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医薬品等の懸賞の可否について
ドラッグストアで、医薬品や医薬部外品を含む不特定の商品を、3000円以上お買い上げの方に抽選で5万円分の商品券をプレゼント、という企画をすることはできますか。 可能です。医薬品についての懸賞も、景品表示法に反しない限りで認められます。本件は景表法のいわゆる一般懸賞に該当しますので、景品が購入額の20倍以下かつ10万円... -
育毛剤のビフォーアフター写真の広告について
育毛剤の販売や広告の際に、ビフォーアフター写真を載せることはできますか。 単にビフォーアフター写真が良いか悪いか、というだけでなく、ビフォーアフター写真を掲載することで、読み手に対し、効能効果の標榜と同様の影響を与えることが想定されます。医薬部外品であれば、承認を受けた範囲内での育毛にする効能効果を標ぼうすることがで... -
新型コロナウイルスを死滅させる素材で作ったマスクの広告販売について
新型コロナウイルスを死滅させる素材で作ったマスクの広告販売の際に、権威ある死滅率検査の結果を標ぼうすることはできますか。 ある素材について、権威ある新型コロナウイルスの死滅率検査で良い結果が得られたのであれば、その素材を使った商品については医療機器としての承認を得て広告販売するか、素材に関する説明と、商品に関する説明... -
体外診断用医薬品の調剤薬局、ドラッグストア、ネット販売について
体外診断用医薬品をインターネットで販売することは出来ますか。 体外診断用医薬品となった場合には、医療用医薬品であるためネット販売、ドラッグストアでの販売はできず、調剤薬局においても、零売薬局等の条件を満たしたケースを除いて、基本的には医師の処方箋に基づかずに販売することはできません。 なお、新型コロナウイルスの抗原検... -
薬剤師が行うことのできるオンライン服薬指導について
薬剤師が行うことのできるオンライン服薬指導について教えてください。 薬剤師が電話や情報通信機器を用いて服薬指導等を適切に行うことが可能と判断した場合にオンライン服薬指導が可能です。具体的には次のとおりです。 【解説】 コロナ禍での対応 ご承知のとおり、コロナ渦での時限的な取り扱いとして、通達に従ったオンライン服薬指導が... -
体外診断用医薬品とは?雑貨・研究用試薬との区別について
新型コロナウイルスの検査キットを「雑貨」「研究用試薬」として販売することはできますか。それとも「体外診断用医薬品」として承認を得るべきですか。 体外診断用医薬品と雑貨との区別ですが、解説の第2に記載のとおり、一見すると体外診断用医薬品の定義に該当するようなものであっても、研究目的にて企業等に販売する場合には体外診断用... -
医薬品の用法用量や製品表示に関する説明事項について
医薬品製造販売業者、用法用量や製品表示の説明に関して、いかなる義務を負うかについて、以下説明していきます。 【義務① 適正な使用のための情報提供に努める義務】 まず、薬機法68条の2第1項では、医薬品製造・販売業者等は医薬品を製造販売した後も医薬品の有効性及び安全性に関する事項その他医薬品の適正な使用... -
うがい薬の転売について
大阪府の吉村知事が、8月4日の記者会見において、「ポピドンヨードによる、うがい薬をすることによって、このコロナにある程度打ち勝てるのではないかとすら思っている」と発言したことにより、現在、うがい薬を買い占め、転売する動きが見られます。 うがい薬が新型コロナウイルス(COVID-19)に効果があるかは本記事では触れませんが、ポ... -
健康食品販売における薬機法の罰則
【罰則の対象者】 製造元、販売元だけでなく、広告代理店、アフィリエイター、インフルエンサーなど、業務に関わる全ての者に罰則が科される可能性があります。 法人の役職員等が、業務に関して違反した場合には、法人にも罰金刑が科される可能性があります。 【摘発の流れ】 まず、捜査機関がサイバーパトロールにより違反を発見し、捜査対... -
トクホと機能性表示食品とは
【特定保健用食品(トクホ)とは】 (1) 特定保健用食品とは、健康増進法26条1項に基づいて特定の保険の用途を表示するために許可又は承認を受けた食品であり、以下のマークが用いられているものです。 (2) トクホ承認の要件 ① 容易に測定可能な体調の指標の維持に適する又は改善に役立つこと ② 身体の生理機能、組織機能の良好な...