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雑貨、医療機器、プログラム医療機器の区別と輸入について
「新商品を、医療機器としての承認を受けずに、雑貨として売りたいのですが可能でしょうか」という相談を日々いただいております。 同様のご相談がございましたら、ぜひお問合せください。同業の弁護士からの相談も受け付けております。 また、雑貨であることを前提に輸入をされたいという場合、ざっくり言うと、税関前であれば薬務課、税関... -
ギフティングとステルスマーケティングの法律関係
インフルエンサーに商品を無償で提供して、良かったら口コミを書いてもらうという、いわゆる「ギフティング」が、大手企業も取り入れるマーケティング手法として確立されつつあります。 しかし、ギフティングはステルスマーケティングなのではないか、景品表示法や薬機法に反する内容もあるのではないか、多々、問題になりえる手法です。 そ... -
シャンプーの広告について
シャンプーやトリートメントなどのヘアケア商品を広告するにあたり、その商品の効能効果はどこまで謳えるでしょうか。 例えば、「毛髪構造を補強するシャンプー」は訴求できるでしょうか。 今回は、化粧品におけるヘアケア商品の広告で気を付けるべきポイントについて説明いたします。 【薬機法と広告について】 薬機法第66条では、虚偽・... -
NMNのサプリメントと薬機法の留意点を弁護士が解説
NMNのサプリメントと薬機法の留意点を弁護士が解説します。 【NMNとは、薬機法との関係】 NMN(ニコチンアミド・モノ・ヌクレオチド)について、アンチエイジングを中心とする美容やガン治療においても注目されており、商材が増えてきています。 NMNとは、どのような効能効果があるのか、ここでは割愛しますが、後記の表現例のような内容が巷... -
OTC医薬品の広告表示について
【】 OTCは英語の「Over The Counter」の頭文字をとったもので、意味はカウンター越しに薬を販売すること、つまり処方箋によることなく薬局やドラッグストアで購入することができる医薬品を指します。 【】 OTC医薬品は、処方箋により購入することのできる医薬品と比べ、誰でも手軽に購入することができるという特色があります。 そのため、O... -
バストアップ訴求に関するInstagramの初摘発
2021年11月10日、消費者庁から初めてInstagramでの摘発がありました。 【はじめに】 健康食品のバストアップ訴求に関する優良誤認表示となります。 難しい話ではなく、当該商品について、Instagramの投稿で、豊胸効果があるかのよう表示していたが、実際にはそのような効果が実証されなかったというものです。 たまに質問されますが... -
化粧品の特定成分の特記表示について
【】 化粧品の広告やパッケージに、「ナイアシンアミド」や「ヒアルロン酸」のように、特定の成分を目立たせて表示することは原則として認められていません。 その理由は、承認を要しない化粧品において、特定成分を表示してしまうと、その成分が主成分であるとの誤解やあたかも有効成分であるかのような誤解を与えてしまうためです。 ただし... -
薬用化粧品の標ぼうについて
【はじめに】 薬用化粧品は、医薬部外品であり、多様な有効成分が訴求されています。 しかし、医薬部外品だからといって、どんな薬用化粧品でも「殺菌」を標ぼうできるわけではありません。 今回は殺菌を例に、薬用化粧品ではどのような標ぼうができるのか、法律やガイドラインを用いて説明いたします。 【薬用化粧品とは?】 化粧品は薬機法... -
美容・健康関連機器の広告について
【】 薬機法第2条4項では医療機器を以下のように定義しており、医療機器ではない美容・健康関連機器は、雑貨として扱われます。 薬機法(定義) 第2条第4項 この法律で「医療機器」とは、人若しくは動物の疾病の診断、治療若しくは予防に使用されること、又は人若しくは動物の身体の構造若しくは機能に影響を及ぼすことが目的とされてい... -
【改正薬機法】課徴金制度の導入について
2021年8月より薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)が改正され、薬機法違反の広告に対して、課徴金命令の制度が導入されることになりました。 今回の改正は、虚偽・誇大広告の販売で得た不当な利益を徴収することによって、違反行為の抑止を図ることを目的としています。 (課徴金納付命令)第7...