解決実績
交通事故
最愛のご家族を奪われた死亡事故。過失割合と慰謝料の両面で主張を尽くし、訴訟によらず示談で解決した事例
記事本文
はじめに、本記事は交通事故で大切なご家族を亡くされた方に向けた解決事例です。つらいお気持ちのなかで情報をお探しの方に、弁護士に依頼することでどのような手続きが進むのかをお伝えするためのものです。
事案の概要
ご依頼者:交通事故で亡くなられた方のご遺族
被害に遭われた方:20代の若い女性の方
事故の状況:相手方の運転する車にはねられ、お亡くなりになった死亡事故。相手方は運転中によそ見(わき見運転)をしていた
争点:過失割合(事故の責任の分け方)と、慰謝料を含む賠償額の評価
ご相談のきっかけ:相手方や保険会社とのやり取りをご遺族だけで続けることが大きな負担となり、弁護士費用特約を使って当事務所にご依頼
※「過失割合」とは、事故の責任を当事者でどう分け合うかを割合で示したものです。被害者側にも一定の割合が付くと、その分だけ受け取れる賠償が減ります。「死亡慰謝料」とは、亡くなったご本人の精神的苦痛に対する慰謝料と、ご遺族ご自身の精神的苦痛に対する慰謝料(近親者慰謝料)からなります。「逸失利益」とは、亡くならなければ将来得られたはずの収入を補償するものです。これらは、裁判でも使われる基準(弁護士基準)で算定すると、保険会社の基準より高くなることが少なくありません。
Before / After ― ご相談前と解決後の変化
| 項目 | ご相談前(Before) | 解決後(After) |
|---|---|---|
| 相手方とのやり取り | ご遺族がご自身で対応せざるを得ない状態 | 窓口はすべて弁護士が代行し、ご遺族の負担を軽減 |
| 慰謝料の評価 | 保険会社の基準(低め)にとどまる懸念 | 事故後の悪質な対応もふまえ、増額事由として主張 |
| 逸失利益の算定 | 低い前提での見積もり | 若さをふまえ、長い就労可能期間を見込んで算定 |
| 過失割合 | 相手方の主張に沿った割合になる懸念 | 刑事記録などをふまえ、相手方の重い過失を主張 |
| 確保できた賠償(総額・概算) | 提示の見通しが立たない不安 | 訴訟によらず約6,300万円で示談が成立 |
※ 金額はプライバシー保護のため概数で記載しています。本件は訴訟(裁判)に移行することなく、交渉により示談が成立しました。弁護士費用は、ご依頼者が加入していた弁護士費用特約でまかなわれました。
ご相談の背景
ある日、ご依頼者は、大切なご家族を交通事故で突然失われました。相手方は車を運転中によそ見をしており、これがなければ防げたはずの事故でした。20代という若さでご家族を亡くされたご遺族の悲しみは、言葉にできるものではありません。
さらにご遺族を苦しめたのが、事故後の相手方の対応でした。詳細は控えますが、相手方は事故の責任に正面から向き合おうとせず、その態度はご遺族の心を深く傷つけるものでした。
加害者の刑事処分が進む一方で、損害賠償(民事)の手続きも必要になります。しかし、相手方やその保険会社とのやり取りを、深い悲しみのなかでご遺族ご自身が続けることは、あまりにも大きな負担でした。そこで、加入していた弁護士費用特約を使って、当事務所にご依頼くださいました。
「これ以上、つらい思いをしたくない。正当な評価を受けて、区切りをつけたい」――そのお気持ちに応えることが、私たちの役割でした。
弁護士の対応と解決のポイント
- ポイント1:ご遺族に代わって、相手方とのやり取りをすべて引き受けた
死亡事故では、相手方の保険会社との交渉に加え、相続人(ご遺族)の確定や必要書類の準備など、慣れない手続きが数多く生じます。当事務所は、これらの窓口をすべて引き受け、ご遺族が相手方と直接やり取りせずに済むように対応しました。悲しみのなかで手続きに追われることのないよう、配慮しながら進めました。
- ポイント2:事故後の悪質な対応を、慰謝料の増額事由として主張した
慰謝料は、亡くなった事実そのものだけでなく、事故の悪質性によって増額が認められることがあります。本件では、相手方が事故を起こした経緯や、その後の対応の問題点を具体的に整理し、一般的な死亡事故に比べて悪質性が高いことを正面から主張しました。亡くなったご本人の無念と、ご遺族の深い苦しみを、賠償にきちんと反映させることをめざしました。
- ポイント3:若さをふまえ、逸失利益を適正に積み上げた
亡くなられたのは20代の若い方でした。本来であれば、これから何十年と働き、人生を歩んでいくはずでした。当事務所は、その将来をふまえ、長い就労可能期間を見込んで逸失利益を算定し、適正な金額を主張しました。
- ポイント4:過失割合について、刑事記録をふまえて主張した
過失割合も重要な争点でした。当事務所は、確定した刑事事件の記録などを取り寄せて事故の状況を確認し、相手方の過失が重いことを裏づけました。そのうえで交渉を重ね、訴訟によらずに示談を成立させました。裁判を避けられたことは、ご遺族がこれ以上長く事故と向き合い続けずに済むという意味でも、大切な点でした。
結果
- ご相談前
ご遺族だけで対応・見通し不透明 - 解決後(示談成立・概算)
約6,300万円
慰謝料の増額事由や逸失利益、過失割合について主張を尽くした結果、相手方の保険会社との間で、訴訟によらず約6,300万円で示談が成立しました。
どれだけの賠償を受けても、失われた命が戻ることはありません。それでも、相手方の対応を正面から評価させ、ご遺族が直接つらいやり取りを続けることなく区切りをつけられたことには、一定の意味があったと考えています。ご遺族からも、ようやく前を向くきっかけになったとのお言葉をいただきました。
担当弁護士からのコメント
死亡事故は、交通事故のなかでもとくに重く、ご遺族のお気持ちに最大限の配慮が求められる事案です。悲しみのなかで、相手方や保険会社とのやり取り、相続の手続き、刑事手続きへの対応まで重なり、ご遺族の負担は計り知れません。
また、死亡事故の賠償では、慰謝料や逸失利益をどの基準で算定するか、事故の悪質性をどこまで反映できるか、過失割合をどう評価するかによって、結果が大きく変わります。これらを一つひとつ丁寧に主張していくことが、弁護士の役割です。
私たちは、ご遺族に代わって相手方との交渉をすべて引き受け、ご遺族が少しでも穏やかに過ごせるよう努めます。大切なご家族を亡くされ、何から手をつければよいか分からないとお悩みの方は、どうか一度、私たちにお聞かせください。
(担当:交通事故チーム 弁護士)
交通事故のご相談は無料です
「相手方とのやり取りがつらい」「何から始めればいいのか分からない」――まずはお気持ちをお聞かせください。
交通事故のご相談は何度でも無料です。ご加入の自動車保険(ご家族の保険を含む)に「弁護士費用特約」が付いていれば、弁護士費用はその保険でまかなえるため、ご自身の負担を抑えてご依頼いただけます(保険の内容により異なります。特約がない場合の費用も、ご相談時に明確にご説明します)。
- ご家族を交通事故で亡くされ、相手方や保険会社との対応に困っている
- 提示された賠償額や過失割合に納得できない
- 相続や手続きを含め、何から手をつければいいか分からない
- ひとつでも当てはまる方は、お気軽にお問い合わせください。