旦那と一緒に生活するのをストレスに感じた経験はありませんか?旦那に対する小さな不満も、それが積み重なると最終的に離婚を視野に入れるようになり、夫婦として深刻な問題に発展するかもしれません。
浮気をされているわけでもなく、DVを受けているわけでもなく、ただ旦那がストレスと感じた時、離婚はできるのでしょうか。ここでは、旦那と離婚したい理由を紹介するとともに、旦那と一緒にいることでなぜストレスを感じるのか、もしも離婚するときはどのように行動すればいいのか解説します。
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目次
旦那と離婚したい理由トップ3
離婚に関する司法統計をもとに旦那と離婚したい理由の3つご紹介します。(関連:離婚を決めた理由ランキング|男女別の離婚原因トップ5)
1位:性格が合わない
旦那と離婚したい理由の第1位は「性格の不一致」ですが、漠然としていて少しわかりにくいかもしれません。性格の不一致にはいろいろあります。例として
- 子どもの教育方針が合わない
- 金銭感覚が合わない
- 価値観をすり合わせられない
- 性行為を強要される
などです。結婚前に旦那の本性を見抜けず、結婚して一緒に暮らすようになってから違和感を覚え、少しずつストレスが溜まってく女性は多いものです。ほかにも、家族が増えたり引っ越ししたりといった環境の変化によって旦那の性格が変わってしまったために、旦那と性格が合わないと感じるようになる人もいます。
2位:生活費を渡さない
結婚した夫婦はお互いに協力して家計を支える義務があります。これを法律上「扶助義務」といい、旦那が生活費を渡さずに家計の維持に協力的でない場合も離婚原因の一つになります。
稼いだお金を生活費として渡さずに、ギャンブルや嗜好品につぎ込み、ひいては借金をする旦那との婚姻生活を継続するのは難しく、離婚はやむを得ないと言えるでしょう。
3位:精神的に虐待する
言葉による暴力である「モラハラ」は言葉の暴力で相手を傷つけるもので、モラハラする側は自覚がないことがほとんどです。また、DVと違って実害がないためにモラハラを受けている側は「自分が我慢すればいい」と思ってしまう方が多いです。
モラハラに苦しんでいる人は旦那のモラハラ発言を録画・録音するなどして離婚を突き付けた時の証拠として確保しておきましょう。
旦那へのストレスが原因で病気に?夫源病とは
旦那へのストレスから体調に支障をきたす「夫源病」をご存じでしょうか?医学上正式な病名ではないものの、旦那が自宅で妻と過ごしているだけで妻側がストレスに感じて体調が悪化するようになったために名付けられたものです。
旦那に次のような特徴がある人は夫源病になりやすいと言われています。
- 命令口調でいつも上から目線
- 家事や育児を手伝わないのに文句を言ってくる
- 外面だけは良く、家族以外の人にはいい人に思われている
- 自宅では傲慢なところがある
など、こうした旦那の言動が原因で妻側は更年期障害の症状を誘発したり悪化させたりすることがあります。不眠、めまい、動悸、吐き気、頭痛などの症状があり、尚且つ旦那が自宅にいないときに症状が治まるのであれば、夫源病かもしれません。
自覚症状がある場合、別居して症状を改善するのも一つの手です。もちろん離婚を視野に入れてもいいでしょう。ただ、こうしたタイプの男性はなかなか離婚に応じてくれないことも多いです。
旦那のストレスが限界で離婚したいと思ったら
旦那へのストレスを限界を感じ、離婚を視野に入れている方が考えておくべきことは次の5つです。
まずは別居を検討する
離婚するには、まずは別居からスタートさせましょう。別居で物理的な距離を置くことで、妻側は旦那のストレスから解放されるだけでなく、離婚後の暮らしを想定して生活できます。
一方、旦那側も妻が別居するほど自身の言動が原因でストレスを感じていたことを自覚するはずです。別居を機に生活態度を改善して再構築するか、あるいは離婚の方向で話を進めるか考えるきっかけにもなるでしょう。
離婚原因の証拠を用意する
離婚したくなるほど旦那を嫌いになってしまったのには、何らかの理由があるはずです。旦那のどんなところにストレスを感じ、離婚の原因に繋がったのかがわかるような証拠を用意しましょう。証拠を用意することで、離婚の際に慰謝料などを請求できる可能性があります。
例えばモラハラの場合、モラハラ発言をしている動画や音声を用意します。ほかにも日記やメモなどでどんなモラハラがあったか細かく記録しておくことも忘れないようにしましょう。
旦那にとっては些細なことでも、妻にとっては離婚したくなるほど深刻な問題であること、どれほどストレスに感じていたのかわかるような証拠を準備し、離婚協議に備えましょう。
夫婦の財産を把握する
離婚時には、夫婦で財産分与をすることになります。財産分与は婚姻期間中に夫婦で協力して得た財産を分割するもので、基本的には2分の1ずつ財産を分けることになります。
婚姻期間が短いほど共有財産は少なく、長くなるほど財産も大きくなります。預貯金、不動産、株など、共有財産を把握して財産分与でどれくらいの金額を受け取れるのか想定できます。
離婚後の生活を考える
離婚すれば妻は自分で生計を立てなければなりません。今の仕事で離婚後に生活できるか、あるいは新しい仕事を探すなど、生計を立てられるだけの収入を得る目途を立てておきます。
手に職をつけたり転職先を見つけたりするのは離婚前から始めると良いでしょう。お子さんがいる場合、転校を伴う引っ越しをするかどうか、転校後の生活がどのように変わるかなど、子どもの生活への影響も考えておくと尚良いでしょう。
旦那への離婚の切り出し方
旦那に離婚を切り出したらどのような反応をするでしょうか。おそらく素直に離婚に応じる人はほとんどいないでしょう。それでも離婚したい理由と、今後やり直すつもりは一切ないことをきっぱりと伝えます。
なお、離婚を切り出すときは夫婦二人きりの時がベストです。自分の味方になってもらうために親や子どもも同席させたいと思う方もいるかもしれませんが、第三者が介入することで余計に話がややこしくなり、離婚するのにさらに時間がかかります。
旦那から謝罪されたり引き止められたりしても感情的にならず、離婚の意思は変わらないことを冷静に伝えるべきでしょう。
旦那との離婚協議が難しければ弁護士に相談する
旦那からDVやモラハラの被害を受けている方や、離婚の話がなかなか進まないなど、さまざまな事情で旦那と離婚協議ができないという人は少なくありません。
そのようなときは、弁護士への依頼も視野に入れましょう。離婚問題を解決してきた弁護士ならこれまでの知識やノウハウをもとに離婚協議を進めていけます。依頼者に代わって旦那と交渉するので、妻側が旦那と直接顔を合わせる必要もありません。
まとめ
旦那と離婚したい人が知っておくべき基礎知識についてご紹介しました。離婚するのはそう簡単なことではなく、財産分与や親権などの離婚をする上で話し合いは避けられません。
旦那が嫌で離婚したい人にとっては、離婚に関する話し合いでさえ苦痛に感じる人は多いのではないでしょうか。離婚問題に詳しい弁護士ならそうした相談者の悩みに対応できます。ぜひお気軽にご相談ください。