不倫慰謝料請求を弁護士に依頼するとかかる費用の種類と相場を紹介

  • 最終更新日: 2024.08.14

夫の不倫相手に慰謝料を請求したいけれど、弁護士に依頼すると高額な費用を請求されそう、との思いから、弁護士への相談を躊躇していませんか。

信じていた夫の裏切り行為が許せず、不倫相手に慰謝料を請求したいと考えるのは当然の感情です。しかし、法律事務所は敷居が高く、相談しづらいと思う人も少なくありません。

この記事では、弁護士に依頼するとかかる費用の種類・相場や、慰謝料請求するなら費用をかけても弁護士への依頼をお勧めする理由などについて解説します。
シミュレーションしやすいよう、獲得した慰謝料額に応じた弁護士費用も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

不倫慰謝料を請求したい!弁護士に依頼するとどれくらいの費用がかかる?

不倫慰謝料請求を弁護士に依頼した場合にかかる費用は、一般的に獲得した慰謝料額によって異なります

平成16年3月まで日本弁護士連合会が定めた統一基準(旧報酬規定)があったため、弁護士費用は一律でした。
平成16年4月から報酬基準が廃止され、それぞれの弁護士が自由に報酬を設定できるようになったため、現在はそれぞれの弁護士(法律事務所)ごとに報酬基準を定めています

不倫慰謝料請求にかかる費用は、それぞれの弁護士(法律事務所)によって報酬基準が異なりますが、かつての日本弁護士連合会が定めた統一基準を採用している弁護士(法律事務所)は多いといえます。

不倫慰謝料請求を弁護士に依頼した場合にかかる費用の相場は、以下の通りです。

次章で、弁護士に依頼するとかかる費用の種類や相場について、詳しく解説します。

弁護士に依頼するとかかる費用の種類と相場

弁護士に依頼するとかかる費用の種類は、主に以下の4つです。

  • 相談料
  • 着手金
  • 報酬金
  • 実費・日当

以下で、それぞれの費用について、相場とあわせて詳しく解説します。

相談料

相談料とは、弁護士に依頼する前に法律相談をしたときにかかる費用で、一般的に相談後に支払います。

相談料の相場は30分につき5000円程度です。

初回の相談料を無料にしている事務所もあります。

着手金

着手金とは、弁護士に依頼したときにかかる費用で、結果の如何を問わず、基本的に返金されません
弁護士(法律事務所)との契約を途中で解除した場合も同様です。

着手金の相場は、以下のとおりです。

  • 交渉の場合:1020万円程度
  • 裁判の場合:2030万円程度

なお、慰謝料の請求金額に応じて金額が上がる事務所もあります。

交渉段階から弁護士に依頼したものの、交渉が決裂し裁判に発展した場合は、交渉の着手金とは別に、裁判の着手金が追加で必要となるケースがあります。

報酬金

報酬金とは、事件が終了したときに支払う費用です。

弁護士に依頼したことによって得られた経済的利益を基準として、それぞれの弁護士(法律事務所)の報酬基準に従い算出します。

報酬金の相場は、獲得した慰謝料額の1020%程度です。

ただし、獲得した慰謝料額の20%など一律で定めている事務所や、獲得した慰謝料額に応じて段階的に割合を変えている事務所など、報酬基準はさまざまです。

参考として、弁護士会の旧報酬基準を採用している場合の報酬金額を紹介します。

実費

実費とは、弁護士が問題を解決するためにかかった費用です。

実費の例として、相手方と交渉する際の通信費や調査のための資料取得費などのほか、裁判の場合は裁判所に収める印紙代などが挙げられます。

弁護士が遠方の裁判所に出廷する場合などは、1回につき35万円程度日当を設定している弁護士(法律事務所)もあります。

弁護士費用は不倫慰謝料と併せて相手に請求できる?

弁護士費用を不倫慰謝料と併せて相手に請求できるかについて、以下の2つに分けて詳しく解説します。

  • 交渉や調停・和解の場合:請求しないことが一般的
  • 裁判(判決)の場合:弁護士費用の一部の請求が認められる可能性がある

交渉や調停・和解の場合は請求しないことが一般的

交渉や調停・裁判上の和解の場合は、弁護士費用を請求しないことが一般的です。

慰謝料に加え弁護士費用まで請求すると、争いがエスカレートする可能性があるためです。

裁判で和解に至った場合も、慰謝料に加えて弁護士費用を和解調書に記載したり、慰謝料と別に支払う約束をしたりするケースは少ないでしょう。

ただし、相手が任意で弁護士費用を支払う意思を示した場合は、支払ってもらえます

裁判(判決)の場合は弁護士費用の一部の請求が認められる可能性がある

裁判(判決)の場合は、弁護士費用の一部の請求が認められる可能性があります。

不倫慰謝料など不法行為に基づく損害賠償請求の裁判の対応には法的な専門知識を要するため、弁護士費用の一部が不貞行為(不法行為)と相当因果関係のある損害であると認められやすいためです。

ただし、実際に負担した弁護士費用全額の請求が認められるわけでもありません。事案の難易度や請求額、裁判所に認められた慰謝料額その他諸般の事情を斟酌して相当と認められる額の範囲内のものに限られます。

過去の判例から、支払いが認められた慰謝料額の10%程度が弁護士費用として認められる傾向にあるといえます。

例えば、慰謝料として200万円の支払いが認められた場合、弁護士費用は20万円を限度として認められることになります。

慰謝料請求を弁護士に依頼したら費用倒れになる?

