更新日:2026年2月26日 (木)

公開日:2024年6月21日 (金)

不倫を続けるか悩んだら確認すべき不倫がもたらす5つのリスク

不倫を続けるか悩んだら確認すべき不倫がもたらす5つのリスク 不倫を続けるか悩んだら確認すべき不倫がもたらす5つのリスク

サマリー

あなたは今、このまま不倫を続けていいのだろうか、と先のない関係を続けることに迷いが生じていませんか?

相手が既婚者だからこの恋愛に未来はない、いつかはやめなければいけないと頭では分かっていても、一度好きになってしまった不倫相手と別れるのは辛く、なかなか踏み出せないことでしょう。

不倫は周囲に知られるまでは問題なく続いているように思えますが、発覚すればたくさんのものを失うハイリスクな関係です。不倫相手と一緒にいることで得られるメリットよりも、あなたがこれまでに築き上げてきた大切なものを失ってしまうリスクのほうが圧倒的に大きいでしょう。

不倫をやめたいのにやめられないあなたに、不倫がもたらす5つのリスクについてお伝えします。
この記事が、あの時別れを決断して本当に良かったと思える未来に、あなたが一歩を踏み出すきっかけとなれば幸いです。

不倫がもたらす5つのリスク

不倫がもたらす主なリスクとして、以下の5つが挙げられます。

  • 相手配偶者から慰謝料を請求される
  • 社会的信用を失いキャリアに影響する
  • 周囲から冷たい視線を向けられる
  • 家族・親族との関係が悪化する
  • 未来がない恋愛であなたの大切な時間を失う

以下で、詳しくお伝えします。

相手配偶者から慰謝料を請求される

このまま不倫関係を継続すると、相手配偶者から慰謝料を請求される可能性があります。

不倫(不貞行為)とは、既婚者が自由な意思のもと配偶者以外の人と肉体関係を持つことです。
不倫は平穏な夫婦生活を送る権利を著しく侵害する行為であるため、民法上の不法行為に当たります。そのため、相手配偶者から不法行為にもとづく損害賠償(慰謝料)を請求される可能性があります。

不倫慰謝料の金額は、法律で定められているわけではありません。
不倫が原因で受けた精神的苦痛に対する補償であるため、不倫の期間や回数、不倫による離婚の有無、不倫による妊娠・出産の有無など個々の事情により異なりますが、相場は50300万円程度です。

不倫慰謝料が認められた以下の3つの判例を紹介します。
不倫が発覚した場合に支払わなければならない慰謝料額の参考にしていただければと存じます。

200万円の慰謝料が認められた事例

原告が、被告(原告の夫の同僚)が原告の夫と不貞行為に及んだことにより、原告とその夫との婚姻関係が破綻したとして、被告に対し、慰謝料300万円及び弁護士費用30万円の支払いを求めた事案です。

裁判所は、以下の事実などから、不貞行為の発覚により夫婦関係が破綻したと判断し、被告に対し、慰謝料200万円の支払いを命じました(東京地裁平成28年6月30日判決)。

  • 夫婦の入籍直後に肉体関係を持つようになったこと
  • 原告が双子を出産した直後に不貞行為が発覚したこと
  • 原告の夫から離婚を求めて調停を申し立てられたこと

180万円の慰謝料が認められた事例

原告が、被告(原告の夫の同僚)が原告の夫との間で不貞関係を持った結果、原告とその夫との間の平穏な婚姻関係が崩壊して精神的損害を被ったと主張して、被告に対し、慰謝料、調査費用及び弁護士費用等の合計約760万円の支払を求めた事案です。

裁判所は、以下の事情等を考慮し、原告が被った精神的苦痛を慰謝するに足りる金額として、180万円が相当であると判断しました(東京地裁平成29年4月25日判決)。

  • 不貞行為の発覚により夫婦として平穏な共同生活を営むことが困難となって別居し、婚姻関係は少なくとも破綻の危機に瀕していること
  • 不眠に悩まされ抑うつ状態と診断を受けたこと

