浮気相手に慰謝料請求するタイミング|離婚する場合・離婚しない場合

  • 最終更新日: 2024.11.27

配偶者の浮気が発覚し、浮気相手に慰謝料請求したいと考えた場合、いつ請求したらよいのか迷うことでしょう。
できるだけ自分に有利なタイミングで請求したいですよね。
浮気相手に慰謝料請求するベストなタイミングは、離婚する場合離婚しない場合のほか、あらゆる事情によって異なります。

あなたにとってできるだけ有利なタイミングが選択できるよう、この記事では主に次のことについて解説しています。

  • 浮気相手に慰謝料請求するタイミング別のメリット・デメリット
  • 浮気相手に慰謝料請求するタイミングを考える際に考慮すべき事項

ぜひ参考にしてください。

浮気相手に慰謝料請求するベストなタイミングはケースバイケース

浮気相手に慰謝料請求するベストなタイミングはケースバーケースです。

次のような事情によって、ベストなタイミングが異なります。

  • 夫婦の状況
  • 不倫当事者の状況・態度
  • 証拠収集の状況
  • 時効までの期間
  • 不貞相手の社会的地位 等

例えば、離婚する場合、一般的に、離婚と同時に慰謝料請求するのがベストなタイミングである可能性が高いでしょう。

不貞が原因で離婚する場合は、婚姻を継続する場合に比べて慰謝料が高額になる傾向にあります。離婚と同時に慰謝料請求することで、不貞が離婚の原因であることを証明しやすくなります。

しかし、離婚の話し合いが難航している場合、話し合いの目途がつくまで浮気相手に対する慰謝料請求をしないでいると、時効が迫ってしまいます。この場合は、離婚と同時に慰謝料請求するよりも、慰謝料請求を先行して行った方がよいでしょう。

このように、浮気相手に慰謝料請求するベストタイミングは、それぞれの事情によって異なります。
あなたにとってベストなタイミングで慰謝料請求したい場合には、弁護士に相談するのがおすすめです。

浮気相手に慰謝料請求するタイミングを考える際に考慮すべき事項

浮気相手に慰謝料請求するタイミングを考える際に考慮すべき事項として、次の3つが挙げられます。

  • 証拠が十分にそろっているか
  • 離婚または別居の意向が明確になっているか
  • 時効期間満了までに時間的余裕があるか

以下、詳しく見ていきましょう。

証拠が十分に揃っているか

証拠が十分に揃っているかどうかです。

証拠が十分に揃ってから慰謝料請求するほうがよいでしょう。
証拠がなくても慰謝料請求は可能です。証拠がなくても、浮気相手が浮気の事実を認め、慰謝料の支払いに応じてくれるケースもあります。
しかし、証拠がないまま浮気相手を問い詰めた場合、言い逃れをされたり、不貞行為そのものを否定されたりするケースもあります
確実に慰謝料を獲得するためには、言い逃れできないような証拠を揃えることが大切です。

不貞行為を立証する証拠となるものには、主に次のようなものが挙げられます。

  • ラブホテルや浮気相手の自宅に出入りしている写真や動画
  • メールやLINEでのやり取りの履歴
  • ドライブレコーダーの会話記録
  • ラブホテルに宿泊した際の領収書やクレジットカードの明細
  • 当事者の片方が不貞行為を認める発言
  • 探偵の調査報告書

したがって、証拠が十分に揃っていない場合には、まずは証拠を集めましょう。
証拠集めの方法や注意点について、詳しくは「浮気の証拠になるもの13選と自力で証拠を集めるポイント・注意点 」の記事をご参照ください。

離婚または別の意向が明確になっているか

離婚または別居の意向が明確になっているかどうかです。

離婚または別居の有無によって、慰謝料の相場は大きく異なります。

なぜなら、夫婦が離婚しない場合よりも離婚した場合の方が、夫婦に与えた影響が大きいと評価されるからです。
不貞が離婚の原因であると認められる場合には、慰謝料は高額になる傾向にあります。

したがって、離婚が決まっている場合には、慰謝料請求の段階で夫婦が離婚したこともしくは離婚調停中・離婚訴訟中であることを主張できた方が慰謝料は高額になりやすいでしょう。

