浮気の証拠収集に盗聴器を使うのは違法?盗聴器を使うリスクを解説!

  • 最終更新日: 2024.10.8

「配偶者が浮気をしているかもしれない…。」
この記事を読んでいる方の中にはこのような不安を抱えている方も居ることと思います。

「本当に浮気をしているのか確かめたい。」「浮気相手が誰なのか知りたい。」
このような考えから、盗聴器を仕掛けてみようと考えている方も居るでしょう。

浮気の証拠収集のために盗聴器を仕掛ける行為には、いくつかのリスクがあります。

盗聴器を利用することを考えている場合には、一度この記事を読んで、盗聴器を利用するリスクについて知っていただければと思います。

浮気の証拠収集のために盗聴器を仕掛けるのは違法?

浮気の証拠収集のために盗聴器を利用することは、原則違法にはなりません。

しかし、盗聴器を仕掛ける場所やその方法によっては、違法になる場合があります。

自宅や自家用車に仕掛けるのは違法にならない

自宅や自家用車に仕掛けるのは違法になりません。

ただし、配偶者個人の持ち物や車に仕掛けることは、プライバシーの侵害に該当する場合があります。

浮気相手の家に仕掛けるのは違法になる

浮気相手の家に仕掛けるのは違法になります。

浮気相手の家に仕掛ける場合には、浮気相手の家に侵入することになります。他人の家に無断で侵入した場合には、住居侵入罪に問われる可能性があります。盗聴器を仕掛ける際に他人の所有物を破損した場合には、器物損壊罪に問われる可能性があります。

このように、盗聴器を仕掛ける場所やその方法によっては違法になる場合があります。

浮気調査のツールとして盗聴器が利用される2つの理由

浮気調査のツールとして盗聴器が利用される理由としては、次の2つが挙げられます。

 

比較的低コストで簡単に利用できる

比較的低コストで簡単に利用できるからです。

浮気の調査としてよく挙げられるのが、探偵に依頼する方法です。探偵は証拠収集のプロですから、有力な証拠が得られる可能性は高いでしょう。
しかし、調査費用が高額であるというデメリットもあります。中には、数百万円かかったというケースもあります。

ご自身で盗聴器を仕掛ける場合には、盗聴器の費用しか掛かりません。素人でも簡単に操作できるものも多くあります。

したがって、浮気調査のツールとしては、比較的に低コストで簡単に利用できるでしょう。

浮気の有力な証拠を得られる可能性がある

浮気の有力な証拠を得られる可能性があるからです。

盗聴器を利用したことで得られる可能性のある証拠としては、次のようなものが挙げられます。

  • 不貞行為そのものの証拠
  • 浮気相手の特定
  • 配偶者と浮気相手の行動範囲

浮気をしているかどうかそのものを知れるだけでなく、万が一浮気をしていた場合には、今後の証拠収集に役立つ情報を得られるのも盗聴器が浮気調査ツールとして利用される理由です。

不貞行為そのものの証拠

不貞行為そのものの証拠を得られた場合には、慰謝料請求をするうえで重要な証拠になるでしょう。

例えば、配偶者が不倫相手を自宅に招いて不貞を働いた場合などが挙げられます。

このようなケースはあまり多くはありませんが、以前から配偶者が家に誰かを招いているような様子がある場合には、不貞行為そのものの証拠を得られる可能性があるでしょう。

浮気相手の特定

自宅や車内での会話を録音できた場合には、その会話から浮気相手の特定をできる可能性があるでしょう。

例えば、仕事の話をしていた場合には、浮気相手は同じ会社の人である可能性が高いでしょう。この場合には、会社関係の人から情報を得る・配偶者の仕事終わりの行動を調査するといったように、今後の調査方針を決めることにも繋がります。

配偶者と浮気相手の行動範囲

自宅や車内での会話を録音できた場合には、その会話から配偶者と浮気相手の行動範囲を絞り込める可能性があるでしょう。

例えば、次に会う約束をしていた場合には、その日の配偶者の行動を調査することで、有力な証拠を得られる可能性が高くなります。

ラブホテルに行った会話があった場合には、その会話から二人が頻繁に利用しているラブホテルを特定できれば、決定的な証拠を獲得できる可能性もあるでしょう。

浮気の証拠収集のために盗聴器を仕掛ける4つのリスク

浮気の証拠収集のために盗聴器を仕掛けることには、リスクを伴います。

浮気の証拠収集のために盗聴器を仕掛けるリスクは、次の4つです。

配偶者や浮気相手に気づかれる

配偶者や浮気相手に気づかれる可能性があります。

盗聴器は配偶者や浮気相手の近くに設置する必要があるため、気づかれてしまう可能性が高いという特徴もあります。

浮気をしている当事者は常に警戒心を持っていますから、少しの変化にも気づきやすいでしょう。気づかれてしまった場合には、証拠を隠滅されたり、夫婦仲が悪化したりする可能性があるでしょう。

