更新日:2026年5月9日 (土)

公開日:2026年5月9日 (土)

通帳レスの口座名義人が死亡した場合に起きる問題は?対策を解説

通帳レスの口座名義人が死亡した場合に起きる問題は?対策を解説 通帳レスの口座名義人が死亡した場合に起きる問題は?対策を解説

サマリー

これまで銀行に口座を開設すると通帳とキャッシュカードが発行されていました。
昨今、ペーパーレス化が進められる中、金融機関にも通帳を発行しない通帳レスを推奨する動きがみられます。専用アプリでいつでも入出金が確認できる手軽さがあるため、特に通帳の必要性を感じない方もいらっしゃるでしょう。
この記事では、被相続人が所有していた口座が通帳レスだった場合に生じうる問題やその対策について解説します。

通帳レスの口座名義人が死亡した場合に生じうる問題は?

通帳レスの口座名義人(=被相続人)が死亡した場合に生じうる問題は、相続財産調査において、その銀行口座の存在を見落としやすい点です。
通帳レスの場合、被相続人がスマホの専用アプリやパソコンで管理するのがほとんどなので、本人以外が口座の所有を知る機会がありません
そのため、被相続人が所有していた銀行の口座を見落とす可能性が大きいです。

通帳レスの口座名義人が死亡した場合の口座の調査方法は?

被相続人が所有していた口座の調査方法は以下の2パターンです。

口座名義人が所有していたキャッシュカードを調べる

被相続人が所有していたキャッシュカードを調べましょう。
通帳レスでもキャッシュカードは発行されているケースがほとんどです。
被相続人の財布やカード入れを調べてキャッシュカードを所有している金融機関を把握しましょう。

口座名義人のスマホやメールを調べる

被相続人のスマホやメールを調べましょう。
通帳レスの場合、スマホの専用アプリで入出金を管理します。専用アプリがある場合、その金融機関に口座を持っている可能性が高いです。
通帳レスの場合に限らず、最近では口座から入出金があるとメールでお知らせをするサービスがあります。被相続人のメールを確認して、金融機関から入出金関連のメールがきていないかどうかをチェックしてみましょう。

通帳レスの銀行口座が見つかった場合の相続手続き方法は?

通帳レスの銀行口座が見つかった場合の相続手続きの方法は、以下の手順で行います。

銀行に口座名義人が亡くなったことを知らせる

銀行に口座名義人が亡くなったことを知らせましょう。
亡くなった旨を連絡した時点で口座が凍結されるため、入出金をはじめとして該当口座からの引き落とし等すべての取引ができなくなります。公共料金などの固定費の引き落としに利用している様子があれば、引き落としができなくなるため口座の変更手続きをしましょう。

銀行の指示に従って相続に関する書類を準備する

銀行の指示に従って、相続手続きに必要な書類を準備しましょう。
銀行が指定する書類の提出だけでなく、さまざまな関係書類の提出を求められます。銀行によって求める書類は異なりますが、おおむね以下の書類が必要です。

  • 被相続人と相続人の戸籍謄本
  • 被相続人の住民票の除票もしくは戸籍の附票
  • 相続人の住民票 – 遺言書または遺産分割協議書
  • 相続人の印鑑証明書(遺言執行者がいる場合は不要になる場合がある)

相続する人が決定したら相続手続きを進める

銀行口座の預金を相続する人が決定したら、相続手続きを進めることが大切です。
窓口のほか、郵送での手続きに対応している銀行もあります。窓口での手続きを希望する場合には、事前に来店予約をしたほうがスムーズです。その際には口座名義人のキャッシュカードを持参しましょう。

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まとめ

昨今、ネット銀行だけでなく都市銀行でも通帳レスを推奨しています。
通帳レスにすれば、何かしらの特典が得られるケースが多いですし、通帳を持つわずらわしさを感じる方にとってはメリットがあるでしょう。
家族が通帳レスにしているようであれば、どこの銀行(金融機関名、支店名、口座番号等の詳細な情報)に口座を持っているかなど、日頃から聞いておいたほうがよいかもしれません。
通帳レスにすると口座を管理するのが自分だけですので、万が一のときに親族が口座の存在を把握できない可能性が大きいです。通帳レスの口座を持っている場合は、口座情報のリスト等を親族に共有するなどの対策を講じることをお勧めします。
ネクスパート法律事務所には、相続全般に詳しい弁護士が在籍しています。初回相談は30分無料となりますので、お気軽にお問い合わせください。

コラム監修者

Shunsuke Teragaki

Shunsuke Teragaki

所属:東京本店

広島県広島市出身。修道高校、慶應義塾大学商学部、青山学院大学法科大学院を卒業後、新司法試験に合格し最高裁判所司法研修所を修了。弁護士として法曹界に入り、個人・法人問わず幅広い分野の相談・交渉に取り組む。ネクスパート法律事務所の代表弁護士として、依頼者に最適な見通しと戦略的な解決策を示すことを信条とし、丁寧かつ粘り強い対応で信頼を築いている。

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