この記事を読んでいるあなたは、親権問題が解決しないために悩んでいる方ではないでしょうか?
未成年の子がいる夫婦が離婚を決めた場合、どちらが親権を持つか必ず決めなければいけません。離婚後は、親権を持ったほうが子どもと一緒に暮らして養育していくことがほとんどです。つまり親権を持つことは、離婚後の子どもとの関わりにおいてとても重要なのです。
今回は、離婚をするにあたり、親権を獲得したいと考えている人に向け、親権に強い弁護士を探すポイントについて解説します。
親権に強い弁護士を探すポイントは?
夫婦間の話し合いで、どちらが親権を持つか決まらず離婚が成立しない場合、弁護士に相談しようと考える人もいるでしょう。その際にどのような点に気を付けて弁護士を探せばよいのか、解説します。
親権問題を多数手がけている
親権に強い弁護士を探すポイントとして、離婚や親権問題を多数手がけているかどうかを確認しましょう。
世の中には多くの法律があり、弁護士が手掛ける仕事の範囲はとても広いです。すべての分野に深い知識や経験があるのが理想的ですが、なかなかそうはいきません。そのため弁護士の多くは、特定の分野に注力し、それを得意分野としてアピールしています。
親権問題を多数手がけている弁護士であれば、豊富な実務経験からさまざまなパターンを目の当たりにしています。法律の知識だけでなく、経験から学んだ知識を駆使して親権問題を解決に導けるのです。
親権獲得を成功させる具体的なメソッドを提示している
親権を獲得したいと考えている相談者に対し、具体的なメソッドを提示できる弁護士かどうかを確認しましょう。
法律に馴染みのない一般人にとっては、親権獲得を成功させるために何をすべきなのか、ピンとこないことがほとんどです。どんな点をアピールすればいいのか、やってはいけないことは何か、さらに調停になった場合有利に進めるための具体的な方法など、分かりやすく説明できる弁護士かどうかを見極めましょう。
コミュニケーションが取りやすい
具体的に弁護士を選ぶ段階になった際に、コミュニケーションがとりやすい弁護士かどうかを確認しましょう。
メールで問い合わせをしたのに返事をくれない、折り返しの電話を依頼したのに音沙汰がないなど、基本的なコミュニケーションがとれない弁護士は、不安やストレスが募るばかりなので避けたほうが無難です。
メールや電話だけでなく、依頼する前に実際に会って話してみましょう。知識や経験がある弁護士であっても話がかみ合わなかったり、話していて不快な気分になったりする場合があるかもしれません。
親権獲得という目標に向け協力し合っていく弁護士なので、自分と相性の合う人を選びましょう。
親身になって話を聞いてくれる
親権獲得に対して情熱を持ち、親身になって話を聞いてくれる弁護士かどうかを確認しましょう。
親権は子どもの利益を第一に考えて決めるものです。子どもを養育するための経済力や環境が重要なことは言うまでもありませんが、それだけで白黒をつけるものではありません。
子どもにとって何がベストな選択なのか、当事者の話をしっかり聞ける温かみのある弁護士を選びましょう。
親権争いになったとき、弁護士に依頼すべきケースは?
親権は夫婦間の話し合いで決められますが、ここでは弁護士に依頼すべきケースについて紹介します。
話し合いがまとまらない場合
親権をどちらが持つか、話し合いが平行線になれば弁護士に依頼するタイミングといえます。
父親も母親も親権を譲らない場合、冷静に話し合うのが難しくなります。2人で話し合いを続けてもいたずらに時間が過ぎていき、もったいないです。
弁護士に依頼すれば相手方との話し合いを代理してもらえますし、弁護士が間に入って交渉することで、話し合いの主導権を握れる可能性があります。
相手が子どもを連れ去った場合
相手が子どもを連れて家を出てしまった場合は、自分で解決しようとせず弁護士に依頼しましょう。
いきなり子どもを連れ去られると、なんとか連れ戻したいと考えるかもしれません。
しかし、方法によってはあなたが刑事責任を問われる可能性がありますので、子どもを取り戻すには、法にのっとった手続きを取りましょう。
参考までに、下記に該当する場合、子どもの連れ去りは違法とされる可能性がありますのでご確認ください。
- 子どもが抵抗しているのに無理やり連れ去った
- 子どもの親権について争っている最中に連れ去った
- 別居中、いきなり家に来て連れ去った
相手が子どもに対して虐待をしている場合
相手が子どもに対して虐待をしている場合も弁護士に依頼すべきケースといえます。
子どもを日常的に虐待している当事者は、親権者として認められにくいです。
以下のような証拠があれば、それらを持って弁護士に相談することをおすすめします。
- けがをした子どもの写真
- 虐待中の録音や録画など
もちろん、これらの証拠がないからといって、弁護士に相談できないわけでもありません。
弁護士に相談・依頼すれば、どのように証拠を確保すべきか等についても、具体的なアドバイスが得られます。
母親に問題があり、父親が親権を獲得したいと考えている場合
母親に親権を渡したくないと父親が強く願っている場合も弁護士に依頼すべきケースです。
