離婚相手が弁護士を立てた時の対処法と注意点

離婚の話し合いをしている時に相手に弁護士を立てられてしまうケースがあります。相手に弁護士を立てられてしまうと交渉が不利になるのでないかと不安になってしまうものです。

そこで今回は離婚相手が弁護士を立てた時の対処法から注意点まで詳しく解説していきます。離婚の話し合いで相手方に弁護士を立てられて困っている方はぜひ参考にしてみてください。

離婚で相手方が弁護士を立てたら交渉が不利になる？

基本的に離婚問題に関して、弁護士を立てなくても交渉は進めることはできます。しかし、相手方に弁護士がついている場合には、離婚条件の交渉はこちら側が不利になるケースが多くなります。

弁護士は法律問題に関する専門家であり、依頼人に有利になるよう交渉を進めるのが基本です。交渉相手が素人の場合は、弁護士がより有利に交渉を進めやすい状況になってしまいます。

交渉が相手方に有利に進めば、慰謝料や財産分与といった離婚条件に関する事項が不利な結果になる可能性が高くなると言えるでしょう。

離婚問題は法律の知識だけでなく交渉スキルも要求されるため、相手に弁護士がいてこちらに弁護士がいない場合は交渉面では不利になります。

相手側の弁護士から連絡が来た時の対処法

離婚時に相手方の弁護士から連絡が来た時の対処法について解説していきます。 相手方の弁護士から連絡があると、不安になり身構えてしまうかもしれません。

弁護士から連絡が来たとしてもまずは冷静に対処していく必要があります。具体的には以下の対応を心がけましょう。

• 弁護士からの連絡には無視せず対応する
• 本人へ直接連絡することは控える
• 弁護士との直接交渉はしない
• こちらも弁護士に相談してみる

まず、弁護士からの連絡には無視せず対応しましょう。弁護士からの連絡を無視し続ければ、こちら側が交渉面において不利になる可能性があるからです。少しでも不利な要素をなくすよう、弁護士からの連絡や受任通知は無視せず真摯に対応しましょう。

また、離婚相手本人へ直接連絡することは控えた方が良いです。弁護士から連絡が来てる場合、弁護士が相手方の連絡窓口となります。本人に直接連絡をしてしまうと相手方の心証を下げることになってしまったり、こちら側に不利な証拠を与えてしまうことになりかねないため、控えた方が良いでしょう。

そして離婚問題に関する交渉を弁護士と直接やりとりすることも避けた方が良いでしょう。相手は法律の専門家ですので、条件面での交渉は素人が行うと不利になるケースが想像されます。

相手方の弁護士から連絡が来た場合には、こちらも弁護士に今後の方針について相談することをおすすめします。

依頼する弁護士を選ぶポイント

ここでは弁護士を選ぶ際のポイントについて解説していきます。具体的には以下の4点参考に選んでいくのが良いでしょう。

• 離婚問題の解決実績の豊富さ
• 弁護士との相性の良さ
• 費用が明確であるか
• 自宅に近い法律事務所を選ぶ

以下詳しく解説していきます。

離婚問題の解決実績の豊富さ

弁護士が取り扱う法律問題は多岐に渡ります。そのためそれぞれの弁護士で得意な分野は異なっています。離婚問題を弁護士に依頼する場合には離婚問題に精通していたり、離婚問題の解決実績が豊富である弁護士に依頼しましょう。

特に一般民事事件や家事事件の扱い実績が豊富な法律事務所は離婚問題にも精通していると言えます。もし依頼したい法律事務所が見つかった場合は、該当する法律事務所のホームページを確認し解決実績が載っていれば見てみましょう。

離婚問題に関する解決事例や実績が豊富であれば、離婚問題に注力している弁護士事務所と判断できます。

弁護士との相性の良さ

弁護士との相性の良さ、特にコミュニケーションの部分はチェックしておくことをおすすめします。互いの意思疎通がうまく図れないと弁護士から的確なアドバイスをもらうことは難しいです。

