「社内不倫がバレたかもしれない」と焦っていませんか?
社内不倫はひょんなことから一気に周りに知れ渡ってしまいます。
- デートしているところを同僚に目撃された
- 社内メールを間違えて違う人に送ってしまった
- 社内で人の目を盗んでイチャイチャしていたところを見られてしまった
などの直接的なものでなくとも、勘のいい人だと、次のような状況だけで疑っていることもあります。
- 有給休暇を同じ日に取得していた
- 二人が話している雰囲気で親密度を感じる
- 喧嘩でもしたのか、いつもと二人の様子が違う
- どちらかが知っているはずのない社内の情報を知っている
おそらく確実にバレただろうという方、もしかしたらバレているかもしれないという方、どちらの場合も気になるのは、社内不倫がバレたら社内で自分はどうなるのか?ということではないでしょうか。
この記事では、主に次の点について解説しています。
- 社内不倫がバレたらどうなる?
- 社内不倫がバレた場合の対処法
私たちはこれまで、10,000件以上の不倫慰謝料に関するご相談をお受けしています。その中には、社内不倫がバレてしまった方からのご相談もありました。うかがったお話からわかったことなども織り交ぜて解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
社内不倫がバレたらどうなる?
社内不倫がバレたら、主に2つの側面からの影響があります。
- 社内での人事処分
- 社内での人間関係
2章と3章で詳しく解説していきます。
社内不倫がバレた場合の人事処分への影響
やはり一番怖いのは、社内不倫がバレた場合の人事処分ではないでしょうか。
不倫で退職させられることは原則ないですが、その他の処分をされる可能性はあります。
不倫で退職させられることは原則ない
不倫で退職させられることは、原則ありませんので安心してください。
懲戒解雇処分が認められるには、条件があるからです。
会社から一方的に退職させられる場合は懲戒解雇処分となりますが、会社が懲戒解雇するためには以下の2点が規定されていなければなりません。
- 就業規則に懲戒処分として解雇できること
- どのような場合に懲戒処分をできるか
規定されていた場合でもその懲戒解雇が有効になるためには、客観的に合理的な理由があり、社会通念上相当と言えなければなりません。
少し難しいので、詳細は「不倫で退職させることは原則不可!退職を迫られるケースと対処法」でご確認ください。
その他の処分をされる可能性はある
懲戒解雇まではされないとしても、その他の処分をされる可能性は否定できません。
社内外への影響の度合いによっても変わりますが、次のような処分を受ける可能性があるでしょう。
- 口頭による注意
- 転勤等の配置転換
- 退職勧奨
また、具体的な処分を受けるわけではなくても、将来の昇進に影響が出る可能性も十分に考えられます。
社内不倫に限った話ではありませんが、「不貞行為を理由に会社で処分される?適切な対処法と注意点を解説」にも会社からの処分について紹介していますのでご参照ください。
社内不倫がバレた場合の人間関係への影響
社内不倫がバレると、上司や部下、同僚との人間関係にも影響を及ぼします。
社内での信用を失う
社内不倫は、社内での信用を失います。
最近では、不倫した芸能人等へのバッシングも多く見られます。一般に、やってはいけないことをしている人への目が厳しくなっていると言えるでしょう。
これまで信頼してくれていた上司、慕ってくれていた部下、悩みを相談していた同僚も、あなたを信じられなくなるでしょう。表向き、態度には出さない人もいるかもしれませんが、重要な仕事を任せる相手としては選ばなくなる可能性もあります。
不倫への嫌悪感が強い人の場合は、あからさまに態度を変えてくることも考えられます。
不倫相手との仕事をしにくくなる
不倫相手と仕事をしにくくなります。もう関係は解消し、単純に仕事の話をしているだけだとしても、まわりからは「あの二人は不倫していたんだよね」という目で見られることは変わらないからです。
これまではプライベートでも関係があったことで、仕事も進めやすかったかもしれませんが、そうはいかなくなります。
居場所がなくなる
社内での居場所がなくなる場合があります。
あなたと不倫相手が仕事で関わる部署でなかった場合でも、次のような機会もないとはいえません。