このケースでは、不貞行為と相当因果関係のある損害として、慰謝料のほかに調査費用40万円弁護士費用20万円が認められています。

150万円の慰謝料が認められた事例

原告が、夫である被告に対し、被告の不貞行為により精神的苦痛を被ったとして、慰謝料300万円の支払を求めた事案です。

裁判所は、以下の事情などから、配偶者としての権利又は法的保護に値する利益を侵害され精神的苦痛を受けたと判断し、被告に対し、慰謝料150万円の支払いを命じました(東京地裁平成29年1月11日判決)。

  • 不貞期間は1週間と短いものの、婚姻期間は5年半に及んでいたこと
  • 夫婦間の子どもが幼かったこと
  • 夫婦の自宅で不貞行為を行っていたこと

社会的信用を失いキャリアに影響する

このまま不倫関係を継続すると、社会的信用を失い、あなたのキャリアに影響する可能性があります。

特に社内不倫の場合、不倫の事実が周囲に知られてしまうと会社に居づらくなり、自主退職に追い込まれるケースが少なくありません。勤務を継続できたとしても、肩身の狭い思いをしながら仕事をすることになることが予想されます。職場によっては配置転換や転勤、減給などの措置を受けるおそれもあります。

不倫によって失った社会的信用を取り戻すのは難しいため、どんなに高いスキルを持っていても、今後のキャリアにも影響することでしょう。

今は周囲に不倫の事実が知られていないとしても、不倫の事実を知った配偶者が腹いせにあなたの職場に電話をするのではないか、SNSに投稿されて職場に広まるのではないか、などの不安を心に留めながら生活することになります。

不倫を継続することで、あなたがこれまでに築き上げてきた社会的信用やキャリアを失うおそれがあります

周囲から冷たい視線を向けられる

このまま不倫関係を継続すると、周囲から冷たい視線を向けられる可能性があります。

不倫が周囲に与える印象は、決していいものではありません。不倫に対して悪いイメージを持っている人は多いといえます。あなたの不倫が知られた場合、周囲から冷たい視線を向けられることを覚悟しておきましょう。

交友関係にも悪影響を及ぼす可能性があります。あなたが不倫していることが知られた場合、嫌悪感を示す友人は少なくないでしょう。
不倫をしている人とは距離をおきたい、不倫のトラブルに巻き込まれたくないなどの理由から、これまで苦楽を共にしてきた友人と疎遠になるおそれがあります。

あなたが大切にすべきものは何か、冷静に考えてみることをおすすめします。

家族・親族との関係が悪化する

このまま不倫関係を継続すると、家族・親族との関係が悪化する可能性があります。

不倫の事実が周囲に知られた場合、あなたの家族や親族にも伝わることになるでしょう。大切に育ててきた我が子が不倫していたと知ったご両親は、悲しむのではないでしょうか。育て方が間違っていたのではないかと自身を責めてしまうかもしれません。

不倫をしたあなたへの嫌悪感から関係が悪化し、家族・親族から距離をおかれるおそれがあります。一度悪化してしまった関係を修復するのは、とても難しいでしょう。

ほんの出来心から始めてしまった不倫が、あなたの大切な家族や親族を傷つけてしまうことを忘れてはいけません。

未来がない恋愛であなたの大切な時間を失う

このまま不倫関係を継続すると、未来がない恋愛であなたの大切な時間を失う可能性があります。

不倫相手と恋愛している間も、あなたの大切な時間は過ぎていきます。不倫相手に費やした時間は戻ってきません。そして、不倫している間に失ってしまった若さも取り戻せません。不倫をしたために結婚や出産の機会を逃してしまう可能性もあります。

周囲が健全な恋愛を楽しみ2人の未来を語り合っている間、あなたは誰にも相談できない悩みや辛さを抱えながら先のない関係を続けていたことを、いつの日か後悔することになりかねません。

あなたの大切な時間は、不倫相手のためではなく、あなたのために使うことをおすすめします。

不倫は不法行為!リスクを回避したいなら関係の清算を

不倫がもたらすリスクを回避したいなら、不倫相手との関係を清算しましょう

不倫は、婚姻共同生活の維持という法律上保護される権利や利益を侵害する行為であり、不法行為です。不倫の当事者2人には、被害者に対して慰謝料を支払うという法律上の責任が生じます。

