配偶者の浮気が発覚したあなたは、浮気相手を交えて3人で話し合いたいと考えていることでしょう。
浮気の当事者3人が対面で話し合うことには、メリット・デメリットがあります。そのため、浮気相手を交えて話し合うべきかどうか、慎重に検討すべきです。
この記事では、浮気相手と3人で話し合いをするメリット・デメリットに加え、以下の事項についても解説します。
- 浮気相手と3人で話し合う前にやるべきこと
- 浮気相手と3人で話し合いをする場合に留意すべきポイント
後先のことを考えず感情に任せて行動するのは、賢明ではありません。この記事をご一読いただき、今後の対応を冷静に考えましょう。
目次
浮気相手と3人で話し合いをするメリット
浮気相手と3人で話し合いをする主なメリットとして、以下の3つが挙げられます。
- 浮気の原因や経緯をはっきりさせやすい
- その場で浮気問題に終止符を打てる可能性がある
- 求償権の問題も含めて話しあえる
以下で、詳しく紹介します。
浮気の原因や経緯をはっきりさせやすい
浮気の原因や経緯をはっきりさせやすいことは、浮気相手と3人で話し合いをするメリットと言えます。
3人で話し合いをすれば、浮気のきっかけや経緯を配偶者・浮気相手の双方から聞けるため、真実が明らかになる可能性が高まります。
配偶者が自分に都合の良いように嘘をついていたり、浮気の期間や回数などをごまかしていたりするケースもあります。
浮気相手と3人で話し合いをすれば、双方の証言を照らし合わせながら真実を探れるため、浮気の原因や経緯をはっきりさせやすくなるでしょう。
その場で浮気問題に終止符を打てる可能性がある
その場で浮気問題に終止符を打てる可能性があることも、浮気相手と3人で話し合いをするメリットと言えます。
当事者が揃う場であなたの要望を提示し、配偶者・浮気相手が受け入れてくれれば、その場で浮気問題にけりをつけられるかもしれません。
例えば、以下のような要望が受け入れられれば、配偶者の浮気にけりをつけやすいでしょう。
- お互いに二度と連絡・接触しない
- お互いの連絡先を削除する
- 提示した金額の慰謝料を支払う
浮気相手と3人で話し合いをすれば、その場であなたの要望を受け入れてもらえる可能性があるため、早期に浮気問題に終止符を打てる可能性があるでしょう。
求償権の問題も含めて話しあえる
求償権の問題も含めて話しあえることも、浮気相手と3人で話し合いをするメリット言えます。
慰謝料を請求する側(あなた)・される側(浮気相手)・浮気した配偶者が揃うため、慰謝料の支払いについて、求償権放棄を含めた話し合いがしやすいです。
求償権とは、浮気の当事者の一方が慰謝料を支払った場合に、他方の当事者に対して、責任割合に応じた金額の支払いを請求できる権利です。

例えば、浮気をした配偶者と浮気相手の責任の割合が5:5の場合、上図のとおり、慰謝料全額を支払った浮気相手は、あなたの配偶者に対して、その半分を請求できます。
つまり、浮気相手から慰謝料を獲得できても、浮気相手に求償権を行使されれば、浮気した配偶者は責任割合に応じた金額を浮気相手に支払わなければなりません。そのため、浮気相手にのみ慰謝料を請求する場合は、浮気相手に求償権を放棄してもらうことを前提に話し合いを進める必要があるでしょう。
慰謝料を請求する側・される側・浮気した配偶者の3人で話し合いをすれば、求償権の問題も含めて話しあいやすいでしょう。
求償権については「図でわかる!不貞慰謝料の求償権とは?知っておくべきポイントを解説」で詳しく解説していますので、こちらもぜひご一読ください。
浮気相手と3人で話し合いをするデメリット
浮気相手と3人で話し合いをする主なデメリットとして、以下の3つが挙げられます。
- 浮気相手と配偶者が結託する可能性がある
- 感情的になって新たなトラブルを引き起こす可能性がある
- 精神的な負担が大きい
以下で、詳しく紹介します。
浮気相手と配偶者が結託する可能性がある
浮気相手と配偶者が結託する可能性があります。
責任追及から逃れたい浮気相手を守るために、浮気した配偶者が浮気相手と結託するケースは少なくありません。
