電車内での盗撮により、被害者より被害届を出され事件化。その後、粘り強い交渉により被害者と示談が成立し、不起訴処分を獲得できた事例

ご依頼の背景
本件は、依頼者が通勤途中の電車内において、未成年の女性のスカート内を盗撮したとして立件された事案です。
依頼者からは、被害者と示談をすることにより、何とか不起訴処分を獲得したいとのご要望があり、弁護士の依頼を検討し、当事務所にご依頼となりました。
犯罪行為 | 盗撮 |
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(依頼人の)希望・主張
依頼者は当時会社員であり、起訴されてしまうと会社から解雇される可能性が高かったため、被害者との間で示談を成立させて、不起訴処分を獲得することを望んでいました。
また、今回の件を会社に知られないように手続きを進めてほしいというご希望もございました。
サポートの流れ
まず、被害者が未成年であったことから、ご依頼を受けた後、検察官から被害者の親権者のご連絡先を聴取し、当方より被害者の親権者に連絡を致しました。被害者の親権者は自身の娘が盗撮されたことにかなり憤っており、感情が高ぶっていたため、すぐに示談に応じてもらえる状態ではありませんでした。
そのため、すぐに示談希望の意向を被害者側にお伝えはせず、少し時間をおいてから、示談希望の意向をお伝え致しました。その後も粘り強く示談の交渉を進め、2か月程経った後、被害者の親権者と無事に示談を交わすことができました。
次に、被疑者は以前にも本件同様の盗撮事件を起こしていた為、被害者との示談のみでは根本的な解決が図れないばかりか、不起訴処分を獲得できる可能性がそこまで高くないと考えたため、性的犯罪治療に特化しているクリニックを依頼者に紹介致しました。すると、依頼者は「窃視症」という覗き見をしたいという衝動や空想を実行に移すなど日常生活を送れなくなったりする病気であることが判明いたしました。
そこで、依頼者には継続的な治療を受けてもらうとともに、担当医師より今度2年間定期的に通院治療を継続することにより再犯可能性は低いという意見書を取り付けました。
結果
示談書に加え、医師からの意見書も提出したことにより、同種前科がありながらも結果として不起訴処分になりました。
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