事業再構築補助金やものづくり補助金を利用して、Web3ビジネス(ここでは、主にブロックチェーン、NFT、DAO、メタバースを用いた事業をいいます。)を始めるにあたって、今までどのような案件が採択されてきたかを確認することは、申請するうえで重要となってきます。
ここでは、Web3に関する実際の採択件数と採択事例を見ていきたいと思います。
- 補助金に関する一般論はこちら


Web3に関する補助金の採択件数と事例
以下は、Web3に関連するキーワード(メタバースも含む。)で補助金が採択された件数です。
【事業再構築補助金】

次に、ものづくり補助金で採択された件数を見てみましょう。

いずれもブロックチェーン、メタバース、NFTの事例が多くなっていることがわかります。
それでは、ブロックチェーン、メタバース、NFTについて、具体的にどのような事例が採択されているか、具体的にみていきましょう。以下では、事業再構築補助金で採択されて例を引用していきます。
ブロックチェーン
【ブロックチェーンを活用したデジタル地域通貨の開発】
ブロックチェーンを活用し、自治体独自の給付金、総務省のマイキープラットフォームと連携したマイナポイント等をデジタル地域通貨ポイントとして展開し、地域の取扱店舗での利用を可能にする最先端のシステム開発を行う。
【ブロックチェーンを利用した分散ストレージサービス】
データ改竄や情報漏洩に強く耐障害性も高い「ブロックチェーンを利用した分散ストレージ」を構築し、安心安全なクラウドストレージとして個人・法人問わず世界中の利用者に向けてサービスを提供する。
【ブロックチェーン技術を使ったNFTゲーム運営会社への事業転換】
従来はシステム開発の支援をしていたが、コロナ禍の影響を受けて売上が低下している。ブロックチェーン技術を使ったNFTゲーム開発の機会を通じて、自社開発のNFTゲームをリリースする計画をしている
【ブロックチェーンを活用した画期的な技能継承動画サービスの開発】
本事業は、技術を撮影した動画「技動画」を、ブロックチェーンを使い技術の所有者を明確することで、属人的になりがちなベテラン技術者の技能継承を促す仕組みを構築し、中小工事会社の技術力向上に貢献します。
【SNS・ブロックチェーン・データ分析に特化した人財マッチングサイト構築】
特殊な技術を要するビジネス分野において、企業と技術者を結び付ける人財マッチングサイトを構築します。ビジネス分野は当社の強みを活かし、また外部環境の追い風を考慮し、SNS、ブロックチェーン、データ分析の3分野に絞り込みます。
NFTについて
【伝統文化である盆栽のNFT化・商取引の実現】
伝統産業である盆栽をNFT化することにより、①現物+デジタル資産としての新たな価値②価格や姿などを連続的に記録しトレーサビリティの実現。の2点を実現させ、これまで盆栽業界にはなかった投資家やアート愛好者からの購買を可能にし、マーケットを広げるための環境を整える。
【NFTアートの売買及びNFTアートを用いたグッズ制作アプリの開発事業】
画像データにNFTで鑑定書を付与したNFTアートの売買ができるアプリ「GASYO(ガショー)」開発を行います。さらにNFTアートを用いたグッズ制作が行える機能を追加し、いままでにない革新的なサービスで事業再構築します。
NFTアートのオフライン展示とオンラインレンタルに取り組む新分野展開
現在市場が急速に拡大しているNFTアートという分野において、従来には無かったギャラリー展示とレンタルのニーズを汲み取り、オフラインとオンラインの両面からNFTアートに接してもらう事業
【NFTデジタルクーポン制作事業に進出し、地域飲食店の活性化を支援】
デジタルクーポンにNFTを付与するシステムとクーポン販売サイトを開発し、一般消費者に販売することが課題。顧客要望を汲み取るデザイン品質とSNSによるプロモーションを活用して、デジタルクーポン販売を実現する。
【自治体の地方創生、地域課題解決を支援するNFTプラットフォーム運営】
地方創生にNFTが寄与できることは多いが、活用しているのはごく一部の自治体である。NFTに関する情報&管理ツールを提供し、NFT化を支援することにより、自治体の地方創生と地域課題を解決し、地域経済の発展に貢献する。
メタバース
【メタバース・ITで受診障壁を低減するスマートクリニック開業】
メタバース受診前相談やAI問診、専用アプリによる予約決済システム、薬に頼らないうつ病治療を可能にする医療機器の導入等により、メンタルクリニックに対する患者の受診障壁を低減させたスマート心療内科クリニックの開業による事業転換。
【メタバース型ショッピングモールアプリケーション】
メタバース型ショッピングモールアプリケーションの開発運営。アプリケーションサービスとして3DCG空間(メタバース)を構築し、その中で世界中の販売店が商品販売を行い、オンラインイベントの開催等も行う。
【web3時代に向けた仮想空間でのライブ会場の設立と運営】
ファンとアーティストがメタバース上でコミュニケーションできる仮想空間の設立・運営。ライブ、NFTやアバターの購入・交換が楽しめるネット上のコミュニティスペースを建設し、急速に成長するweb3マーケットに進出します。
顔写真1枚からのメタバース用3Dアバター自動生成サービスの展開
ファンとアーティストがメタバース上でコミュニケーションできる仮想空間の設立・運営。ライブ、NFTやアバターの購入・交換が楽しめるネット上のコミュニティスペースを建設し、急速に成長するweb3マーケットに進出します。
【メタバース内でバーチャル内覧!リノベプロモーション拠点整備】
熊本県八代市は全国平均を上回る空き家率となっている。リノベーションにより同市内の不動産を活性化させるため仮想空間メタバース内でのプロモーションと組み合わせ、ひいては同市の地方活性化に挑戦する。
以上のとおり、様々なアイディアでweb3ビジネスの補助金が採択されています。
補助金が通れば、かけられる予算も大幅に増え、事業が成功する可能性も大きくなります。
ネクスパート法律事務所での補助金申請の強み
以上のとおり、補助金のメリットは大きいですが、補助金の申請は資料作成なども多く簡単ではありません。
また、web3事業はまだまだ未開拓のビジネスであり、その適法性についても慎重に検討する必要があります。
ネクスパート法律事務所では、web3に関する補助金申請のご相談も多く受けております。
私たちネクスパート法律事務所の強みは、単に補助金申請手続きを代行するにとどまらず、事業の適法性についても弁護士の視点で確認し、安心して事業ができるようにサポートさせていただけるところです。
単なる手続き代行サポートとは一線を画したサービスを提供させていただけるものと自負しております。
web3ビジネスを補助金を利用して始めたいという企業様は遠慮なくご相談ください。
皆さまのweb3ビジネスを私たちにサポートさせてください。
- お問い合わせはこちらから
- web3と補助金に関する一般論はこちら