時効期間満了までに時間的余裕があるか

時効期間満了までに時間的余裕があるかどうかです。

浮気の慰謝料請求は、いつまでもできるわけではありません。

浮気の慰謝料請求には時効があり、次のいずれか早い方の期間が経過すると成立します(民法724条)。

  • 損害及び加害者を知った時から3年
  • 不法行為があった時から20年

つまり、上記のとおり、3年または20年が経過すると慰謝料請求が認められなくなります。

あなたが既に浮気相手の氏名・住所を知っている場合には、3年の時効は進んでいます。
離婚後に落ち着いてから浮気相手に対する慰謝料請求をしようと考えている人もいるでしょう。
しかし、離婚協議が思うように進まず、裁判まで行った場合には、離婚成立まで1年近くかかることもあります。

離婚成立まで待っていたら、浮気相手に対する慰謝料請求の時効が成立してしまうおそれもあります。
時効が迫っている場合には、できるだけ早く慰謝料請求に着手する必要があるでしょう。

浮気相手に慰謝料請求するタイミング別メリット・デメリット

浮気相手に慰謝料請求するタイミングとそれぞれのメリット・デメリットについて解説します。
なお、いずれも証拠が揃っていることを前提としています。手元にある証拠が不十分な場合には、まずは証拠集めから行いましょう。

離婚しない場合

離婚しない場合には、証拠が揃い次第早めに慰謝料請求するほうがよいでしょう。

精神的な負担から早めに解放されるだけでなく、示談の際に配偶者と浮気相手の接触禁止を約束することで、関係を遮断できるでしょう。
離婚しない場合に慰謝料請求するタイミングとしては、次の2つに分かれます。

  • 夫婦で話し合う前
  • 夫婦で話し合った後

夫婦で話し合う前

配偶者と話し合う前に浮気相手に慰謝料請求するケースです。

そもそも話し合う予定もなく、配偶者には黙って慰謝料請求を進めたいと考える人もいるでしょう。
この場合のメリット・デメリットは以下のとおりです。

夫婦で話し合った後

配偶者と話し合いをし、離婚しないと決めたうえで浮気相手に慰謝料請求するケースです。

この場合のメリット・デメリットは以下のとおりです。

離婚する場合

離婚する場合には、離婚の手続きと慰謝料請求の手続きを行う必要があります。

離婚する場合に慰謝料請求するタイミングとしては、次の3つに分かれます。

  • 離婚する前
  • 離婚と同時
  • 離婚した後

離婚する前

不倫相手への慰謝料請求を先行し、解決した後に離婚するケースです。

この場合のメリット・デメリットは以下のとおりです。

離婚と同時

離婚と同時に浮気相手に慰謝料請求するケースです。

この場合のメリット・デメリットは以下のとおりです。

離婚した後に浮気相手に慰謝料請求するケースです。

この場合のメリット・デメリットは以下のとおりです。

浮気相手にベストなタイミングで慰謝料請求するには弁護士に相談を

浮気相手にベストなタイミングで慰謝料請求するには弁護士に相談することがおすすめです。

弁護士であれば、離婚の有無だけでなく、配偶者の態度や不倫相手の状況等から、どのタイミングがより有利に慰謝料請求できるかを熟知しています。
あなたのご事情をヒアリングし、あなたにできるだけ有利なタイミングで慰謝料請求してくれるでしょう。

弁護士に依頼することで、慰謝料請求のタイミングだけでなく、次のような部分でもメリットがあります。

  • 交渉から示談解決までや裁判になった場合の手続きを全て任せられる
  • 手元にある証拠で十分かどうかの判断や証拠収集にアドバイスをもらえる
  • 慰謝料請求と離婚請求を一緒に依頼することで手続きの負担が減る

浮気相手にベストなタイミングで慰謝料請求したいと考えている場合には、一度弁護士に相談してみましょう。

まとめ

浮気相手に慰謝料請求するベストなタイミングは、ケースバイケースです。
この記事で紹介したタイミング別メリット・デメリットを比較してうえで、ご事情に合ったタイミングを選びましょう。

自分にとってベストなタイミングを判断するのが難しい場合には、一度弁護士に相談することをおすすめします。弁護士に相談することで、あなたにとってベストなタイミングで慰謝料請求をしてもらえるでしょう。

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