突然、不倫相手から「奥さんに不倫がばれた!」と連絡が来たら、どうしていいかわからなくなってしまいますよね。
相手の奥さんに不倫がばれたことによって、「奥さんから電話がかかってきたらどうしよう?」「奥さんから電話がかかってきたけど、出なかったらどうなる?」と悩んでいることと思います。
まずは、焦らずに、あなたに不利にならないような選択をしましょう。
この記事では、電話に応答するリスクと無視するリスクや電話に出る場合の対応方法について解説しています。
ぜひ参考にしてください。
目次
相手の奥さんに不倫がばれた!電話に応答すべきかどうかの判断基準
相手の奥さんからの電話に出るか出ないかは、出た場合と放置した場合の双方のリスクを天秤にかけて、判断しましょう。
相手の奥さんに不倫がばれてしまった以上、電話に出ても出なくても、何かしらのリスクを伴う可能性はあります。
ですから、次で紹介している電話を無視するリスクと電話に応答するリスクを踏まえて、対応方法を選びましょう。
相手の奥さんに不倫がばれたときの電話を無視するリスク
相手の奥さんに不倫がばれたときの電話を無視するリスクは、次の2つです。
- 相手の奥さんの怒りが募り、次のアクションを誘発する可能性
- 家や職場を知られている場合には、直接押しかけてくる可能性
以下、詳しく見ていきましょう。
相手の奥さんの怒りが募り、次のアクションを誘発する可能性
相手の奥さんの怒りが募り、次のアクションを誘発する可能性があります。
あなたが電話を無視する態度は、相手の奥さんからしたら、反省していない・謝罪する意志がないと捉えられるでしょう。
したがって、相手の奥さんはあなたが電話に出ないとわかったら、次のようなアクションに移ることが考えられます。
弁護士に交渉を依頼する
弁護士に交渉を依頼する可能性があります。
弁護士に交渉を依頼することで、あなたがアクションを無視する可能性も低くなると考えるでしょう。
本格的な慰謝料請求を考えている場合には、弁護士に交渉を依頼することが考えられます。
内容証明郵便を送る
内容証明郵便を送る可能性があります。
電話でのやり取りが不可能であるとわかったら、書面でのやり取りを試みることが考えられます。
内容証明郵便には、いつ・誰に対して・どのような内容の書面を送ったかを郵便局が証明してくれるという特徴があります。
したがって、内容証明郵便を送ることで、あなたに対する意思表示を明確にできるでしょう。
内容証明郵便は、相手の奥さんが送ってくる場合のほか、弁護士に依頼した場合には弁護士が送ってくる場合もあります。したがって、内容証明郵便の差出人は必ず確認するようにしましょう。
内容証明郵便が届いた場合については、5章で詳しく解説しています。
訴訟を提起する
訴訟を提起する可能性があります。
電話でのやり取りが不可能であるとわかったら、裁判で慰謝料請求をしてくることが考えられます。
訴訟を提起するということは、ある程度有力な不倫の証拠を持っている可能性が高いでしょう。
訴状が届いた場合については、5章で詳しく解説しています。
家や職場を知られている場合には、直接押しかけてくる可能性
家や職場を知られている場合には、直接押しかけてくる可能性があります。
あなたに直接電話をしてくるということは、相手の奥さんは、「直接不倫の事実を問い質したい!」「不倫の事実を認めて、謝ってもらいたい!」と考えている可能性が高いです。
したがって、あなたに直接会える可能性のある、家や職場に押しかけてくる場合があるでしょう。
相手の奥さんからの電話に応答するリスク
相手の奥さんからの電話に応答するリスクは、次の3つです。
- 不利な発言を証拠として残される可能性
- 感情的に責め立てられることで精神的負担になる可能性
- あなたの発言次第では、次の展開を誘引する可能性
不利な発言を証拠として残される可能性
不利な発言を証拠として残される可能性があります。
電話の段階では、相手の奥さんがどのような証拠を持っているかわかりません。証拠を全く持っていない可能性も考えられます。
