あなたは今、浮気相手をかばう夫に対して、怒りや悲しみなどのネガティブな感情を抱えて苦しんでいませんか?永遠の愛を誓い合ったはずの夫が浮気相手をかばったら、やるせない気持ちになるのも無理もありません。
この記事では、浮気相手をかばう夫の心理や、夫が浮気相手をかばう場合に考えるべきことなどを紹介します。
「なぜ浮気相手をかばうのか理解できない」「もう私に愛情はないのだろうか」などと悩んでいるなら、ぜひご一読ください。
目次
浮気相手をかばう夫の心理3選
浮気相手をかばう夫の主な心理として、以下の3つを紹介します。
- 自分を守りたい
- 浮気相手を失いたくない
- 事態の悪化を避けたい
自分を守りたい
自分を守りたいとの思いから、夫は浮気相手をかばっているのかもしれません。
あなたが浮気相手に直接連絡したり、慰謝料を請求したりすれば、夫自身の立場が悪くなるおそれがあるためです。
あなたと浮気相手が直接連絡をとれば、「妻とは離婚する」「妻のことはもう愛していない」など夫が浮気相手に伝えた言葉や、肉体関係を持った回数など、あなたに知られたくない不倫事情がバレてしまうかもしれません。
あなたからコンタクトがあったことを、浮気相手が友人や同僚などに言いふらすことも考えられます。夫と浮気相手が同じ職場であれば、働きづらくなるかもしれません。降格処分を受けたり、望まない部署への移動を命ぜられたりする可能性もあります。
あなたと浮気相手が関わることで、家庭や職場に夫の居場所がなくなる可能性が高まるといえます。自分を守りたいがために、夫は浮気相手をかばっている可能性があります。
浮気相手を失いたくない
浮気相手を失いたくないとの思いから、夫は浮気相手をかばっているのかもしれません。
あなたが浮気相手に直接連絡をしたり、慰謝料を請求したりすれば、浮気相手の気持ちが夫から離れてしまうおそれがあるためです。
既婚者との交際は、家族や友人、社会的信用などの大切なものを失うおそれがあるハイリスクな関係です。あなたからコンタクトがあれば、浮気相手が「面倒なことに巻き込まれたくない」「もう潮時かもしれない」との思いを抱き、関係を解消したいと夫に伝えるかもしれません。
夫が「ほとぼりが冷めたら復縁したい」と考えている場合も、なるべくことを荒立てたくないでしょう。あなたに浮気がバレても浮気相手への思いを断ち切れず、浮気相手を失いたくないがために、夫は浮気相手をかばっている可能性があります。
事態の悪化を避けたい
事態の悪化を避けたいとの思いから、夫は浮気相手をかばっているのかもしれません。
あなたが浮気相手に直接連絡をしたり、慰謝料を請求したりすれば、状況がさらに複雑になるおそれがあるためです。
例えば、以下のようなケースに該当する場合、浮気相手にコンタクトをとると、逆に夫が慰謝料を支払わなければならない可能性があります。
- 夫が独身者だと偽って浮気相手と交際していた
- 夫が浮気相手に対して精神的・身体的暴力をふるっていた
- 浮気相手の妊娠発覚後に夫が不誠実な対応をとった
浮気相手も既婚者の場合、コンタクトをとったことがきっかけで浮気相手の配偶者に浮気の事実がバレる可能性もあります。浮気相手の配偶者も浮気の被害者であるため、夫に対して慰謝料を支払うよう要求してくる可能性があります。浮気をした当事者双方の責任の割合が同程度であれば、お互いに慰謝料を請求しないことで事態を収拾できることもあるでしょう。しかし、夫が浮気を主導していた場合などには、夫が浮気相手の配偶者に支払う慰謝料が多くなる可能性もあります。事態の悪化を避けたいがために、夫は浮気相手をかばっている可能性があります。
浮気相手に対して逆に慰謝料を支払わなければならない可能性があるケースについては、「慰謝料請求したら不倫相手から逆に請求された!請求は認められるの?」をご参照ください。
夫が浮気相手をかばう場合に考えるべき2つのこと
夫が浮気相手をかばう場合に考えるべきこととして、主に以下の2つが挙げられます。
- 夫との婚姻関係を継続するか離婚するか
- 浮気相手に慰謝料を請求するか
以下で詳述します。
夫との婚姻関係を継続するか離婚するか
夫との婚姻関係を継続するか離婚するか考えましょう。自分の気持ちを整理した上で、今後の夫婦関係について決断を下すことは、とても大切です。
婚姻関係を継続する場合、夫との関係を修復する必要があるでしょう。浮気をした上に浮気相手をかばう夫を許せるか、夫婦としてもう一度やり直そうと思えるか、冷静に考えてみることをお勧めします。
