マッチングアプリは、隙間時間にスマートフォンで気軽に恋活・婚活ができる出会いの場です。
自分の好みや共通の趣味を持つ異性と真剣な出会いの機会を作れるため、恋愛や結婚につながる相手を探すために登録するユーザーが多いでしょう。
しかし、既婚者であるにもかかわらず、独身者だと偽ってマッチングアプリに登録しているユーザーも少なくありません。
この記事では、マッチングアプリで出会った人が既婚者だった場合にすべきことや、既婚者と交際を続けるリスクなどについて解説します。
マッチングアプリで出会った人が既婚者だと知って動揺していることと思いますが、この記事が今後の対応の道標になれば幸いです。
目次
マッチングアプリで出会った人が既婚者だった場合にあなたがすべき2つのこと
マッチングアプリで出会った人が既婚者だった場合にあなたがすべきことは、主に以下の2つです。
- すぐに交際をやめる
- 独身者だと嘘をついていた証拠を集める
以下で詳しく説明します。交際相手が既婚者だと知ってとても動揺していることと思いますが、まずは落ち着いて読んでみてください。
すぐに交際をやめる
マッチングアプリで出会った人が既婚者だと知ったら、すぐに交際をやめましょう。
これまで恋愛関係にあった相手とお別れするのはとても辛いでしょう。しかし、あなたと交際相手との関係はいわゆる不倫関係です。
既婚者だと知った後も交際を続けた場合、相手配偶者から不倫慰謝料を請求されるおそれがあります。
相手配偶者に慰謝料を請求されるかもしれないリスクを抱えてまで一緒にいたい相手かどうか、落ち着いて考えてみてください。
独身者だと嘘をついていた証拠を集める
マッチングアプリで出会った人が既婚者だと知ったら、独身者だと嘘をついていた証拠を集めましょう。
相手配偶者から不倫慰謝料を請求されても、既婚者だと知らなかったもしくは知らなかったことに落ち度がなければ、慰謝料の支払い義務を負いません。独身者だと嘘をついていた証拠があれば、不倫慰謝料を支払わなくて済む可能性があります。
貞操権侵害に該当する場合、独身者だと嘘をついていた証拠があれば、こちらから慰謝料を請求できる可能性もあります。
既婚者であるにもかかわらず、独身者だと嘘をついてあなたと肉体関係をもった場合、貞操権の侵害に該当する可能性があるからです。
独身者だと嘘をついていた証拠になるものとして、主に以下の3つが挙げられます。
- 独身、未婚などの記載があるプロフィール画面のスクリーンショット
- 独身者だと嘘をついていたことがわかるメッセージやLINEなどのやり取り
- 結婚式場の資料や婚約指輪など、結婚の準備を進めていたことがわかるもの
裏切られたという憤りや悲しみから連絡先やメッセージを消去したくなるのも無理もありません。
独身者だと嘘をついていた証拠を集めて保存しておくことは、あなたを守る上でとても重要です。交際相手の連絡先やメッセージ・LINEのやり取りなどは、消去せずに保存しておきましょう。
マッチングアプリで出会った人が既婚者だと知った後も交際を続けるとどうなる?
マッチングアプリで出会った人が既婚者だと知った後も交際を続けるリスクは、主に以下の2つです。
- 慰謝料請求のリスクが高くなる
- 慰謝料額が高くなるおそれがある
以下で詳しく説明します。
慰謝料請求のリスクが高くなる
マッチングアプリで出会った人が既婚者だと知った後も交際を続けると、慰謝料請求のリスクが高くなります。
交際が長引けば長引くほど、相手配偶者に不倫がバレるリスクが高くなるからです。
交際相手が既婚者だと知った後も交際を続けると、既婚者だと知らなかったことを理由に慰謝料請求を退けられなくなります。
たとえ交際相手に独身だと騙されて交際を始めたとしても、既婚者だと知った後も交際を続けると故意による不法行為が成立するからです。
慰謝料額が高くなるおそれがある
マッチングアプリで出会った人が既婚者だと知った後も交際を続けると、慰謝料額が高くなるおそれがあります。
既婚者と知りながら交際をすると、その不倫(不貞行為)は故意によることになるので、既婚者だと知らなかったという過失による場合よりも責任は加重されるからです。
慰謝料の金額は、不倫(不貞行為)の損害に応じて高くなる傾向にあります。
既婚者だと知った後も交際を継続した場合、既婚者だと知った時点で別れた場合よりも不倫期間も長くなり悪質と考えられるため、慰謝料が高額になる可能性があります。
マッチングアプリで出会った既婚者と不倫した場合の慰謝料については、「マッチングアプリで出会った人が既婚者だと気づいた時の対処法」をご参照ください
マッチングアプリで出会った人が既婚者だった場合、弁護士への相談も検討を
マッチングアプリで出会った人が既婚者だった場合、弁護士への相談も検討しましょう。
弁護士への相談をおすすめする理由は、以下の3つです。
相手配偶者から慰謝料を請求されても適切な方法で解決できる
弁護士に相談・依頼すると、相手配偶者から慰謝料を請求されても、それぞれの状況に応じた適切な方法で解決へと導いてくれます。
慰謝料を請求された場合、既婚者だと知り得た状況でなかったか、証拠・肉体関係の有無など、個々のケースに応じて今後の対応が異なります。法的知識が必要になるケースも少なくないため、ご自身で対応すると適切な判断が難しいだけでなく、事態が泥沼化するおそれもあります。
マッチングアプリで出会った人が既婚者で、相手配偶者から慰謝料を請求されたら、なるべく早期に弁護士に相談することをおすすめします。
独身者だと嘘をついた交際相手に慰謝料を請求できるか的確に判断できる
弁護士に相談すると、独身者だと嘘をついた交際相手に慰謝料を請求できるかどうか的確に判断してくれます。
マッチングアプリで出会った人と結婚を前提に真剣に交際していたにもかかわらず、交際相手が既婚者だった場合、あなたに落ち度がなければ、貞操権侵害を理由に慰謝料を請求できる可能性があります。
しかし、肉体関係がないプラトニックな交際だった場合など、慰謝料を請求できないケースもあるため、ご自身での判断は難しいでしょう。
弁護士であれば法的観点から慰謝料請求が可能かどうか判断できます。
慰謝料請求が可能であれば、独身者だと嘘をつかれた悔しさや怒りなどの気持ちに区切りをつけられるかもしれません。
弁護士が交渉してくれる
実際に、相手配偶者から慰謝料を請求された場合、弁護士に依頼すると、交渉や手続きなどを全て任せられます。
ご自身で対応すると、悔しさや怒りから感情的に対応してしまいがちです。感情的になるあまり暴言を吐いてしまうと、不利な状況に追い込まれるおそれがあります。
弁護士に依頼することで、精神的にも時間的にもあなたの負担が最小限で済みます。交渉のプロである弁護士が対応するため、スムーズかつ早期の解決が望めます。
まとめ
マッチングアプリで出会った人が既婚者だと知ったら、騙された悲しみや怒りから、冷静に判断できなくなりがちです。交際相手が既婚者だと知ったら、別れることが先決です。
既婚者と知らずに交際したことで慰謝料を請求されたら、なるべく早期に弁護士に相談することをおすすめします。弁護士には守秘義務があるため、ご家族や友人に相談しづらいことも気兼ねなく相談できます。
ネクスパート法律事務所には、不倫・男女問題に精通した弁護士が多数在籍しております。
初回相談は30分無料です。あなたの心のうちを、ぜひお気軽にご相談ください。経験豊富な弁護士が、解決まで全力でサポートします。