慰謝料請求を弁護士に依頼したら、費用倒れになるおそれがないわけではありません。

費用倒れを防ぐコツとして、無料相談を活用して見積もりを取ることをお勧めします。

それぞれの弁護士(法律事務所)によって報酬基準が異なるため、複数の事務所の費用を比較してみましょう。

弁護士費用を上回る慰謝料の獲得が見込まれる場合は弁護士へ依頼するなど、コストをかけるメリットがあるかどうか検討することが大切です。

ただし、弁護士費用が安いという理由だけで事務所を選んでしまうと、弁護士と相性が合わない、信頼関係が築けないなど、不満やストレスを抱えてしまうおそれがあります。

不倫慰謝料請求の取り扱い実績があるか、費用面についても明確に説明してくれるかなども相談時に確認し、判断することをお勧めします。

相場をもとにした弁護士費用のシミュレーション|獲得しうる慰謝料額別

相場をもとにした弁護士費用のシミュレーションを紹介します。

交渉で示談が成立した場合の弁護士費用として、以下の4つのケースの相場を紹介します。

  • 100万円の慰謝料を獲得できた場合
  • 150万円の慰謝料を獲得できた場合
  • 200万円の慰謝料を獲得できた場合
  • 300万円の慰謝料を獲得できた場合

なお、着手金は20万円、実費は5万円、別途消費税がかかるものと仮定します。

弁護士費用の参考にしていただければと存じます。

100万円の慰謝料を獲得できた場合

100万円の慰謝料を獲得できた場合の弁護士費用の相場は、以下の通りです。

150万円の慰謝料を獲得できた場合

150万円の慰謝料を獲得できた場合の弁護士費用の相場は、以下の通りです。

200万円の慰謝料を獲得できた場合

200万円の慰謝料を獲得できた場合の弁護士費用の相場は、以下の通りです。

300万円の慰謝料を獲得できた場合

300万円の慰謝料を獲得できた場合の弁護士費用の相場は、以下の通りです。

慰謝料請求するなら費用をかけても弁護士への依頼をお勧めする4つの理由

慰謝料請求するなら費用をかけても弁護士への依頼をお勧めする主な理由は、以下の4つです。

  • 交渉を有利に進められる可能性が高まる
  • 不倫相手との交渉を弁護士が行うため負担が最小限で済む
  • 解決後のトラブルを未然に防ぎやすい
  • 早期解決が期待できる

以下で、詳しく解説します。

交渉を有利に進められる可能性が高まる

一つ目の理由として、交渉を有利に進められる可能性が高まることが挙げられます。

弁護士に依頼すると、慰謝料を求める法的根拠や証拠の選択を任せられるため、有利かつスムーズに交渉を進められます。不倫相手が言い逃れできない状況をつくりだせるでしょう

弁護士は交渉のプロです。豊富な経験から培った交渉スキルや法的知識を最大限に活かして相手と交渉し、あなたが納得できる解決へと導いてくれるでしょう。

不倫相手との交渉を弁護士が行うため負担が最小限で済む

二つ目の理由として、不倫相手との交渉を弁護士が行うため負担が最小限で済むことが挙げられます。

不倫相手と直接交渉するとなると、時間的にも精神的にも大きな負担がかかるでしょう。

弁護士に依頼すると弁護士が窓口となるため、不倫相手と直接やり取りをせずに済みます。不倫相手と直接話し合う必要がないため、感情的になって不適切な発言をしてしまうおそれもなくなります。

あなたの心にかかる負担を最小限に抑えて交渉を進められるでしょう

解決後のトラブルを未然に防ぎやすい

三つ目の理由として、解決後のトラブルを未然に防ぎやすいことが挙げられます。

弁護士に依頼すると、合意書などの法的書面の作成を任せられます。法的書面を作成する際は、支払いを怠った場合の対処法や再度接触した場合の違約金など、おさえておくべき事項があります。それらを盛り込んだ合意書を作成してもらえるため、解決後に起こり得るトラブルを未然に防ぎやすいです。

弁護士に解決までの手続きを一任することで、安心して新たな生活をスタートしやすくなるでしょう。

早期解決が期待できる

四つ目の理由として、早期解決が期待できることが挙げられます。

弁護士に依頼すると弁護士から書面が届くため、「無視したら裁判になるのではないか」との強いプレッシャーを与えられるでしょう。

法的根拠に基づいた適切な慰謝料を請求できるため、不倫相手が交渉のテーブルにつかない、大幅な減額を要求されるなどの懸念も少なくなります。

弁護士に依頼すると、あなたの本気の怒りを見せつけられることに加え、不倫相手との交渉をスムーズ進めやすいため、早期解決が期待できます。

ネクスパート法律事務所は初回相談30分無料

ネクスパート法律事務所は初回相談30分無料のため、費用を気にせずお気軽にご相談いただけます。

来所による面談はもちろん、リモート面談で全国対応が可能です。男女問題に精通した弁護士があなたの意向をしっかりと伺い、解決へと導きます。

不倫をした夫に離婚および慰謝料を請求したい、不倫相手だけに慰謝料を請求したいなど、あなたのお気持ちをお聞かせください。あなたのご意向にできる限り沿えるよう、全力でサポートいたします

まとめ

夫の不倫が発覚し、不倫相手に慰謝料を請求したいと悩んでいるなら、なるべく早期に弁護士に相談することをお勧めします。初回相談を無料にしている事務所もありますので、まずは相談・見積もりをしてみましょう。

ネクスパート法律事務所では、不倫慰謝料に関して10,000件を超えるご相談をいただいております。経験豊富な弁護士が、あなたの悩みに寄り添い、解決へ向けて全力でサポートいたします。
初回相談30分無料ですので、まずはお気軽にあなたの悩みをお聞かせください。

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