例えば、以下のような方法で、責任追及から逃れようとすることが考えられます。
- 浮気相手と配偶者が口裏を合わせて肉体関係はなかったと嘘をつく
- 浮気相手と配偶者が共謀して浮気の証拠を隠滅する
浮気相手を交えた3人での話し合いを提案することで、浮気相手と配偶者が結託し、責任追及が難しくなる可能性があります。
感情的になって新たなトラブルを引き起こす可能性がある
感情的になって新たなトラブルを引き起こす可能性があります。
「冷静に話し合いをしないと」と頭では分かっていても、配偶者が浮気相手を庇う言動すれば、怒りが込み上げて感情的になる人は多いです。
感情的になると、意図せず、以下のような言動をとる可能性もあります。
- 「浮気の事実を勤務先にバラす」などの脅迫めいた発言をする
- ついカッとなって平手打ちなどの暴力を振るう
浮気相手と3人で話し合いをすれば、感情的になって新たなトラブルを引き起こす可能性があります。
精神的な負担が大きい
精神的な負担が大きいことも、浮気相手と3人で話し合いをするデメリットと言えます。
配偶者の浮気の事実を知った時点ですでに精神的苦痛を受けているのに、直接話し合うことでさらなる精神的苦痛を受けることが考えられます。
「目の前で配偶者から浮気相手に関係解消を告げてほしい」などの明確な目的があっても、配偶者と関係を持った人が同じ空間にいることを苦痛に感じるかもしれません。
浮気相手と3人で話し合いをすれば、精神的な負担が大きくなることを覚悟しておいた方が良いでしょう。
浮気相手と3人で話し合う前にやるべきこと
浮気相手と3人で話し合いをするメリット・デメリットを考慮し、話し合うことを決断したら、話し合いの日を迎える前に準備すべきことがあります。
浮気相手3人で話し合う前にやるべきこととして、以下の3つを紹介します。
- 今後について配偶者と話し合う
- 浮気相手への要求を自分の中で明確にする
- 浮気の証拠を集める
ぜひ参考にしてください。
今後について配偶者と話し合う
浮気相手と3人で話し合う前に、今後の夫婦関係について、配偶者としっかり話し合いましょう。
配偶者との婚姻関係を継続するか、離婚するかによって、3人で話し合う内容が異なります。
配偶者との婚姻関係を継続する場合、慰謝料は浮気相手にのみ請求することが多いでしょう。夫婦関係を修復する必要があるため、接触禁止の誓約も重要なポイントとなることが考えられます。
配偶者と離婚する場合は、浮気相手と配偶者の双方への慰謝料請求も検討できます。離婚しない場合に比べ、慰謝料が高額になる傾向もあるため、離婚の有無で請求金額も変わるでしょう。
慰謝料相場については「不倫(不貞行為)の慰謝料相場と過去の判例」で詳しく解説していますので、ご一読ください。
子どもがいる場合、「子どもへの影響を考えると離婚だけは避けたい」と考えがちです。しかし、夫婦仲が険悪なまま夫婦関係を継続しても、子どもは心が休まらず、不安定になるかもしれません。
もう二度と浮気をしないと誓えるか、夫婦関係の修復のために努力できるか、浮気した配偶者と話し合い、今後の夫婦関係をどうするか考えましょう。
浮気相手への要求を自分の中で明確にする
浮気相手と3人で話し合う前に、浮気相手への要求を自分の中で明確にすることも大切です。これにより、あなたの思いや要望を、浮気相手に伝えられる可能性が高まります。
配偶者の浮気相手と直接話し合いをするのですから、緊張と不安で余裕がなくなることが予想されます。浮気相手が泣き出したり、怒鳴り出したりして、戸惑ってしまうこともあるかもしれません。
何が起きても落ち着いて対応できるよう、浮気相手に何を求めるのか、自分の中で明確に洗い出しておきましょう。
浮気の証拠を集める
浮気相手と3人で話し合う前に、浮気の証拠を集めておきましょう。
浮気の証拠がなければ、浮気相手と配偶者が口裏を合わせて言い逃れをする可能性があります。
浮気相手と配偶者が肉体関係を持ったことが推認できる、以下のような証拠があると良いでしょう。
- 肉体関係を持ったことがわかるLINE・メッセージのやり取り
- ラブホテルに出入りする写真・動画・ドライブレコーダーの記録
