更新日:2026年3月5日 (木)

公開日:2024年10月15日 (火)

3組に1組が離婚しているのは本当か?最新の日本離婚率を解説

3組に1組が離婚しているのは本当か?最新の日本離婚率を解説 3組に1組が離婚しているのは本当か?最新の日本離婚率を解説

サマリー

一昔前に比べると、離婚する夫婦は珍しくありませんが、日本の離婚率はどのぐらいなのでしょうか?
3組に1組が離婚しているといわれていますが、本当なのでしょうか?

この記事では、最新の日本の離婚率について解説します。

3組に1組が離婚?最新の日本の離婚率は?

令和4年(2022年)と令和3年(2021年)人口動態統計月報年計(概数)のグラフ

厚生労働省が公表した令和4年(2022年)人口動態統計月報年計(概数)の概況によると、2022年の離婚件数は17万9096件です。

婚姻件数に対する離婚件数の割合は約35.5%です。この割合を、特殊離婚率といい、「3組に1組が離婚している」という言葉はこの割合に紐づいたものと考えられます。

しかし、この特殊離婚率は離婚率の指標としては正確ではないと言われています。
この指標は単に年間の婚姻件数と離婚件数を比較したもので、過去結婚した人のうち、離婚した人の割合を示しているわけではないからです。「同じ年に結婚する夫婦がいる裏で、その3分の1に相当する夫婦が離婚している」という表現のほうが正しいかもしれません。

離婚率を示す指標には他にも普通離婚率があります。

普通離婚率とは、人口1000人あたりの離婚件数を示す数値で、以下の計算式で求める割合です。

普通離婚率 = 年間離婚届出件数/人口 × 1,000

2022離婚件数(17万9096件)と人口総数(1億2203万0523人)を上の式に当てはめて計算すると日本の普通離婚率は約1.47件です。

ちなみに普通離婚率は、2002年の2.3件をピークに、年々減少傾向にあります。

参考:令和4年(2022) 人口動態統計月報年計(概数)の概況|厚生労働省

 

さまざまな角度で見る日本の離婚率

さまざまな角度から離婚率を検証するため、婚姻期間別・年齢別・都道府県別にみた日本の離婚率について解説します。

 

婚姻期間別

同居期間 離婚件数 同居期間別普通離婚率
5年未満 52,608件 約0.43 件
5~10年未満 33,141件 約0.27 件
10~15年未満 22,572件 約0.18 件
15~20年未満 18,893件 約0.15 件
20年以上 38,990件 約0.31 件

前掲の人口動態統計月報年計(概数)の概況によると、2022年に離婚した夫婦の同居期間をみると、5年未満で離婚した夫婦が最も多く、5万2千608組でした。

次いで20年以上の夫婦が3万8千990組、その次が5年~10年で3万3千141組でした。
これによると離婚するまでの平均同居期間は12年とされます。

 

年齢別

厚生労働省が2023年に公表した令和4年度 離婚に関する統計の概況によると、離婚した年齢を男女別にみると以下のような結果となりました。

なお、年齢別の離婚率については、2020年のデータをもとに以下の計算式で算出しています。

年齢別離婚率 = 年齢階級ごとの年間離婚届出件数/年齢階級ごとの人口 × 1,000

離婚届出時の夫の年齢別

上記を見ると、2020年に離婚届を提出した夫婦のうち、夫の年齢が30~34歳の夫婦が最も離婚率が高いことが分かります。次いで、35~39歳、40~44歳となり、その後は年齢階級が上がるにつれて離婚率が低くなっています。

 

離婚届出時の妻の年齢別

女性の年齢別に見ると、男性の年齢別離婚率と同様に、妻の年齢が30~34歳が最も離婚率が高いことが分かります。次いで、25~29歳、35~39歳となり、その後は年齢階級が上がるにつれて離婚率が低くなっています。

 

都道府県別

同じく令和4年度 離婚に関する統計の概況によると、最新の情報となる2020年の都道府県別にみた離婚件数・離婚率で、高い都道府県と低い都道府県の上位5つは、以下のとおりです。