- 相手の部署の人がたまたまあなたを見かけたときに好奇の目で見てくる
- 相手と直接やりとりはしなくても、相手の部署にあなたが連絡しなければならない場合、この人かと思われる
また、会社の規模等にもよりますが、次のような話もよく聞きます。
- あなたを見てひそひそ話をする人がいる
- 仕事をあまり任せてもらえなくなる
- 社内での飲み会、ランチ等に誘ってもらえなくなる
このようなことが続き、社内での居場所がなくなると感じる方もいらっしゃいます。
社内不倫がバレた場合の対処法
社内不倫がバレた場合の対処法を5つご紹介します。
不倫関係はすぐに解消する
不倫関係はすぐに解消しましょう。人として「やってはいけないことはやめましょう」ということだけでなく、社内での人事処分への影響をできるだけ少なくし、人間関係をなるべく円滑に進めたいと思えば、不倫関係はすぐに解消するべきでしょう。
社内で軽微な処分を受けた場合でも、会社からの度重なる注意にも関わらず不倫を継続し、改善や反省の態度が見られない場合には、処分が繰り返され、将来的に懲戒解雇をされる可能性もあります。
不倫関係はすぐに解消しておきましょう。
会社に対して退職しない意思を明確にする
会社は退職したくないのに退職勧奨を受けている場合などには、退職しない意思を明確にしましょう。そのまま流れに逆らえずに自主退職してしまう可能性もあるからです。
上司や人事担当者との面談では、ついその場の空気から「はい」「退職を検討します」などと言ってしまいがちです。退職するつもりがないのであれば、退職しない意思を明確に伝えることが大切です。
自分の配偶者または不倫相手の配偶者からの退職要求は拒否する
自分の配偶者または不倫相手の配偶者から退職を要求されている場合も、退職する意思がなければはっきりと拒否しましょう。
社内不倫では、自分の配偶者や不倫相手の配偶者から退職を要求されることも多くありますが、応じなければいけない理由はありません。
ただし、今後も不倫関係を継続するかもしれないと配偶者が不安に思うのは当然のことです。別途、不倫慰謝料請求を受けた場合に作成する合意書などで、今後プライベートな接触は一切しないことを明記するなどの対応は必要になるでしょう。
不倫相手かあなたのどちらかが退職することを検討する
不倫相手かあなたか、どちらかが退職することを検討するのも選択肢のひとつです。やはり2人ともが会社に残っている状況では、今後の仕事や人間関係がうまくいかない可能性があるからです。
どちらにも退職の意思がないのであれば退職する必要はありませんが、退職したくないなどのこだわりがない場合には、どちらかが退職することを検討してみてもいいかもしれません。
弁護士にご相談にいらっしゃる前に、「気まずかったので辞めました」という方もいらっしゃいます。
慰謝料請求への対応を誠実に行う
自分の配偶者か、不倫相手の配偶者から不貞慰謝料の請求を受けたら、誠実に対応しましょう。話がこじれると、どちらかの配偶者が会社に乗り込んでくる、というケースもまれですが耳にします。
社内不倫で慰謝料請求を受けた場合、弁護士に相談するのがおすすめです。
通常の不倫と異なるのは以下のとおりです。
- こじれると会社に乗り込んできたり、上司に報告すると脅されたりする
- 配偶者は、不倫関係が続くことを避けるため退職を要求してくる可能性がある
- 仕事上関係があると、一切の接触を避けることは難しい
当事者同士の交渉では、感情が絡み、なかなかうまく交渉が進みません。弁護士が対応することで、これらをうまく配偶者に説明でき、合意書に盛り込むことで、どちらも会社を退職しなくてもいいような解決も可能です。
まとめ
社内不倫がバレた場合、懲戒解雇はされないまでも、軽微な処分を受けることや、人間関係が悪化することが考えられます。
これまで頑張って会社のために働き信頼を積み上げてきても、不倫1回で信用はガタ落ちです。社内不倫をしないことが一番大切ですが、バレてしまった場合には、とにかく誠実に対応することが重要です。
- 社内不倫で懲戒解雇をされた場合
- 退職勧奨を受けたが納得いかないので会社と交渉したい場合
- 社内不倫がバレ、自分の配偶者や相手の配偶者から慰謝料請求をされた場合
などには、弁護士に相談することも検討しましょう。やってしまったことを反省し、誠実に対応しようとしているあなたには、私たちがしっかりサポートいたします。