電車内での未成年者に対する強制わいせつにより逮捕。同種前歴が2犯あったが不起訴処分を獲得できた事例

ご依頼の背景
未成年者に対する電車内での強制わいせつで逮捕されましたが、次の日に釈放されて在宅捜査になりました。依頼者には同種前歴が2犯あり、何もしなければほぼ確実に起訴される状態でした。
相談時には起訴される可能性が極めて高い旨伝え、執行猶予の獲得も視野に入れ、一緒に頑張っていきましょうという形でご依頼を受けることになりました。
犯罪行為 | 強制わいせつ |
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(依頼人の)希望・主張
同種前歴があり、起訴される可能性が高いため、何とか示談をして不起訴にして欲しいとの希望でした。また、不起訴になるのであれば、どんな協力でもするという意向がありました。
サポートの流れ
被害者が未成年であったことから、被害者の親権者の連絡先を検察官から聴取しました。初めに被害者側に連絡した際は、示談の意向をもっておらず、依頼者に対する怒りをただただ話すだけでした。
しかし粘り強く何度も話を聞くことで、どうすれば許すことができるかということを聞くことができたため、被害者側に今後の取り決めなどの具体的な解決案を示すことができました。被害者側としては、今後娘と一切接触できないような形にしてもらえるのであれば、示談も考えるという意向をもつようになってもらえました。
依頼者は、当時、地元を遠く離れたところに一人暮らしをしていましたが、無職だったこともあり、ご両親の住む実家へ帰って生活するという方針を立て、ご両親の意向を確認したうえで被害者側に提案することにしました。依頼者の母親に対して依頼者が実家に帰ることは可能か確認したところ、むしろ帰ってきて欲しいということでした。
そこで、被害者側に対して、依頼者が遠く離れた実家に戻ることを伝えました。その他にも、できる限り、被害者と接触しない方法を探り、こちらから様々な提案を行いました。
結果としては、被害者に対し、①謝罪文の提出②犯行現場となった電車が走る路線を利用しないことの約束③実家へ戻ったことがわかるように賃貸借契約の解約及び住民票の移転に関する資料を弁護士が確認するという3点を示すことで示談の成立に至りました。
また、被害者は未成年であり、裁判を望んでいないという意向もあったため、その点も含め、不起訴意見書にて報告を行いました。なお、被害者の母親との示談の際には、弁護士がここまで真摯に対応してくれたからこそ示談に応じる気になったという言葉を貰いました。
結果
結果として、こちらの意向及び被害者の意向も反映される形で不起訴を獲得することができました。被疑者からは、相当感謝され、被疑者の母親からも感謝の言葉をもらうことができたため、大きな達成感がありました。
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