離婚件数が高い 離婚率が高い 離婚件数が低い 離婚率が高い
1位 東京 沖縄 鳥取 新潟
2位 大阪 宮崎 島根 富山
3位 神奈川 福岡 福井 秋田
4位 愛知 北海道 徳島 山形
5位 埼玉 大阪 高知 石川・島根

人口が多い都市部が離婚件数において上位を占めていますが、離婚率にするとその他の都道府県がランクインしているのがわかります。

参考:令和4年度「離婚に関する統計」の概況|厚生労働省

 

離婚原因は男女で違うのか?

裁判所が公表した令和5年司法統計年報(家事編)によると、離婚の申立てをした男女別の離婚の動機は、以下の結果となりました。

男性 女性
1位 性格が合わない 性格が合わない
2位 異性関係 暴力をふるう
3位 浪費する 異性関係
4位 性的不調和 浪費する
5位 暴力をふるう 性的不調和
6位 病気 酒を飲み過ぎる
7位 酒を飲み過ぎる 病気

男女ともに性格が合わないが1位となりましたが、女性の2位は暴力をふるうとなり、配偶者の暴力が原因で離婚を考える女性が多いことが窺えます。

参考:司法統計 結果一覧 | 裁判所 – Courts in Japan

 

世界の中で日本の離婚率は高いか?

総務省統計局が公表した世界の統計2024によると、アジア、北アメリカ、南アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、オセアニア76か国(内、フランス、香港、アルゼンチン、チリは離婚率が公表されていない)で、離婚率が高い国順は、下表のとおりです。

順位 離婚率が高い国
1位 ジョージア(3.8)
2位 ベラルーシ・モルドバ(3.7)
3位 ラトビア・ウクライナ(2.9)
4位 ドミニカ共和国(2.7)
5位 キプロス・リトアニア(2.6)
6位 コスタリカ(2.5)
7位 イラン(2.4)
8位 アメリカ合衆国・スウェーデン・カザフスタン(2.3)
9位 デンマーク・オーストラリア(2.2)
10位 トルコ(2.1)
11位 チェコ・スイス・クウェート・モーリシャス(2.0)
12位 シンガポール・ルクセンブルク・エストニア(1.9)
13位 韓国・スペイン・ハンガリー・ギリシャ・キルギス(1.8)
14位 イギリス・ポルトガル・アゼルバイジャン・イスラエル・ヨルダン(1.7)
15位 ドイツ・オーストリア・キューバ・ポーランド(1.6)
16位 日本・アルメニア・ノルウェー・スロバキア・オランダ(1.5)
17位 イタリア・ウズベキスタン・タジキスタン・ブルガリア・セルビア(1.4)
18位 マレーシア・モンゴル・メキシコ・(1.3)
19位 ニュージーランド・ルーマニア・パナマ・クロアチア・(1.2)
20位 カナダ・アルバニア・モンテネグロ・(1.1)

日本は比較的下位に位置していると考えるか、意外に離婚率が高いと考えるかそれぞれの感じ方によると思いますが、隣国である韓国のほうが日本よりも離婚率が高い点は興味深いです。

参考:統計局ホームページ/世界の統計 (stat.go.jp)

 

まとめ

さまざまな角度から離婚について検証してみましたが、どのような感想を持たれたでしょうか?
婚姻期間別・年齢別・都道府県別にみた日本の離婚率や、離婚原因は男女で違うのか、世界の中でみた離婚率など、興味深い結果が出ていますので、ぜひ参考にしてください。

 

コラム監修者

SHIZU ISHIDA

SHIZU ISHIDA

所属:東京本店

広島県広島市出身。青山学院大学心理学科、東海大学法科大学院卒業後、新司法試験に合格し最高裁判所司法研修所を修了。弁護士として法曹界に入り、刑事、民事、法人案件等幅広い分野の専門知識を習得。弁護士登録10年目にしてネクスパート法律事務所に入所し、現在は主に離婚事件に注力している。

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