配偶者から見下されている気がすると感じている場合、サイレントモラハラを受けている可能性があります。
この記事では、サイレントモラハラの定義や特徴、サイレントモラハラをする心理や対処法について解説します。
ネクスパート法律事務所が
問題解決に向けて全力でサポートいたします
目次
サイレントモラハラとは?
サイレントモラハラとは、相手を態度や表情で精神的に追い詰め、思い通りにコントロールしようとするモラルハラスメントの一種です。
暴力をふるったり暴言を吐いたりするわけではないため、サイレントモラハラをされる側は被害者であると気付くのが難しい場合があります。
サイレントモラハラの特徴は?
サイレントモラハラをする人の主な特徴は、以下の5つです。
話しかけても無視する
何を話しかけても配偶者が無視する場合、サイレントモラハラを受けている可能性があります。
場合によっては数日や数週間など長期にわたって無視されることもあります。無視される側は精神的に追い詰められ、何か悪いことをしたのかと自分を責める傾向があり、無視されないように配偶者の顔色を伺って生活するようになります。
そのため、サイレントモラハラをする側は味をしめて、繰り返すようになります。
わざとらしくため息をつく
配偶者がわざとらしくため息をついたり、舌打ちをしたりする場合、サイレントモラハラを受けている可能性があります。
これといった理由が見当たらないのに、常にため息や舌打ちをして不機嫌をアピールし、配偶者に対して精神的な圧力をかけていると考えられます。
常にイライラしている
配偶者が常にイライラした態度をとっている場合、サイレントモラハラを受けている可能性があります。
イライラしている人には話しかけづらく、まともなコミュニケーションが取れません。サイレントモラハラをされている側はどのように対応していいのか困惑し、日常生活に支障をきたします。
独り言のように不平不満を言う
配偶者が独り言のように不平不満を言っている場合、サイレントモラハラを受けている可能性があります。
直接暴言を吐くのではなく、聞こえるように嫌味や不満をもらしたりするケースです。
何か不満があるなら直接言ってほしいと訴えても、別に何も言っていないとかわされるため、対処のしようがありません。サイレントモラハラを受けた側は、悪いことをしたのではないかと自分を責めるようになり、配偶者の顔色を伺って生活するようになります。
冷たい視線を浴びせる
配偶者が常に冷たい視線を浴びせる態度を取っている場合、サイレントモラハラを受けている可能性があります。
例えば、部屋でくつろぎながらテレビを見ているときに冷たい視線を浴びせ、自分の目の前でテレビを見るなと言わんばかりの態度を取ります。
サイレントモラハラをされる側は、常に行動を監視されているような気持ちになる傾向があります。
サイレントモラハラに至る心理は?
サイレントモラハラに至る心理はどのようなものか、可能性として以下の3つが挙げられます。
自分がすべて正しいと思っている
自分がすべて正しいと思っている人は、サイレントモラハラをする傾向にあります。
そのため、相手の考えや行動を受け入れずに批判をします。相手が選択したことがよくない方向に向かった場合はもちろんのこと、自ら選択したことが思いどおりにいかなかった場合も責任をなすりつける自己中心的な面があります。
配偶者を支配したいと思っている
サイレントモラハラをする人は、配偶者を支配したいと考える傾向があります。
夫婦は対等な関係であるべきですが、自分が優位に立って思い通りに動かしていきたいと思っている場合、サイレントモラハラをして相手を追い詰めていきます。
配偶者の欠点を探してストレスのはけ口にしている
サイレントモラハラをする人は、配偶者の欠点を探してストレスのはけ口にする傾向があります。
サイレントモラハラをする人は外面がいい人が多く、家庭以外の場では感情を押し殺して我慢しています。常日頃のストレスが配偶者に対して向き、欠点を探して相手を責める理由を見つけ、ストレスを発散させます。
サイレントモラハラにどう対処すべきか?
サイレントモラハラをする配偶者に対して、どのように対処すべきか以下で解説します。
第三者に相談する
親戚や親しい友人など、第三者に相談をしましょう。
サイレントモラハラを受けている人は、自分が悪いのではないかと責める傾向があるため、被害者だと自覚しづらい点があります。配偶者との関係を第三者に相談し、サイレントモラハラを受けている自覚をしましょう。
恥ずかしくて親戚や友人に打ち明けられないという方は、公的な機関に相談を検討してみましょう。内閣府が運営しているDV相談プラスでは、電話・メール・チャットで相談を受けつけています。電話とメールは24時間受け付けているので利用してみてください。
参照:DV相談プラス|内閣府 DVのお悩みひとりで抱えていませんか?
その他に相談できる機関について、「DV・モラハラ被害を相談できる窓口7選 」の記事で解説していますので参考にしてください。
別居する
サイレントモラハラをされている場合、別居を検討しましょう。
サイレントモラハラをする配偶者とは話し合いが困難なケースが多いため、物理的に離れるのが有効です。
別居をしてサイレントモラハラを受けている日常に不満があると行動で示しましょう。
サイレントモラハラで離婚を考えたら弁護士に相談を
サイレントモラハラで離婚を考えたら、弁護士に相談をしてください。
サイレントモラハラをする配偶者とは、話し合いで在るべき形で離婚に合意するのは困難な場合が多いからです。
無視され続けたり精神的に圧力をかけ続けられたりしたら、対等に自分の気持ちを配偶者に伝えるのは難しいです。弁護士が代理人となって交渉したほうがスムーズにいく可能性があります。
サイレントモラハラを受けたことによる慰謝料を請求したい場合は、証拠が必要となりますので、弁護士のアドバイスを受けながら進めていくのをおすすめします。
まとめ
サイレントモラハラは、暴力や暴言とは違って被害者が自覚しづらい点があるとともに加害者も無意識のうちに行っているケースがあります。サイレントモラハラを行っている人に対して、いかにひどいことをしているのか自覚させるために、できるだけ早く行動を起こしましょう。
サイレントモラハラを我慢し続け、じわじわと精神的に追い詰められ、気付いたときには取り返しのつかない状況になる可能性があります。配偶者とまともに会話ができず生活に支障をきたしているなら、まずは第三者に相談をしてください。
離婚を考えているのなら、早い段階で弁護士に依頼をしたほうがよいでしょう。
ネクスパート法律事務所には、離婚全般に強い弁護士が在籍しています。弁護士費用は比較的リーズナブルな金額で設定しており、初回相談は30分無料となります。ぜひ一度ご相談ください。