単身赴任中に不倫に走ることは少なくありません。家族と離れて新しい環境で過ごすことは、解放感にも繋がるでしょう。
しかし、不倫をされた側にとっては、許せない!と怒りを感じることと思います。
この記事では、主に以下の点について解説しています。
- 単身赴任中の不倫を見極めるポイント
- 不倫が発覚したらすべきこと
- 単身赴任中の不倫特有の注意点
ぜひ参考にしてください。
目次
単身赴任が不倫に走りやすい4つの理由
単身赴任が不倫に走りやすいのはなぜでしょう?
単身赴任が不倫に走りやすい理由は、次の4つです。
- 自由な時間が増える
- 性的欲求が溜まる
- バレないだろうと考える
- 飲みに行く機会が増える
以下、詳しく見ていきましょう。
自由な時間が増える
1つ目は、自由な時間が増えるからです。
家族との時間がなくなることから、仕事以外の自由な時間が増えるでしょう。
したがって、新たな趣味を始めたり、出かける頻度が増えたりすることで、新たな出会いも増える傾向にあります。
性的欲求が溜まる
2つ目は、性的欲求が溜まるからです。
単身赴任中は、夫婦の時間がほとんどなくなってしまいます。
したがって、精神的にも肉体的にも夫婦のコミュニケーションの機会は大幅に減るでしょう。
性的欲求の高まりから、不倫に走る傾向にあります。
バレないだろうと考える
3つ目は、バレないだろうと考えるからです。
単身赴任先での不倫は、配偶者の目に入らないことがほとんどですから、少しくらい大丈夫だろうと安易な考えを持つ傾向にあります。
この安易な考えから解放感を得て、不倫に走る傾向にあります。
飲みに行く機会が増える
4つ目は、飲みに行く機会が増えるからです。
単身赴任中は仕事の関係上、飲みに行く機会も増えるでしょう。飲みに行く機会が増えるということは、それだけ出会いの数も増えると考えられます。
同僚との交流を深める一方で、新たな出会いも増える傾向にあります。
単身赴任中に不倫をしている可能性が高い?6つのチェックポイント
単身赴任中に不倫をしているのでは?と不安に思ったら、次の6つを確認してみましょう。
- 自宅に帰ってくる頻度が減ったか
- 連絡をせずに会いに行くのを嫌がるか
- 連絡がつきにくくなったか
- お金の使い道が変わったか
- 服装や部屋の様子が変わったか
- スマホを見ている時間が長くなったか
以下、詳しく見ていきましょう。
自宅に帰ってくる頻度が減ったか
1つ目は、自宅に帰ってくる頻度が減ったかどうかです。
仕事を理由に自宅に帰ってくる頻度が減った場合には、注意が必要です。自宅に帰る時間を割いて、他の人との時間に費やしている可能性も考えられます。
本当に仕事が理由の場合もありますが、さりげなく理由を探ってみるのもひとつの手段でしょう。
連絡をせずに会いに行くのを嫌がるか
2つ目は、連絡をせずに会いに行くのを嫌がるかどうかです。
連絡をせずに会いに行くのを嫌がるということは、来られたらまずい理由があるのでしょう。部屋に誰かの私物があるのかもしれません。誰かと出かけている可能性も考えられます。
連絡をせずに会いに行くのを嫌がる場合は、不倫をしているサインかもしれません。
連絡がつきにくくなったか
3つ目は、連絡がつきにくくなったかどうかです。
仕事が終わっている時間帯に連絡しても、連絡がつかなかったり、返事が大幅に遅れたりする場合には、不倫をしているサインかもしれません。
お金の使い道が変わったか
4つ目は、お金の使い道が変わったかどうかです。
不倫をしている場合、食事代やホテル代が増える傾向にあります。
今までとお金の使い道が変わった場合は、不倫をしているサインかもしれません。
服装や部屋の様子が変わったか
5つ目は、服装や部屋の様子が変わったかどうかです。
以前よりも、服装や部屋の様子に清潔感があったり、好みの変化があったりする場合には、不倫をしているサインかもしれません。
スマホを見ている時間が長くなったか
6つ目は、スマホを見ている時間が長くなったかどうかです。
以前よりもスマホを見ている時間が長くなった場合には、誰かとやり取りしていることが考えられます。
自宅に居る時でもスマホを肌身離さず持っている場合には、不倫をしているサインかもしれません。
単身赴任中の不倫が発覚したらまずは証拠収集を
単身赴任中の不倫が発覚したら、まずは証拠収集をしましょう。
証拠が何もないままいきなり配偶者を問い詰めても、白を切られる可能性があります。
配偶者が警戒することによって、証拠が集めにくくもなるでしょう。
まずは冷静に、証拠を集めることから始めましょう。
証拠を集める3つのメリット
証拠を集めるメリットには、次の3つがあります。
- 配偶者または不倫相手、あるいは両者に対して慰謝料請求できる
- 離婚を考えている場合には有利な条件で離婚できる
- 離婚をしたくない場合には配偶者から離婚を要求されても拒否できる