浮気の事実が全くなかった場合には、配偶者に盗聴器を仕掛けられたという不信感から、離婚を切り出される事態になってしまう可能性もあるでしょう。

場合によっては違法行為に該当する

場合によっては違法行為に該当する可能性があります。

1章で解説したとおり、盗聴器を仕掛ける場所や方法によっては、罪に問われる可能性があります。

したがって、場合によっては慰謝料請求ができなくなるだけでなく、逆にあなたが訴えられてしまう可能性もあるでしょう。

録音状態が悪く証拠として使えない

録音状態が悪く証拠として使えない可能性があります。

自宅に盗聴器を仕掛けた場合には、距離が遠すぎて会話が聞き取れないといったことがあります。車内に盗聴器を仕掛けた場合には、エンジン音が大きくて会話が聞き取れないといったことがあります。

盗聴器の設置場所やその周辺の環境によっては、録音状態が悪く証拠として使えない可能性が高いでしょう。

裁判で証拠として使えない

裁判で証拠として使えない可能性があります。

違法な方法で集めた証拠は、裁判の証拠として使えない可能性が高いです。さらに、肉体関係そのものを示す内容・肉体関係が推認できる内容でなければ、証拠としての価値はあまり高くありません。

したがって、苦労して集めたとしても、裁判では証拠として不十分になる可能性が高いでしょう。

盗聴器によって浮気の証拠を獲得した場合にやってはいけない3つのこと

盗聴器によって浮気の証拠を獲得した場合にやってはいけないことは、次の3つです。

すぐに配偶者を問い詰める

すぐに配偶者を問い詰めることはやめましょう。

証拠はできるだけ多く集める必要があります。盗聴器から得た証拠によって、浮気をしていることが明らかであったとしても、それだけで証拠として十分かと言われるとそうでない場合が多いでしょう。

配偶者を問い詰めたことで、証拠を隠滅される可能性が高くなります。

不貞行為の確定的な証拠を得るまでは、冷静に行動しましょう。

盗聴器で得た証拠を利用して浮気相手を脅す

盗聴器で得た証拠を利用して浮気相手を脅すことはやめましょう。

浮気が発覚したことで、気が動転して、浮気相手に接触したいと考える方も多くいます。しかし、盗聴器で得た証拠を利用して浮気相手を脅した場合には、あなたが慰謝料を請求できなくなるだけでなく、逆に脅迫罪に問われる可能性があります。

盗聴器で得た証拠を利用して浮気相手を脅すことはやめましょう。

盗聴器で得た証拠をSNS上に投稿する

盗聴器で得た証拠をSNS上に投稿することはやめましょう。

SNSは匿名かつ気軽に投稿できることから、ついつい得られた証拠を投稿してしまいがちです。しかし、不特定多数の人が見ることのできるネット上に投稿した場合には、名誉毀損罪に問われる可能性があります。

近頃は、不倫当事者のアカウントのコミュニティも広まっていますが、盗聴器で得た証拠をSNS上に投稿することはやめましょう。

まとめ

浮気の証拠収集のために盗聴器を利用することはあまりおすすめしません。

なぜなら、自宅等に盗聴器を仕掛けても、証拠を得られる可能性はあまり高くない一方で、盗聴器を利用する方法によっては、行為自体が違法になる可能性もあるからです。

浮気の証拠集めについてお困りの方は、一度弁護士にご相談ください。弁護士が、今ある証拠で十分かどうか・ほかに有力な証拠はあるかどうか等、証拠についてのアドバイスをしてくれます。

ネクスパート法律事務所では、不貞問題に強い弁護士が在籍しています。仕事が忙しくて相談に行けない人や遠方にお住まいの方のためにオンライン法律相談サービスも実施しています。初回の相談は30分無料ですので、ぜひ一度ご相談ください。

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