不倫がバレて高額な慰謝料を請求されてしまったあなたは、弁護士に減額交渉をお願いしたいが弁護士費用が不安で相談を躊躇していませんか。
この記事では、減額交渉を弁護士に依頼するとかかる費用の内訳と相場をはじめ、減額交渉を依頼する弁護士を選ぶ4つの基準などについて解説します。
相場を基準とした弁護士費用のシミュレーションも紹介しますので、請求された慰謝料額に合わせてご確認いただければと思います。
目次
慰謝料を請求された!減額交渉を弁護士に依頼するとかかる費用の内訳と相場
慰謝料の減額交渉にかかる弁護士費用は、減額できた金額により変動するのが一般的です。
日本弁護士連合会が定めた統一基準(旧報酬規定)の廃止に伴い、平成16年4月以降は事務所ごとにそれぞれの報酬基準を定めています。そのため、慰謝料減額にかかる弁護士費用は、依頼する事務所によって異なります。
弁護士に減額交渉を依頼するとかかる主な費用として、以下の5つが挙げられます。
- 相談料
- 着手金
- 成功報酬金
- 実費
- 日当
それぞれの費用について、相場を交えて以下で詳しく解説します。
相談料
相談料とは、事件の解決を依頼する前に弁護士に相談するときにかかる費用です。
相談料の相場は、30分ごとに5,000〜10,000円程度(税別)です。
初回相談を無料で行っている事務所もあります。
着手金
着手金とは、弁護士に正式に依頼するときにかかる費用です。満足のいく結果が得られなかった場合や、問題が解決する前に委任契約を解除した場合も、基本的に返金されません。
着手金の相場は、以下のとおりです。
- 交渉の場合:10〜20万円程度(税別)
- 裁判の場合:20〜30万円程度(税別)
請求された慰謝料額によって金額が変動する事務所もあります。
交渉がまとまらず訴訟に移行した場合、追加着手金が必要になるケースもあります。
成功報酬金
成功報酬金とは、弁護士に依頼した問題が解決したときにかかる費用です。
成功報酬金は、得られた経済的利益(減額できた金額)を基準に、それぞれの事務所の報酬基準に従い算定されます。
成功報酬金の相場は、慰謝料の減額金額の10〜20%程度です。
慰謝料の減額金額に応じて段階的に割合が変動する事務所、固定報酬金が定められた事務所、固定報酬金に加えて得られた経済的利益を基準に算出した変動報酬金を定めている事務所などもあります。
参考として、弁護士会の旧報酬基準による成功報酬金額を紹介します。
実費
実費とは、問題を解決するためにかかる費用です。
相手方と書面でやり取りする際の通信費用や資料の取得費用のほか、訴訟の場合は印紙代などがあります。
実際にかかった金額を請求する事務所や、事務手数料として定額の費用を事件着手時に支払うものとしている事務所などがあります。
日当
日当とは、弁護士が遠方に出向く場合にかかる費用です。
相手方と事務所以外で交渉する場合や、遠方の裁判所に出向く場合などに発生することが多いです。
事務所以外で活動する場合に1回につき3〜5万円程度(税別)の日当を設定している事務所が多くみられます。
相場を基準とした弁護士費用のシミュレーション|減額し得る慰謝料額別
相場を基準とした弁護士費用のシミュレーションを、減額し得る慰謝料額別で紹介します。
慰謝料の減額交渉を弁護士に依頼したらどのくらいの費用がかかるのか、イメージしていただければと思います。
500万円の慰謝料を請求されて100万円に減額できた場合|400万円減額
500万円の慰謝料を請求されて400万円の減額に成功した場合の弁護士費用の相場は、以下の通りです。
300万円の慰謝料を請求されて50万円に減額できた場合|250万円減額
300万円の慰謝料を請求されて250万円の減額に成功した場合の弁護士費用の相場は、以下の通りです。
300万円の慰謝料を請求されて100万円に減額できた場合|200万円減額
300万円の慰謝料を請求されて200万円の減額に成功した場合の弁護士費用の相場は、以下の通りです。
200万円の慰謝料を請求されて50万円に減額できた場合|150万円減額
200万円の慰謝料を請求されて150万円の減額に成功した場合の弁護士費用の相場は、以下の通りです。
弁護士費用をなるべく安く抑えるための3つのポイント
弁護士費用をなるべく安く抑えるための主なポイントとして、以下の3つが挙げられます。
- 無料相談を実施している事務所を選ぶ
- 着手金だけでなく費用の総額で比較する
- なるべく早期に弁護士に相談する
それぞれのポイントについて、以下で詳しく解説します。
無料相談を実施している事務所を選ぶ
弁護士費用をなるべく安く抑えるために、無料相談を実施している事務所を選ぶことをお勧めします。
無料相談を実施している事務所を選ぶと、費用を気にせずに気軽に相談できます。具体的な解決策や解決までの見通しに加え、おおよその弁護士費用も確認できるでしょう。
正式な依頼の前に、話しやすい弁護士かどうか確認できるのも大きなメリットです。
無料相談を利用して弁護士と直接話して、依頼すべきかどうか検討しましょう。
着手金だけでなく費用の総額で比較する
弁護士費用をなるべく安く抑えるために、着手金だけでなく費用の総額で比較することをお勧めします。