自分の質問したことに対してきちんと受け答えをしてくれているかどうか確認しておきましょう。法律問題は専門的で難解な用語も多いため、わかりやすく説明してくれる弁護士を選ぶことをおすすめします。

弁護士費用が明確であるか

弁護士に依頼すれば依頼費用がかかってきます。依頼費用には着手金や成功報酬など報酬体系が分かれているため、どういう部分にどれだけ費用がかかっているかを明確に説明してくれる弁護士を選んだ方が良いでしょう。

目安となる依頼費用は弁護士事務所のホームページなどに記載されていますので事前に確認しておくことをおすすめします。ネクスパート法律事務所の料金体系については「弁護士費用」のページをご覧ください。

【関連記事】離婚の弁護士費用は誰が払うの？相手に請求することはできる？

自宅か職場に近い法律事務所を選ぶ

弁護士に依頼する際には自宅や職場に近い法律事務所を選んでおくと良いでしょう。離婚問題の相談から解決まで実際に弁護士と打ち合わせをするために何度か法律事務所に足を運ぶことになるからです。

もし法律事務所から自宅が遠かった場合、法律事務所に出向く交通費や時間なども多くかかってしまいます。

離婚問題を弁護士に依頼するメリット

ここでは離婚問題を弁護士に依頼するメリットについて解説していきます。具体的には以下の3点がメリットとなります。

• 離婚の手続きを代行してくれる
• 離婚条件の交渉を有利に進めることができる
• 精神的な負荷が軽減できる

以下順に解説していきます。

離婚の手続きを代行してくれる

離婚問題で弁護士を立てると言うと、多くの方は相手方との交渉を代行してくれるイメージが強いでしょう。しかし、弁護士は交渉だけではなく、調停や裁判時に必要となる手続きも代行してくれます。

具体的には、離婚問題に関する裁判所とのやり取りや必要書類の準備、申立などの必要な手続きの多くを代行してもらえます。ただし弁護士に依頼をしたとしても、本人尋問の場合は本人が出廷する必要があるため留意しておきましょう。

【関連】離婚調停申し立ての手続きや流れ｜有利に進める3つのポイント

離婚条件の交渉を有利に進めることができる

離婚する際には、財産分与や親権など決めるべき項目が多くあります。しかし、法律問題に詳しくない素人が交渉を行ってしまうと、こちら側に不利な条件で離婚が成立してしまう可能性があります。

そうなると、本来はもっと貰えたであろう慰謝料や財産分与がもらえなかったり、約束した内容を履行してもらえなかったりと後々トラブルが発生することがあるのです。

この点弁護士は法律問題に関する専門家ですので、法的な観点から論理的に相手と交渉を進め、こちら側に有利な条件で離婚できる可能性が高くなります。

【関連】離婚時の財産分与とは

精神的な負荷が軽減できる

離婚問題は複雑な問題を多く抱えているケースがあるため、相手方との交渉は精神的な負荷が大きくなります。 双方納得の上で円滑に交渉が進めば問題ないのですが、双方の主張があるために離婚の話し合いは揉めるケースも少なくなく、交渉が増えるごとに精神的な負担も大きくなってしまうものです。

弁護士に依頼すれば相手方との交渉を代行してくれるため、交渉にかかる精神的な負担を軽減することができます。また、法的に的確なアドバイスをもらえるため安心して交渉に臨むこともできるでしょう。

まとめ

離婚相手が弁護士を立てても焦らず、冷静に対処をしていきましょう。相手方に弁護士がいてこちらにいない場合は、離婚条件の交渉などが不利になるケースも多いため、こちら側も弁護士に相談することをおすすめします。

弁護士に依頼すれば離婚に関わる面倒な手続きや交渉なども代行してくれるため、労力や精神的な負荷も軽減できます。

ネクスパート法律事務所では離婚問題の調停や交渉に多くの解決実績を持っています。無料相談も行なっているため、相手方が弁護士を立ててきて不安な場合はぜひ当事務所に一度ご相談ください。