- 2人きりで旅行に行ったことがわかるSNSの投稿
浮気の証拠になるものについて、詳しくは「浮気の証拠になるもの13選と自力で証拠を集めるポイント・注意点」をご覧ください。
話し合いを有利に進めるためにも、浮気の証拠を集めておきましょう。
浮気相手と3人で話し合いをする場合に留意すべきポイント
浮気相手と3人で話し合いをするなら、知っておくべきポイントがあります。
留意すべき主なポイントとして、以下の3つを紹介します。
- 密室を避ける
- 話し合いの内容を録音する
- 合意内容を書面に残す
建設的な話し合いにするためにも、ぜひチェックしてください。
密室を避ける
浮気相手と3人で話し合いをする際は、密室を避けましょう。
自宅やホテルの部屋などの密室は人目がないため、以下のようなトラブルが発生する可能性があります。
- お互いに感情的になって話し合いにならない
- 浮気相手から危害を加えられる
- 浮気相手が面識のない第三者を連れてきて話し合いを進めにくい
話し合いをする際は、密室を避けて、喫茶店やファミリーレストランなどの人目がある場所を選ぶと良いでしょう。
ただし、混雑している時間帯や知り合いが利用する可能性がある店舗を選ぶと、周囲の視線が気になって、話し合いに集中できないかもしれません。
話し合いを行う場所は、慎重に検討しましょう。
話し合いの内容を録音する
可能であれば、話し合いの内容を録音すると良いでしょう。
話し合いの内容を記録できれば、「言った」、「言わない」の水掛け論を防ぎやすくなります。
話し合いの中で浮気の事実を認めたにも関わらず、後になって証言を翻すケースは少なくありません。冷静に話し合いをしたにも関わらず、「脅されて浮気の事実を認めてしまった」などと言われて、トラブルになることも考えられます。
話し合いをする際は、会話の内容をボイスレコーダーやスマートフォンなどで録音しておきましょう。
なお、相手に無断で録音した音声データは、ただちに違法に収集した証拠と評価されるわけではありませんが、可能であれば事前に相手の許可を取って録音するのが理想的です。
合意内容を書面に残す
話し合いで合意した内容は、書面に残しましょう。
書面に残すことで、浮気の当事者間で合意した内容を客観的に証明しやすくなります。
具体的には、以下のような内容を記載すると良いでしょう。
- 不貞行為の事実
- 慰謝料に関する事項
- 接触禁止などの誓約事項
- 違反した場合のペナルティ
- 求償権放棄
示談書の書き方は「不倫の示談書の書き方と自分で作成する際の注意点【テンプレート付】」で詳しく解説しています。テンプレートも紹介していますので、ぜひご覧ください。
トラブルの蒸し返しを防ぐためにも、合意内容は書面に残しましょう。
おわりに
浮気相手と3人で話し合いをするかどうかは、メリット・デメリットを総合的に考慮して判断しましょう。
話し合いをすると決断したら、できる限りトラブルを回避できるよう、紹介したポイントを参考に対策を講じることをお勧めします。
当事者3人での話し合いに不安があるなら、弁護士に慰謝料請求を依頼することも検討しましょう。弁護士に依頼すれば、浮気相手との交渉を任せられるだけでなく、これまでに培った多数の解決ノウハウから、あなたが納得できる解決方法をアドバイスしてもらえるでしょう。
ネクスパート法律事務所には、男女問題に精通した弁護士が多数在籍しています。
初回相談は30分無料のため、お気軽にご相談ください。
この記事の監修弁護士

はじめまして。ネクスパート法律事務所 東京オフィス弁護士の石田志寿です。
これまで家事事件をはじめ、不倫慰謝料や離婚など男女問題に特化した事件に携わってまいりました。その中でも、夫婦関係や不倫問題のご相談は、法律論だけでなくお気持ちへの配慮が重要となる分野だと強く感じております。
私が大切にしているのは、まずお話を丁寧に伺うことです。ご相談者様が抱えている不安や葛藤を正確に理解したうえで、法的に適切かつ現実的な解決策をご提案いたします。
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