あなたが不倫の事実を認めるような発言をした場合、それを証拠として慰謝料請求してくることも考えられるでしょう。
「不倫相手に奥さんがいることは知っていた」、「不倫相手と奥さんの夫婦関係が円満であることは知っていた」などと発言すれば、それは今後、慰謝料請求に発展した際に、あなたにとって不利に働きます。
ですから、電話に出たことで不利な発言を引き出されて証拠として残される可能性があるでしょう。
感情的に責め立てられることで精神的負担になる可能性
感情的に責め立てられることで精神的負担になる可能性があります。
不倫をしてしまったことは反省すべきですが、あなたは今、不倫がばれてしまったことにより、不安でいっぱいの状況にあることと思います。その状況で、さらに相手の奥さんと電話で話すということは、精神的に大きな負担になるでしょう。
相手の奥さんは感情的に責め立ててくることも考えられますから、冷静に対応するのが難しい場合もあるでしょう。
あなたの発言次第では、次の展開を誘引する可能性
あなたの発言次第では、次の展開を誘引する可能性があります。
相手の奥さんから慰謝料の話が出てくることも考えられます。
あなたとしては、突然のことですぐに返答できないと考えていても、その態度に怒りを募らせて次のようなアクションに移ることが考えられます。
- 弁護士に交渉を依頼する
- 内容証明郵便を送る
- 訴訟を提起する
したがって、電話に出ても出なくても、交渉が進まない場合には、最終的に訴訟に発展する可能性があるでしょう。
ですから、これらの電話を無視するリスクと電話に応答するリスクを踏まえて、対応方法を選びましょう。
相手の奥さんからの電話の対応方法
相手の奥さんからの電話に出る場合には、次の2つを意識して対応しましょう。
- 用件を聞くだけにする
- 弁護士に相談してから回答すると伝える
以下、詳しく見ていきましょう。
用件を聞くだけにする
用件を聞くだけにしましょう。
電話では相手の奥さんの言い分のみ聞くようにし、あなたの言い分は言わないようにしましょう。
なぜなら、あなたが発言することで、あなたにとって不利になってしまうこともあるからです。
したがって、相手の奥さんに問い質されたとしても、明確な回答は避けましょう。
ただし、あなたが不倫の事実をすべて認め、奥さんに素直に謝罪し、提示された慰謝料額を払って終わりにしたいと考えているのであれば、そのように行動することもひとつの解決方法でしょう。
弁護士に相談してから回答すると伝える
弁護士に相談してから回答すると伝えましょう。
相手の奥さんから不倫の詳細について問い質されることも考えられます。
ですが、あなたが発言することで、あなたにとって不利になってしまうこともありますから、「後日、弁護士に相談してから回答します。」と伝えて、電話を終わらせましょう。
電話の内容によっては、弁護士への依頼も検討しましょう。
電話の相手が弁護士だった場合の対応方法
電話の相手が弁護士だった場合の対応方法も、先ほどと同様に次の2つです。
- 用件を聞くだけにする
- 弁護士に相談してから回答すると伝える
弁護士は交渉のプロですから、不倫を認める、あるいは慰謝料の支払いの意思を示したと解釈できる言質を取ろうとしてくる可能性も考えられます。
ですから、弁護士との電話は慎重に言葉を選びましょう。
電話の相手が弁護士だった場合には、相手の奥さんは本格的に慰謝料請求を検討していると考えられますから、あなたも弁護士への依頼を視野に入れましょう。
詳しくは、「不倫で弁護士から電話がかかってきた場合の対処法」の記事をご参照ください。
相手の奥さんからの電話でやってはいけない5つのこと
相手の奥さんからの電話でやってはいけないことは、次の5つです。
- 奥さんに離婚してほしいなどと言う
- 奥さんも悪いというようなことを言う
- 不倫の詳細について話す
- 不倫相手からどれだけ自分が愛されているかなどを話す
- 感情に任せて言い返す
以下、詳しく見ていきましょう。
奥さんに離婚してほしいなどと言う
奥さんに離婚してほしいなどと言うことはやめましょう。
