サマリー
この記事では、相手方弁護士への手紙の書き方や基本的なマナーについて解説します。
弁護士名で不倫慰謝料請求の通知書が届いたら、動揺しますよね。
「経済的な余裕がないことをどう伝えれば良いのか?」
「自分にも言い分があるから伝えたい。」
こちらの事情を、どうにかして相手方弁護士に伝えたいと思う気持ちも十分理解できます。
しかし、安易な自己対応は、かえってあなたに不利益をもたらす可能性があります。
この記事を読み、相手方弁護士への手紙の書き方や基本的なマナーを学ぶだけでなく、ご自身で手紙を書くリスクについても理解しましょう。
弁護士への手紙を書く前にあなたに知ってほしいこと
相手方弁護士への手紙を書く前に、書き方や基本的なマナーを学ぶ姿勢は素晴らしいです。
しかし、相手方に弁護士がついている場面では、安易な返答をすることで、かえって不利に働く可能性が高いです。
あなたの何気ない一文が、意図せず、今後の示談交渉や裁判で不利な証拠として利用されるかもしれません。
例えば、慰謝料請求に対し、「ご迷惑をおかけして申し訳ありません。」と謝罪の言葉を綴ったとします。
この一文は、事実関係を認め、賠償責任を負うことを示した証拠として解釈される可能性があります。
誤った情報の記載や書き間違いがあったことで、新たなトラブルの火種となる可能性も否定できません。
相手方弁護士は、あなたからの返答を慎重に精査し、将来の示談交渉や裁判で、相手方に有利な証拠となり得る要素を注意深く探しています。
したがって、ご自身で手紙を書く前に、あなたも一度弁護士に相談することをおすすめします。
弁護士への手紙|基本の書き方とマナー【例文付き】
弁護士への手紙を書く際の基本的なルール・マナーを解説します。
ただし、これらの例文や書き方は、あくまで形式的な参考です。
個々の事情に合わせた適切な形で書きましょう。
封筒の書き方とマナー:信頼感を損なわないために
弁護士宛の手紙は、ビジネス文書と同様に、丁寧かつ正確な宛名表記が求められます。
宛先には、省略形を用いず、法律事務所の正式名称を記載します。
弁護士個人宛の場合は、氏名に、先生または様の敬称を用いるのが一般的です。
担当者が不明な場合や事務所全体宛の場合は、「法律事務所名 御中」と記載します。
手紙の基本構成:ビジネス文書としての形式を整える
弁護士に送る手紙は、簡潔かつ明確な構成にしましょう。
送付状を含め、以下の要素で構成されることが一般的です。
- 送付年月日:文書の作成日を記載します。
- 宛先:法律事務所名と弁護士名を記載します。
- 差出人情報:あなた自身の氏名、住所、連絡先を記載します。
- タイトル:回答書・通知書など、文書の目的が明確になる表題をつけます。
- 本文:何を伝えたいのか、要点を明確に記載します。
特に、本文は、感情的な言葉や回りくどい言い回しを避け、事実と要点を箇条書きで記載することが推奨されます。
例文:不倫慰謝料請求に対する回答書の場合
不倫慰謝料請求に対する回答書の例文です。

具体的な回答書の記載例について知りたい方は、
「慰謝料請求に対する回答書の書き方|作成前に知ってほしいことも紹介」の記事をご参照ください。
弁護士への手紙で用いるのはNGな言葉や表現3選
弁護士への手紙で用いるのはNGな言葉や表現は、次の3つです。
- 自分を正当化する言葉
- 感情的な訴えや過度な言い訳
- 事実と異なる虚偽の記述
以下、詳しく説明します。
自分を正当化する言葉
自分を正当化する言葉です。
例えば、「相手にも原因がある。」「私も被害者だ。」などが挙げられます。
これらは、相手の心証をさらに悪化させ、交渉が難航する可能性が高くなるでしょう。
感情的な訴えや過度な言い訳
感情的な訴えや過度な言い訳です。
弁護士は感情ではなく、法的根拠と事実に基づいて対応します。
感情的な訴えや過度な言い訳は、交渉の際には逆効果になる可能性が高いでしょう。
事実と異なる虚偽の記述
事実と異なる虚偽の記述です。
後の示談交渉や裁判で虚偽が判明した場合、信用を失い、さらに不利な立場に追い込まれるでしょう。
したがって、例文を参考にしても、一つでも不用意な言葉や事実と異なる記述があれば、それはたちまちあなたの不利な証拠となり得ます。
形式を整えることよりも、内容が法的にどう解釈されるかが重要ですから、ご自身で手紙を書く前に、一度弁護士に相談することが重要です。
不倫トラブルの解決を目指すなら手紙を書く前に弁護士に相談を
不倫トラブルの解決を目指すなら手紙を書く前に、あなたも一度弁護士に相談することをおすすめします。
裁判を見据えた交渉と戦略で慰謝料を適正に判断する
弁護士は、裁判を見据えた交渉と戦略で慰謝料を適正に判断します。
弁護士に依頼するメリットは、単に交渉を任せられるだけでなく、裁判になった場合も視野に入れ、あなたの状況に合わせた最適な戦略を立てられる点です。
相手方の主張を法的な観点から精査し、あなたの状況(不貞行為の事実関係、期間、経済状況など)を客観的に判断し、交渉の根拠を論理的に組み立ててくれます。
ご自身で安易に手紙を送ると、不利な証拠になり得る一方で、弁護士が作成する回答書は、将来の紛争を見据えて慎重に言葉が選ばれており、あなたの権利を守ることに繋がるでしょう。
弁護士に依頼することで、不用意な発言や交渉の失敗による不利益を回避し、あなたの問題が有利な形で解決する道筋を立てられます。
あなたの精神的負担を軽減する盾になる
弁護士は、あなたの精神的負担を軽減する盾になります。
突然の通知書は、その内容の正当性にかかわらず、受け取った人に精神的負担をもたらします。
弁護士に依頼すれば、相手方とのやり取りは全て弁護士が代行するため、あなた自身が直接、相手方弁護士からの心理的圧力や、時には感情的なやり取りに直面する必要がなくなります。
弁護士に依頼することで、あなたは不要なストレスから解放されるでしょう。
まとめ
相手方弁護士から手紙が届いたとき、その対応方法を自分で調べ、手紙を作成しようと考えるのはごく自然なことです。
しかし、弁護士への手紙は単なる手紙ではなく、法的意味を持つ重要な文書です。
安易な自己対応は、あなたに不利に働くリスクがあります。
相手方弁護士への手紙を書く前に、ぜひ一度弁護士にご相談ください。
弁護士が、あなたのご事情をお聴きし、あなたにあった解決策を検討してくれるでしょう。
ネクスパート法律事務所では、不貞問題に強い弁護士が多数在籍しています。
初回の相談は30分無料ですので、お気軽にご相談ください。
コラム監修者
SHIZU ISHIDA
所属:東京オフィス
広島県広島市出身。青山学院大学心理学科、東海大学法科大学院卒業後、新司法試験に合格し最高裁判所司法研修所を修了。弁護士として法曹界に入り、刑事、民事、法人案件等幅広い分野の専門知識を習得。弁護士登録10年目にしてネクスパート法律事務所に入所し、現在は主に離婚事件に注力している。