法律上の責任が課せられるだけでなく、不倫はあなたの今までの人生を一変させてしまうほどのリスクをはらんでいます

慰謝料を請求されたら、経済的に困窮し、現在の生活の維持が難しくなるかもしれません。家族や友人、同僚などこれまでに築いてきた人間関係が壊れてしまうことで孤独を感じ、精神的に不安定になるおそれもあります。

不倫が発覚した場合に失う代償はとても大きいです。

不倫がもたらす大きなリスクを回避するためにも、不倫相手との交際を今すぐやめることをおすすめします。

不倫をやめられないあなたにして欲しい3つの行動

不倫をやめたいのにやめられないと悩んでいるあなたにして欲しい行動として、以下の3つを紹介します。

  • 別れの決意を固め幸せな未来を想像しましょう
  • 不倫相手と別れ連絡を断ちましょう
  • あなたが得たいものに本気で取り組みましょう

以下で詳しく紹介しますので、今後のあなたの行動の参考にしていただければと存じます。

別れの決意を固め幸せな未来を想像しましょう

まずは、別れの決意を固め、幸せな未来を想像しましょう

不倫相手を嫌いになったわけではないのに別れるのは、とても辛く寂しいことでしょう。これまでの楽しかった出来事や幸せな時間が頭をよぎり、不倫相手と離れたくないという強い思いがあなたの心を占領していることと思います。

不倫相手に対する気持ちを断ち切るには、心の底から不倫をやめたいと強く願い、別れの決意を固めることが重要です。

不倫相手は、本当にあなたのことを考えてくれる優しい人でしょうか?
不倫相手と過ごしている時間は、本当にあなたが望んでいるものでしょうか?
このまま不倫を続けていいのか悩んでいるなら、あなたの答えはもう決まっていることとお察しします。本気で不倫をやめる決意と覚悟を持ちましょう

別れの決意を固めたら、不倫をやめたあとの幸せな未来を想像してみましょう。
これまで不倫関係を続けてきたあなたは、たくさんの悩みや苦しみを背負ってきたことと思います。不倫相手と別れることで、いつかバレるかもしれない不安や誰にも相談できない孤独感から解放され、新しい人生や恋愛に前向きになれるかもしれません。

家族や友人に胸を張って紹介できる交際相手と幸せに過ごす未来を想像してみてください。不倫関係を断ち切って、本当の幸せを手に入れましょう

不倫相手と別れ連絡を断ちましょう

別れの決意が固まったら、不倫相手と別れ、連絡を断ちましょう

不倫相手と別れる際は、あなたが一人で抱えてきた悩みや苦しみをはっきりと伝えることをおすすめします。回りくどい言い方をすると別れたいという意思が相手に伝わらなかったり、迷いや未練があると思われてしまい関係を続けるよう迫られたりするおそれがあります。

別れを伝えたら、不倫相手との連絡を断つことが大切です。連絡先を消去する、ブロックするなど、物理的に連絡が取れない状況にするのが望ましいです。

不倫相手と同じ職場のため連絡を断つのが難しい場合は、仕事上必要な場合以外はなるべく接触しないように心がけましょう。会話は仕事の話だけにとどめ、プライベートな話題にならないよう、不倫相手と話をしない・話を聞かないようにするのが賢明です。

あなたの新しい人生の第一歩として、転職や引越しをするのもひとつの方法です。不倫相手との接触をなくすことで、不倫関係を完全に終わらせることができるでしょう。

★ワンポイントアドバイス★
LINEなどのSNSツールによっては、連絡先を削除することで、トーク履歴も消えてしまうことがあります。
以下のような事情がある場合は、慰謝料請求に備えて、連絡先を削除する前に不倫相手とのやり取りをスクリーンショットと撮って保存することをおすすめします。
・不倫相手が積極的に誘ってきて肉体関係に至った
・不倫期間が短い
・不倫相手から夫婦関係が破綻していると聞いていた etc…