あなたが反省していないと捉えられる可能性があるでしょう。
離婚してほしいということは、あなたは不倫相手との交際に積極的であったと捉えられる可能性もあるでしょう。
奥さんの怒りも大きくなるおそれがあります。
奥さんも悪いというようなことを言う
奥さんも悪いというようなことを言うことはやめましょう。
不倫をしたのは、あなたと不倫相手である夫ですから、奥さんも悪いというような発言はやめましょう。
不倫相手から聞いていた奥さんの愚痴について話すようなことはしてはいけません。
不倫の詳細について話す
不倫の詳細について話すことはやめましょう。
例えば、「5年前から不倫関係にある。」といった発言をしてしまうと、たとえ5年前の不倫の証拠がなかったとしても、あなたの発言を証拠としてくる可能性があります。
ですから、不倫の詳細について話すことはやめましょう。
不倫相手からどれだけ自分が愛されているかなどを話す
不倫相手からどれだけ自分が愛されているかなどを話すことはやめましょう。
たとえあなたが不倫相手から愛されていると感じていても、あなたと不倫相手の関係は、世間一般的に悪いとされる不倫関係でしかありません。
悪質だとして慰謝料の増額事由になる可能性もあります。
ですから、あなたと不倫相手の関係が本物だったといった発言はやめましょう。
感情に任せて言い返す
感情に任せて言い返すことはやめましょう。
奥さんが感情的になっていることも考えられますが、それに対してあなたも感情的になって言い返すことはやめましょう。
交渉で解決できるような事案であったかもしれないのに、あなたの発言で、奥さんの怒りを増大させてしまい、訴訟提起につながるおそれもあります。
相手の奥さんからの電話を無視した場合に、その後にすべき対応
相手の奥さんからの電話を無視した場合には、その後相手の奥さんが何らかのアクションを取ってくることが、通常、考えられます。
以下、相手の奥さんからアクションがあった場合の対応方法について解説します。
内容証明郵便が届いた場合
内容証明郵便が届いた場合には、無視をしないようにしましょう。
内容証明郵便を無視した場合、訴訟を提起される可能性が考えられます。
ですから、内容証明郵便が届いた場合には、差出人は奥さんなのか弁護士なのか、相手の主張する慰謝料額はどのくらいか、回答期限はいつまでか等を確認しましょう。
詳しくは、「不貞行為で内容証明が届いたら?」の記事をご参照ください。
訴状が届いた場合
訴状が届いた場合には、無視をしないようにしましょう。
不倫の事実を認めるか否かにかかわらず、訴状が届いた場合には、必ず中身を確認しましょう。
訴状を無視して何らの対応もとらないと、あなたが不在のまま裁判が行われ、相手方(原告)の主張通りの判決が下されてしまう可能性があります。
ですから、訴状が届いたら必ず中身を確認しましょう。
詳しくは、「訴状が届いたら不貞の事実があってもなくてもすべき2つのこと」の記事をご参照ください。
内容証明郵便や訴状が届いた場合には弁護士に相談を!
内容証明郵便や訴状が届いた場合には、早めに弁護士に相談することをおすすめします。
訴訟に発展した段階でも無視を続けると、最終的にあなたの財産が差し押さえられるおそれもあります。
そのまま放置したり、無視したりすることはやめましょう。
慰謝料請求を無視し続けるリスクについては、「不倫慰謝料請求を無視し続けたらどうなる?悲惨な顛末を紹介」をご参照ください。
まとめ
ここまで読んでいただいた方には、相手の奥さんからの電話を無視するリスクと電話に応答するリスクがお分かりいただけたかと思います。電話に出た場合も出なかった場合も、その後のアクションに注意することが大切です。
弁護士をつけてきた場合や訴訟を提起してきた場合には、あなたも何らかのアクションをする必要があります。弁護士への依頼もひとつの選択肢でしょう。
ネクスパート法律事務所では、不貞問題に強い弁護士が在籍しています。
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