着手金が無料であっても、成功報酬金や事務手数料が高額に設定されている事務所もみられます。
着手金だけでなく、成功報酬金や事務手数料などを含めた総額で弁護士費用を比較し、依頼する事務所を決めましょう。
なるべく早期に弁護士に相談する
弁護士費用をなるべく安く抑えるために、なるべく早期に弁護士に相談することをお勧めします。
当事者同士でも減額交渉はできますが、お互いに感情的になりやすく、不用意な発言をしてしまいがちです。不誠実な対応をすると話し合いができないと判断され、訴訟となるおそれがあります。訴訟となれば、金銭的にも精神的にもより負担がかかることが懸念されます。
なるべく早期に弁護士に相談してアドバイスを受けることで、適切な対応がとりやすくなるため、交渉をスムーズに進めやすくなるでしょう。
慰謝料を請求された場合に減額交渉を依頼する弁護士を選ぶ4つ基準
慰謝料を請求された場合に減額交渉を依頼する弁護士を選ぶ主な基準として、以下の4つが挙げられます。
- 不倫慰謝料を減額した経験・実績が豊富か
- 親身になって話を聞き明確なアドバイスをくれるか
- あなたと弁護士の相性が合うか
- 弁護士費用について分かりやすく説明してくれるか
それぞれの基準について、以下で詳しく解説します。
不倫慰謝料を減額した経験・実績が豊富か
慰謝料の減額交渉を依頼する弁護士を選ぶ際は、不倫慰謝料を減額した経験・実績が豊富かどうか確認しましょう。
弁護士には、それぞれ得意分野があります。不倫慰謝料問題の経験が乏しい弁護士に依頼した場合、実務的な知識の不足や交渉時のポイントが把握できていないのはないかと不安に感じるかもしれません。
慰謝料の減額交渉を経験すればするほど、解決ノウハウは蓄積されていきます。
不倫慰謝料を減額した経験・実績が豊富な弁護士に依頼すると、請求された慰謝料をできる限り減額できる可能性が高まるでしょう。
親身になって話を聞き明確なアドバイスをくれるか
慰謝料の減額交渉を依頼する弁護士を選ぶ際は、親身になって話を聞き明確なアドバイスをくれるか確認しましょう。
不倫をしたことに対して批判的な態度をとる弁護士に依頼すると、「不倫をするなんて最低だ、あなたが悪いのだから支払うのは当たり前だ」などと言われるのではないかと不安になり、正確な情報を伝えられなくなるのも無理もありません。
慰謝料をできる限り減額するためには、不倫の状況をできるだけ詳しく正確に伝える必要があります。ありのままを話せる、信頼できる弁護士を選びましょう。
難解な法律用語を使わず、分かりやすい言葉で説明してくれるかどうかも大切なポイントです。
あなたが質問したことに対して、分かりやすく明確に回答してくれる弁護士を選ぶことをお勧めします。
あなたと弁護士の相性が合うか
慰謝料の減額交渉を依頼する弁護士を選ぶ際は、あなたと弁護士の相性が合うか確認しましょう。
相性が合わない弁護士に依頼すると、些細な言動に不満を感じてしまい、余計なストレスを抱えることになりかねません。
弁護士には個性がありため、問題解決に対する姿勢や考え方はそれぞれ異なります。自分の考え方と合っている弁護士に依頼することをお勧めします。
弁護士とコミュニケーションがとりやすいか、この弁護士に任せたいと心から思えるか、相談時に確認しておきましょう。
弁護士費用について分かりやすく説明してくれるか
慰謝料の減額交渉を依頼する弁護士を選ぶ際は、弁護士費用について分かりやすく説明してくれるか確認しましょう。
弁護士費用は不明瞭で分かりにくいと感じている方は少なくありません。高額な弁護士費用を請求されたらどうしよう、と不安を抱えたままでは、精神的な負担が大きいでしょう。
弁護士費用の内訳や金額について、分かりやすく説明してくれる弁護士に依頼することをお勧めします。
高額な慰謝料を請求されたらネクスパート法律事務所へ
200万円以上の高額な慰謝料を請求されたら、ぜひネクスパート法律事務所にご相談ください。
ネクスパート法律事務所は、不倫問題について累計10,000件を超えるご相談が寄せられているため、豊富な知識と解決ノウハウを有しています。
不倫問題に精通した弁護士が、あなたの心に寄り添い、解決に向けて全力でサポートいたします。
初回30分無料相談に加え、弁護士に依頼して損をすることがないよう慰謝料請求された方向けに着手金返還制度もご用意しております(返金保証制度には条件があります。詳しくは初回相談時に弁護士にご確認ください。)。
慰謝料を請求された方もご依頼いただきやすい費用設定をしております。
お問い合わせはLINE・メールで24時間受け付けておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。リモートでの相談も受け付けております。お住まいの地域にかかわらずご相談いただけます。
まとめ
高額な慰謝料を請求されたら、なるべく早期に弁護士に相談・依頼することをお勧めします。
弁護士費用が不安で相談を躊躇する気持ちはお察ししますが、ご自身で法的な判断をするのは難しいケースが多く、状況をより悪化させることにもなりかねません。
不倫問題は家族や友人に相談しづらいため、ひとりで抱え込んでしまいがちです。解決へ向けての第一歩として、弁護士への相談を積極的に検討してみてください。