あなたが得たいものに本気で取り組みましょう

不倫相手と別れたら、あなたが得たいものに本気で取り組みましょう

不倫をやめることで、あなたは精神的・時間的にゆとりを持てるようになるでしょう。あなたが自由に使える時間を取り戻したともいえます。その時間を、あなたの好きなことや興味のあることに使うことをおすすめします。

例えば、スキルアップのための資格取得や知見を広める読書や旅行、やってみたいと思っていたボランティアなどが挙げられます。

楽しみややりがいのあることを見つけて本気で取り組むことで、あなたの魅力や可能性を再発見できるだけでなく、それらが新たな出会いの場となる可能性があります。

不倫をしていると、後ろめたさから不倫相手以外の人との関わりを避けてしまうことも少なくありません。新しい人生や恋愛に前向きになるためにも、周囲とのコミュニケーションを増やしてみましょう。

あなたが今、本当に得たいものは何ですか?あなたが得たいものに本気で取り組み、幸せな未来への第一歩を踏み出しましょう。

不倫の法的リスクがトラブルに発展したら弁護士に相談しましょう

相手配偶者から慰謝料を請求された、弁護士から内容証明郵便が届いたなど、不倫の法的リスクがトラブルに発展したら、なるべく早期に弁護士に相談・依頼することをおすすめします。

相手配偶者から慰謝料を請求されたら、状況に応じて適切に対応することがとても重要です。

ご自身でも対応できますが、感情的になって対応すると、不用意な発言をしてしまいがちです。焦りや不安から相場からかけ離れた高額な慰謝料の支払いを認めてしまったり、支払い義務のない慰謝料を支払ってしまったりするおそれがあります。

弁護士に依頼する主なメリットとして、以下の5つが挙げられます。

  • 適切な解決方法をアドバイスしてもらえる
  • 精神的な負担が最小限で済む
  • 弁護士に交渉・手続きを一任できる
  • 高額な慰謝料を請求された場合、減額が期待できる
  • 早期解決が望める

弁護士に依頼することで、豊富な法的知識やこれまでの経験にもとづき、交渉を有利に進められる可能性が高まるでしょう。交渉がまとまらず裁判となった場合も、引き続き代理人として任せることができます。

相手配偶者から不倫慰謝料を請求された場合の示談交渉の進め方については「不貞行為に関する示談交渉の進め方|気を付けたい3つのポイントも解説」をご参照ください。

内容証明郵便で不倫慰謝料を請求された場合の対処法については「内容証明郵便で不倫の慰謝料を請求された場合の対処法」をご参照ください。

まとめ

このまま不倫を続けていいのだろうかと悩んだら、今すぐ不倫をやめることをおすすめします。

不倫の期間が長くなればなるほど、リスクは高まります。
不倫がもたらすリスクは、あなたが想像している以上に大きいものでしょう。ほんの出来心から始めた不倫は、あなたの人生を一変させるほどの危険を孕んでいます。不倫にのめり込んでも大切なあなたを傷つけるだけで、得られるものはほとんどないでしょう。

不倫は未来のない恋愛です。終わった後に後悔しても、今までに不倫に費やした時間は取り戻せません。後ろめたい不倫にではなく、あなたの本当の幸せのために時間を使いましょう。

不倫関係を続けることに迷いが生じた今が、関係を解消するチャンスです。不倫相手との関係を断ち切り、新しい自分への第一歩を踏み出しましょう。

不倫の法的リスクがトラブルに発展したら、一人で悩まず、ぜひネクスパート法律事務所にご相談ください。
ネクスパート法律事務所は初回相談30分が無料です。お気軽にお問い合わせください。

コラム監修者

SHIZU ISHIDA

SHIZU ISHIDA

所属:東京オフィス

広島県広島市出身。青山学院大学心理学科、東海大学法科大学院卒業後、新司法試験に合格し最高裁判所司法研修所を修了。弁護士として法曹界に入り、刑事、民事、法人案件等幅広い分野の専門知識を習得。弁護士登録10年目にしてネクスパート法律事務所に入所し、現在は主に離婚事件に注力している。

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