為を繰り返す夫は、プライドが高いという特徴があります。社会的地位がある人も多く、世間体が良好の人も多いことが特徴です。仕事で成功して、厳しい試験をくぐり抜けて高学歴を獲得している人も多いのです。妻に対してのみモラハラ行為を繰り返しており、周囲にはモラハラをするような人とはわからないように過ごしている傾向があります。

何をするにも否定的

モラハラ行為は身体的暴力とは異なりますが、心への暴力のような行為を繰り返します。妻のファッションや料理、友人関係や親などに対して悪口を吐き、妻の趣味に関しても否定的な発言を繰り返す傾向があります。配偶者間で上下関係を発生させ、妻を隷属的に扱う傾向があります。

平気で嘘をつく

モラハラ行為を繰り返すような人は、平気で嘘をつくという特徴があります。嘘をつくことにためらいが無いため、周囲には妻を誉めながら、裏では暴言を繰り返す行為なども見られます。また、嘘を重ねることにも抵抗感がないため離婚協議などの場でも平気で嘘をつくことがあります。

嫉妬深い、束縛する

モラハラ夫の大きな特徴の1つには「嫉妬」があることも挙げられます。過去の人間関係を清算する様に迫り、束縛が激しく外出先も報告するように迫ってくることがあります。

夫婦関係の当初は愛情表現の1つと感じられるかもしれませんが、束縛が行き過ぎると妻側の人間関係にまで口を挟むようになり、妻が社会から孤立してしまうことがあります。

また、嫉妬深く束縛が激しい夫は妻が働くことを快く思わないことも多いため、妻の経済的な自立も絶たれる場合があります。

感情の起伏が激しい

モラハラ行為を繰り返す夫は易怒性が高くすぐに怒り出すことがあります。また、身体的DVと同じで激しい怒りのあとは急に優しくするなどの行為を見せることもあります。

感情の起伏が激しいため、妻や家族が疲れてしまうことも多いのです。また、モラハラをする人に対して態度を非難すると、態度を硬化させ事態が悪化するケースもあります。

モラハラ夫は目つきでわかる?

モラハラ行為を繰り返す夫は、結婚前にはそのような態度が無かったケースも多く、妻としても結婚後の変化に戸惑うことが少なくありません。では、モラハラをするような夫を見極めるにはどうするべきでしょうか。モラハラをするような人は「目つき」に特徴があるとされていますのでご紹介します。

目が笑っていない・冷たい目つき

周囲には非常に好感度の高い人物でも、モラハラをするような夫は「目が笑っていない」ことが多いのです。口元は微笑んでいても冷たい目つきを繰り返すことも多く、他者を分析的に眺めるような雰囲気があります。

易怒性があり、威圧的

モラハラ夫の目つきには易怒性があり、威圧的な場合があります。身体的な暴力は行わなくても、目で威圧するような行為を繰り返す夫も少なくありません。じっと相手を監視し、萎縮させるような目つきで妻を追いつめるのです。

モラハラ夫の発言例・言葉一覧

では、モラハラ夫の特徴としてはどんな「発言例」が挙げられるでしょうか。以下で発言内容について例を挙げながらご紹介します。

経済的に威圧するような発言

モラハラ夫は妻の経済的な独立を拒むような行為を繰り返します。これは上下関係をはっきりさせ、妻を隷属的に扱うためです。そのため、発言には以下のような例も多くなっています。

「俺の家だ、気に食わないなら出ていけ」
「俺のお金だ、俺の好きに使わせろ」
「所詮パートタイマー、アルバイトだろ」

このように経済的な格差を理由に妻を追いつめるような発言が多くなっています。モラハラ夫の中には生活費をあまりくれないパターンもあります。

経済的DVとは|経済的DVをする夫の特徴チェックリスト

子どもの教育を通して妻を責める発言

モラハラ夫は子どもの教育に関しても、妻にモラハラ行為を繰り返す傾向があります。発言例は以下の通りです。

「お前に似て勉強ができない」
「子どもの教育が失敗したのは母親のせいだ」
「俺の母親はこんなことはしなかった」
「お前は育ちが悪いから、子どもがこうなった」

このように子どもの教育を指摘するような素振りで、妻への悪口を繰り返すのです。

モラハラ夫のチェックリスト

モラハラ夫の特徴を10個に分けてチェックリスト化しました。該当が多ければ多いほど、夫はモラハラを行っている可能性があります。

モラハラ夫のチェックリスト
一度スイッチが入ると、延々と悪口や説教を繰り返す
生活費を十分にくれず、お金の話になると威圧的になる
妻の実家と疎遠にさせ、友人に会うことを怒る
怒り始めると物に当たる傾向がある
妻が正社員になることを拒む
出された食事を食べない、苦手なものが出ると怒る
望まない性交渉を繰り返す
妻の人間関係を極端に嫌う
会話が成り立たない、無視を繰り返す
すぐに舌打ちする、ため息で威圧する

精神的DVとは|相談先や該当する行為のチェックリスト

モラハラ夫の母親の特徴

性格の歪み、とも言えるモラハラ行為ですが、モラハラ夫がこのような性格の歪みに至った経緯も考えてみましょう。

母親もモラハラを受けていた

モラハラ夫は高学歴で社会的地位がある人も多いことが特徴です。モラハラ夫の母親も夫からモラハラ行為を受けており、幼少期から「女性や母親はモラハラを受けて当然」という環境で育っていることが多いのです。

父親が母親を隷属的に扱っていることが多く、自身も成長と同時に父親のように振る舞い始めた可能性があります。また、モラハラの環境で育っているため、その他の温かな家庭のイメージを持っていないこともモラハラの原因の1つです。

常に母親が父親に気を使っている姿に違和感がないため、自由に明るく振る舞う女性に違和感があるのです。このようなケースでは、息子から母親が家庭内暴力やモラハラを受けている場合もあります。

過干渉な母親

モラハラ行為を行うような夫の母親は「過干渉」なことも多いです。ちょっとした体調不良でも異様に心配を繰り返し、学業や仕事、人間関係や恋愛関係に関しても母親が積極的に関わろうとする傾向があります。

いわゆるマザコンのような関係が親子間で出来上がっており、妻の助言を耳にせず母親の意見しか聞かない夫も多いのです。妻が母親にモラハラ行為を相談しても、「あの子は悪くない」「あなたが悪い」など非を認めようとしません。

母親からの過剰な愛情表現の背景には先に挙げたように、夫からのモラハラがストレスであった可能性もあり、歪んだ家庭が更なる不幸を再生産しているとも言えます。

まとめ

今回はモラハラ夫の特徴に関して詳しく解説しました。簡単なチェックリストもあわせてご紹介しましたので、夫の言動や行動が気になる場合にはぜひチェックをしてみてください。モラハラは長年続くと隷属関係に陥りやすく、離婚を切り出しにくいという特徴があります。もしも今、離婚をお考えの場合には離婚のプロフェッショナルである弁護士がサポートしますので、お気軽にご相談ください。