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ファブリーズ防カビ剤に景品表示法違反の措置命令。何が問題だったのか?【景品表示法】
2025年8月1日、消費者庁は、P&Gジャパン合同会社(以下「P&G」といいます。)が販売する「ファブリーズお風呂用防カビ剤」(以下「本件商品」といいます。)の広告表示に、景品表示法違反(優良誤認)があったとして、措置命令を出しました。 テレビCMや商品パッケージで大々的に宣伝されていたこの商品。私たちの生活に身近な製品に... -
【弁護士解説】リベート供与は違法?独占禁止法の規制と適法な運用のポイント
企業が販売促進や関係強化を目的としてリベートの供与を検討する際、独占禁止法上の規制に注意が必要です。リベートは適切に運用すれば有効なビジネス手法ですが、一歩間違えると排他的取引として違法行為となる可能性があります。 特に市場シェアが高い企業や、取引先への影響力が大きい企業では、リベートの供与方法によって競争者を市場か... -
【最新】買取サービスにも景品表示法の規制が適用!知らないと危険な5つの広告パターン
近年、買取市場の拡大に伴い、買取業界では景品表示法への意識が高まっています。 買取サービスでは、消費者が実際の買取価格について事前に情報収集することが、商品購入時ほど容易ではありません。そのため、適切な表示によって消費者の自主的かつ合理的な選択に資する情報提供が強く求められています。 消費者庁は令和6年4月に「景品類等... -
【弁護士解説】値引きで景品表示法違反の落とし穴!企業が知らないと危険な境界線
消費者の購買意欲を高める「値引き」は、多くの企業が活用する重要なマーケティング手法です。しかし、その実施方法によっては景品表示法(景表法)に抵触し、思わぬ法的リスクを招く可能性があります。特に、抽選による割引や使途制限付きのキャッシュバック、景品との併用企画では注意が必要です。本記事では、弁護士の視点から値引きの法... -
【弁護士解説】消費者を騙すダークパターンとは?見抜き方と対策
ダークパターンという言葉をご存じでしょうか。これは、消費者を特定の意思決定に誘導するために設計されたウェブサイトの表示やデザインのことを指します。 近年、オンラインショッピングやサブスクリプションサービスの普及に伴い、消費者庁が「いわゆる『ダークパターン』に関する取引の実態調査」を発表するなど、その問題が注目されてい... -
【弁護士解説】比較広告で気をつけるべき法的ポイント
自社の商品やサービス(以下「商品等」)の優位性を示すために、他社の商品等と比較する広告手法を「比較広告」といいます。 比較広告は、消費者の商品選択に役立つ一方、方法を誤ると景品表示法(景表法)違反となる可能性があります。 この記事では、消費者庁のガイドラインに基づき、景表法に違反しないための比較広告の要件を解説します... -
【弁護士解説】景品表示法の確約手続とは?最新事例から学ぶ有利誤認表示と企業の対応
企業のマーケティングや広告活動において、景品表示法の遵守は、消費者の信頼を得て公正な競争を行う上で極めて重要です。 近年、この景表法の執行に新しい制度「確約手続」が導入されました。 この制度は、事業者が景表法違反の疑いを指摘された際に、行政処分(措置命令や課徴金納付命令)を回避できる可能性がある画期的なものです。 本記... -
「〇〇活」広告にご用心!弁護士が解説する薬機法・景表法上の注意点
近年、「妊活」「腸活」さらには「腎活」など、「〇〇活」という言葉を様々な商品やサービスの広告で見かけるようになりました。これらの言葉は、特定の目的のために積極的に健康や生活習慣に取り組む前向きな姿勢を示すものとして広く受け入れられています。 しかし、これらの言葉をビジネス、特に健康食品やサプリメント、美容関連商品など... -
有機・オーガニックの表示について
「有機」「オーガニック」をアピールする商品がよく店頭に並ぶようになりました。 化粧品等については、「有機」「オーガニック」と謳うには特にルールはなく、景品表示法に気を付ければよいです。しかし、食品については特別なルールが存在します。 【】 農産物・畜産物(※注1)・加工食品について、「有機」「オーガニック」という文字は... -
食品表示のルール
私たちの身の回りの食品には、様々な表示がされています。 これらをよく見ると、食品の種類によって表示の仕方が違っていることがわかります。 例えば、パン類の包装には、賞味期限又は消費期限や保存方法が記載されていますが、野菜にはそのような記載がありません。屋台で売られる食品には、そもそも表示がないこともあります。 今回は、食...