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【弁護士解説】比較広告で気をつけるべき法的ポイント
自社の商品やサービス(以下「商品等」)の優位性を示すために、他社の商品等と比較する広告手法を「比較広告」といいます。 比較広告は、消費者の商品選択に役立つ一方、方法を誤ると景品表示法(景表法)違反となる可能性があります。 この記事では、消費者庁のガイドラインに基づき、景表法に違反しないための比較広告の要件を解説します... -
【弁護士解説】景品表示法の確約手続とは?最新事例から学ぶ有利誤認表示と企業の対応
企業のマーケティングや広告活動において、景品表示法の遵守は、消費者の信頼を得て公正な競争を行う上で極めて重要です。 近年、この景表法の執行に新しい制度「確約手続」が導入されました。 この制度は、事業者が景表法違反の疑いを指摘された際に、行政処分(措置命令や課徴金納付命令)を回避できる可能性がある画期的なものです。 本記... -
「〇〇活」広告にご用心!弁護士が解説する薬機法・景表法上の注意点
近年、「妊活」「腸活」さらには「腎活」など、「〇〇活」という言葉を様々な商品やサービスの広告で見かけるようになりました。これらの言葉は、特定の目的のために積極的に健康や生活習慣に取り組む前向きな姿勢を示すものとして広く受け入れられています。 しかし、これらの言葉をビジネス、特に健康食品やサプリメント、美容関連商品など... -
有機・オーガニックの表示について
「有機」「オーガニック」をアピールする商品がよく店頭に並ぶようになりました。 化粧品等については、「有機」「オーガニック」と謳うには特にルールはなく、景品表示法に気を付ければよいです。しかし、食品については特別なルールが存在します。 【】 農産物・畜産物(※注1)・加工食品について、「有機」「オーガニック」という文字は... -
食品表示のルール
私たちの身の回りの食品には、様々な表示がされています。 これらをよく見ると、食品の種類によって表示の仕方が違っていることがわかります。 例えば、パン類の包装には、賞味期限又は消費期限や保存方法が記載されていますが、野菜にはそのような記載がありません。屋台で売られる食品には、そもそも表示がないこともあります。 今回は、食... -
公正取引協議会からの警告とは?
最近ペットフード事業者様から、ペットフード公正取引協議会から指摘が入ったというようなご相談を受けます。 このような指摘には従わなければならないのでしょうか。 ここでは、ペットフードに限らず、公正取引協議会について、まず公正競争規約を取り上げて解説していきます。 【公正競争規約とは】 公正競争規約とは、表示又は景品類に関... -
二重価格表示について
「二重価格表示」という言葉を聞いたことはありますか? 通常価格10,000円のところ、期間限定5,000円で販売!! と、よく見るあれです。 消費者庁が出している『価格表示ガイドライン』では以下のとおり定義づけられています。 事業者が自己の販売価格に当該販売価格よりも高い他の価格(以下では、「比較対照格」といいます。)を併記して表... -
「ステマ規制、ステルスマーケティング規制」について弁護士が解説!
この記事では、いわゆる「ステマ規制、ステルスマーケティング規制」について弁護士が解説します。 各業種の広告・PR担当者様は、ぜひ参考になさってください。 【ステマ規制とは?】 2023年10月から新たに、「一般消費者が事業者の表示であることを判別することが困難である表示」も景品表示法の規制対象になります(景表法5条3号)。 この... -
【解説】令和5年6月改正 特定商取引法|契約書面等の電子化に係る規定の新設について
改正特定商取引法の令和5年6月1日施行に向けて、消費者庁取引対策課において事業者説明会が行われました。 こちらの説明会を踏まえて、改正特商法の「契約書面等の電子化に係る規定の新設」について解説いたします。 【特商法の対象となる書面交付義務、クーリング・オフ制度のある取引類型とは?】 訪問販売事業者が消費者の自宅等、営業... -
ステマ規制「一般消費者が事業者の表示であることを判別することが困難である表示」
2023年3月28日、消費者庁より、いわゆるステルスマーケティング(以下「ステマ」という。)が景品表示法で規制されることになりました。 以下、その概要について順を追って解説いたします。 【従来の景品表示法の規制の範囲】 景品表示法5条により、従来、以下の3類型の表示が規制をされていましたが、この中にはステマ規制は盛り込まれてい...