離婚すると決意した場合、離婚後の収入源や住まいの確保、子どものメンタルケアなどが必要になるでしょう。子どもがいる場合には、養育費について調べておくことも重要です。離婚後に安定した生活を送れるよう、準備しておくことをお勧めします。夫との婚姻関係を継続するか離婚するかの決断は、今後のあなたや子どもの人生を大きく左右します。後悔のない選択ができるよう、慎重に検討しましょう。
浮気相手に慰謝料を請求するか
浮気相手に慰謝料を請求するか考えましょう。浮気相手に慰謝料を請求することで、夫の浮気にけじめをつけやすくなります。
浮気相手が夫と肉体関係(不貞行為)を持った場合、浮気相手に対する慰謝料請求は認められる可能性が高いです。浮気相手に対して慰謝料を請求し、関係を解消するよう誓約書を取り交わしておけば、ほとぼりが冷めた後の復縁も防止しやすいでしょう。
ただし、夫との婚姻関係を継続し、関係を修復したいと考えているなら、慰謝料を請求するかどうか慎重に検討する必要があります。浮気相手に慰謝料を請求したことで夫がより浮気相手をかばったり、関係を修復するのが難しくなったりするおそれがあるためです。浮気相手に慰謝料を請求するかどうか、慎重に検討しましょう。
不貞行為にあたる肉体関係の定義については、「不貞行為にあたる肉体関係の定義とは?みんなの疑問6選を徹底解説」をご参照ください。
夫の浮気が発覚したら証拠の収集を
夫の浮気が発覚したら、証拠を収集しておくことをお勧めします。夫や浮気相手が浮気を否定する場合、証拠がなければ、裁判で慰謝料請求が認められる可能性が低いからです。今は請求する気はなくても、「やっぱり浮気相手に対して慰謝料を請求したい」と思ったときに行動できるよう備えておきましょう。
なお、不貞行為に基づく慰謝料請求権は、以下のいずれか早い時点を経過すれば時効により消滅します。
- 浮気の事実と浮気相手を知ったときから3年
- 浮気のときから20年
時効については、「不倫慰謝料の消滅時効とは|民法改正による変更点」をご参照ください。
浮気相手に慰謝料を請求するかどうかにかかわらず、浮気の証拠を収集しておくことをお勧めします。
浮気相手をかばうことに憤りを覚えてもやってはいけない3つのこと
浮気相手をかばうことに憤りを覚えてもやってはいけないこととして、主に以下の3つが挙げられます。
- 安易に離婚を切り出す
- 感情的になって浮気相手の勤務先に浮気の事実をバラす
- 浮気相手を脅迫する
以下で詳述します。
安易に離婚を切り出す
浮気相手をかばうことに憤りを覚えても、安易に離婚を切り出すことはやめましょう。
一時の感情に任せて離婚すると、後悔することになりかねないためです。
離婚後の生活で女性が直面しやすいのが、経済的な問題と子どもの問題です。何をするにもお金は必要になるため、離婚を切り出す前に、以下のような準備をしておくことをお勧めします。
- 安定した収入を得られる働き口を見つける
- 離婚後の居住先を見つける
- 養育費について調べておく
感情的になって浮気相手の勤務先に浮気の事実をバラす
浮気相手をかばうことに憤りを覚えても、感情的になって浮気相手の勤務先に浮気の事実をバラすことはやめましょう。
浮気相手の勤務先に浮気の事実をバラした場合、名誉毀損罪が成立するおそれがあるためです。名誉毀損罪が成立した場合、3年以下の懲役もしくは禁錮または50万円以下の罰金が科せられます。浮気相手の勤務先や家族、友人などの第三者に、浮気の事実をバラしてはいけません。
浮気相手を脅迫する
浮気相手をかばうことに憤りを覚えても、浮気相手を脅迫することはやめましょう。浮気相手を脅迫した場合、脅迫罪が成立するおそれがあるためです。脅迫罪が成立した場合、2年以下の懲役もしくは30年以下の罰金が科されます。
「夫との関係を解消しないと家族に危害を加える」「勤務先に浮気の事実をバラしてやる」などと浮気相手を脅迫してはいけません。
まとめ
浮気相手をかばう夫を目の当たりにしたら、怒りや悲しみから感情的になるのも無理もないでしょう。しかし、冷静さを欠いた行動をすれば、近い未来に後悔することになりません。まずは落ち着いて、今後どうしたいのか、自分の気持ちを整理しましょう。
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