したがって、あなたが今後どうするかにかかわらず、証拠は重要になってきますので、まずは証拠となり得るものや証拠の収集方法についての情報を集めましょう。
証拠となり得るもの
証拠となり得るものには、次のようなものが挙げられます。
- ラブホテルや不倫相手の自宅に出入りしている写真や動画
- メールやLINEでのやり取りの履歴
- ドライブレコーダーの会話記録
- ラブホテルに宿泊した際の領収書やクレジットカードの明細
- 片方の不貞行為を認める発言
- 探偵の調査報告書
証拠は、それひとつで不倫を裏付けるのは難しいことが多いですから、なるべく多くの証拠を集めることを心がけましょう。
単身赴任中の不倫の証拠収集は探偵への依頼も
単身赴任中の不倫の証拠収集は探偵への依頼も検討しましょう。
単身赴任中の不倫の証拠収集の問題点は、距離が遠方であることです。
配偶者が不倫相手と行動を共にするのは、単身赴任先であることがほとんどと考えられますから、あなた一人でその現場の証拠を集めるのは、かなりの時間と労力がかかるでしょう。
ですから、探偵への依頼を検討することをおすすめします。もっとも、探偵に依頼する場合は、どのような調査を行うのか、結果を得るまでどのくらい日数を費やすべきか等をしっかり検討したうえで依頼しなければ、費用が高額になるおそれがあります。
慰謝料・離婚請求を見据えている場合には、まずは手続きを依頼する弁護士に相談して、ご自身で入手した情報が証拠として十分かどうか確認してもらうことをおすすめします。
不倫・離婚問題に精通した弁護士であれば、探偵に調査を依頼すべきかどうかのアドバイスを得られるほか、信頼できる探偵事務所を教えてもらえることあります。
単身赴任中の不倫が発覚したら離婚するかしないか検討を
単身赴任中の不倫が発覚したら、離婚するかしないかを考えましょう。
離婚するかしないかは慰謝料額に影響する
離婚するかしないかは、慰謝料額に影響します。
一般的に、離婚する場合は、離婚しない場合と比較して、慰謝料額が高くなる傾向にあります。
離婚しない場合には同居再開を検討する
離婚しない場合には同居再開も検討しましょう。
再発防止のためには、現在の状況を解消するのがよいでしょう。
単身赴任中の不倫で慰謝料を請求する場合の注意点
単身赴任中の不倫の場合、配偶者が不倫相手に独身であると偽っている可能性があります。
独身であると偽っていた場合には、次のような問題が生じる可能性があります。
- 不倫相手に慰謝料請求ができない
- 不倫相手から配偶者に対して貞操権侵害を理由に慰謝料請求される
以下、詳しく見ていきましょう。
不倫相手に慰謝料請求ができない
不倫相手に慰謝料請求ができない可能性があります。
なぜなら、不貞行為の慰謝料請求ができるのは、不貞行為が民法上の不法行為に該当するところ、不法行為が成立するためには、加害者の故意または過失が必要です。
既婚者であることを知らなかった場合には、故意がありませんから、不法行為が成立しません。
単身赴任の場合には、既婚者であることに気づきにくいことから、知らなかったことに過失があると言えるケースも少ない場合があります。
したがって、単身赴任中の配偶者が、不倫相手に対し独身であると偽っている場合には、不倫相手に対する慰謝料請求が認められない可能性がありますので注意しましょう。
不倫相手から配偶者に対して貞操権侵害を理由に慰謝料請求される
不倫相手から配偶者に対して貞操権侵害を理由に慰謝料請求される可能性があります。
貞操権とは、自分が性的関係を持つ相手を自分で決める権利のことをいいます。
しかし、既婚者が独身であると偽っていた場合には、自由な意思決定を侵害したとして、不法行為が成立する可能性があります。
貞操権侵害の成立要件は、次の3つです。
- 肉体関係があった
- 独身であると偽っていた
- 結婚を前提の交際だった
したがって、単身赴任中の配偶者が、不倫相手に対し独身であると偽っている場合には、不倫相手から配偶者に対して慰謝料請求される可能性がありますので注意しましょう。
貞操権侵害については、「貞操権侵害が認められるケースや慰謝料の相場をわかりやすく解説」をご参照ください。
まとめ
単身赴任中の不倫が発覚したら、驚きとショックを受けることと思います。すぐにでも相手を問い詰めたくなるお気持ちも理解できます。
ですが、今後あなたに有利な解決をするためには、まずは冷静に次の2つを行いましょう。
- 証拠を集める
- 離婚するかどうか検討する
単身赴任中の不倫は、証拠が集めにくいことや、配偶者が独身と偽っている可能性といった特有の問題も抱えています。
単身赴任中の不倫で慰謝料請求を考えている場合には、弁護士へ相談するのをおすすめします。弁護士としてお手伝いできることがあるかもしれません。
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