親権争いになった場合、特に乳幼児など子どもの年齢が低ければ低いほど、母親が養育監護しているケースが多いので、母親側が親権を勝ち取るパターンが多いです。
しかし、母親に問題がある場合は、当然父親が親権を持つべきです。
具体的に母親側の問題とは、下記のような事由です。
- 子どもを虐待・育児放棄している
- 健康上の理由から子どもを監護・養育できない
母親が虐待している場合は、それを裏付ける証拠を得なければなりません。
健康上の理由としては、重い病気にかかっているだけでなく、アルコール依存症、ギャンブル依存症、浪費癖など子どもの成長に著しく影響があるものが該当します。
これらに関しては医師の診断書を手配して証明しなければならないので、弁護士のアドバイスのもとに証拠収集することがベストです。
一度手放した親権を取り戻したい場合
離婚の際に事情があり、一度親権を手放したものの、取り戻したいと考えたときは、弁護士に依頼をしましょう。
なぜなら、一度決定した親権を取り戻すには、元夫婦間の話し合いで決めることができないためです。
家庭裁判所に親権者変更の調停を申し立てる必要があり、親権者を変更したほうが子どもの利益になるという特別な事情がなければならないので決して簡単なことではありません。相手が親権を手放したくないと考えている場合は、特に弁護士に依頼したほうがよいでしょう。
親権を取り戻す方法の詳細については、「離婚後に親権を取り返すにはどうすればいいのか?手続きを解説 」をご参照ください。
親権に強い弁護士を探す方法は?
親権に強い弁護士を探す方法は、いくつかあります。
ここでは、次の5つの方法をご紹介します。
- インターネットで検索する
- 各都道府県の弁護士会の法律相談を利用する
- 市区町村が実施する法律相談を利用する
- 知り合いに紹介してもらう
- ネクスパート法律事務所の無料相談を利用する
インターネットで検索する
現在、法律事務所の多くはホームページを開設しています。パソコンやスマホで親権に強い弁護士と検索すれば数多くの法律事務所のホームページが出てくるので、チェックしてみましょう。
その際に、その法律事務所の得意分野は何か、親権問題に力を入れている法律事務所かどうかを確かめましょう。
親権問題の解決事例が多数紹介されていれば、取り扱いが多いということになります。
住んでいる場所から通いやすいところに事務所があるかどうか、電話やWebで相談できるかどうかという点も重視すると良いかもしれません。
各都道府県の弁護士会の法律相談を利用する
各都道府県には弁護士会があり、法律相談を行っています。
初回は無料で相談できるところもあり、都道府県によっては、スマホやパソコンで自宅に居ながら相談可能な場合もあります。
弁護士会の法律相談は事前予約制が基本です。電話やインターネットで予約ができるので、事前に必ず確認をしましょう。
参考:日本弁護士連合会:全国の弁護士会の法律相談センター (nichibenren.or.jp)
市区町村が実施する法律相談を利用する
市区町村の役場は、定期的に法律相談を実施しています。
月曜日から金曜日に行っている場合、月に何度か決まった曜日に行っている場合、土日に行っている場合などさまざまです。
初回は無料で相談ができる自治体もありますのでぜひ活用してみましょう。市区町村が行う法律相談も事前予約制になっていることがほとんどなので、必ず事前に確認をしましょう。
知り合いに紹介してもらう
知り合いで離婚をした人や親権争いの裁判を経験した人がいれば、思い切って相談をしてみるのもいいかもしれません。家庭のいざこざを他人に知られるのは恥ずかしいと思うかもしれませんが、本気で親権を獲得したいと考えるなら、世間体やプライドは捨てましょう。
何事も直接経験した人の話は最強です。信ぴょう性のある情報が得られますし、その人が良い弁護士に恵まれたのであれば紹介してもらうのも一つの方法です。
逆に弁護士選びに失敗した、後悔したという人であれば、体験談を聞いて弁護士選びの参考にしましょう。
ネクスパート法律事務所の無料相談を利用する
ネクスパート法律事務所には、離婚や親権問題を多数手がけてきた弁護士が在籍しています。
東京本店をはじめとして、全国10拠点で、離婚や親権問題に悩む方々に向けた初回法律相談を30分無料で受け付けており、平日は19時まで(支店によっては18時が最終受付)相談に対応しています。
外出が困難な方に向けて、電話やテレビ会議システムによる面談にも対応しています。
親権を獲得したいと強く願うあなたに寄り添い、丁寧にサポートしますので、ぜひ一度無料相談をご利用ください。
まとめ
親にとって親権を獲得するのは、何よりも重要なことでしょう。しかし父親も母親も親権を譲らない場合は、争いが長期化することが考えられます。それは子どもの精神状態に影響を及ぼす可能性があります。父親と母親が互いに譲歩し、子どものために何が良いか考えて、1日でも早く決着をつけましょう。
そのためには、親権問題に強い弁護士の力を借りることをおすすめします。ネクスパート法律事務所に一度ご相談ください。