更新日:2022年10月14日 (金)
公開日:2022年10月14日 (金)
妻の浮気を疑うあなたに伝えたいこと|見抜く方法と対処法
サマリー
妻のスマートフォンの扱い方や日々の態度に不審な点があると、「もしかして浮気しているのでは」と不安や動揺を抱くのは無理もありません。
しかし、証拠がない段階で感情的に問い詰めると、事態の悪化を招くおそれもあります。疑いが生じた際は、まずは冷静に兆候を観察し、適切な対応手順を把握することが大切です。
この記事では、妻の浮気を見抜くためのチェックポイントや浮気に至る背景、放置するリスクのほか、初期対応の注意点や浮気相手への法的対処法について解説します。
妻の浮気を見抜く方法とよくあるきっかけ

妻の様子が普段と異なると感じた際、その変化が浮気によるものなのかを見極めるには、日頃の行動パターンを客観的に観察することが重要です。
相模ゴム工業株式会社が実施した調査(ニッポンのセックス2018年版)によると、パートナーがいる女性の15.2%がパートナー以外とも性交渉を行っているという結果が出ています。
また、具体的な内訳として特定の相手が1名いると答えた人が6%、複数の相手がいる人が9%、特定ではないが相手以外とも関係を持つ人が7%存在しています。
浮気に気づくきっかけと行動の変化
総合探偵社MRの調査によると、妻の浮気や不倫を疑ったきっかけとして挙げられた割合は「携帯電話」が51%でした。
次いで「雰囲気(21%)」「外出・外泊(18%)」「カミングアウト(6%)」などが続いています。
スマートフォンの画面を伏せて置くようになったり、ロックを急に厳重にしたりする行動は、浮気を疑う代表的なきっかけの一つといえます。
そのほかにも、残業や友人との食事を理由にした外出・帰宅の遅れが増える、服装やメイクなどの身だしなみに急な変化が見られる、夫に対する態度が急によそよそしくなったり逆に不自然に優しくなったりするなど、様々な側面に変化が現れることがあります。
兆候だけで判断せず冷静に観察する姿勢
妻の言動に複数の不審な点が見られる場合、浮気の可能性を疑ってしまうのは自然なことですが、兆候だけで決めつけるのは避ける必要があります。
仕事の環境変化や個人的な悩みなど、浮気以外の理由によってスマートフォンの使用頻度や外出が増えているケースも十分に考えられます。
単なる思い込みで感情的にならず、まずは冷静に事実関係や日々の言動を記録・観察することが肝要です。
妻が浮気に走る背景と放置した場合のリスク
妻が浮気に至る主な心理的背景
妻が浮気に走る背景には、日々の夫婦生活の中で生じた不満や寂しさが影響しているケースが少なくありません。
結婚生活が長くなるにつれ、会話やスキンシップが減少すると、夫婦関係に孤立感を覚えることがあります。
また、家事や育児の負担に対する協力が得られない不満や、セックスレスの悩み、「妻や母親としてだけでなく一人の女性として見られたい」という思いから、家庭の外に居場所や癒やしを求めてしまう心理も考えられます。
浮気の疑いを放置することで生じるリスク
浮気の兆候に気付きながらも、現実を受け止める不安や波風を立てたくない思いから問題を放置してしまうと、事態がより深刻化するおそれがあります。
- 浮気相手への感情が深まり、妻から一方的に離婚を切り出されるリスク
- 浮気相手の子どもを妊娠するなど、取り返しのつかない事態に発展するリスク
- デート費用やプレゼントなどのために、生活費や夫婦の共有財産を使い込まれるリスク
- 浮気相手が既婚者の場合、相手の配偶者から妻に対して慰謝料を請求されるリスク
特に浮気相手も既婚者である「ダブル不倫」の場合、相手の配偶者から不法行為に基づく損害賠償(慰謝料)を請求される可能性があります。
妻に固有の財産がない場合は家計から支払うことになり、教育資金や生活基盤に影響を及ぼしかねません。
浮気問題を先延ばしにすることは、夫婦関係の修復を難しくするだけでなく、予期せぬ金銭的・法的なトラブルを招く要因となります。
妻の浮気を疑った際に注意したい初期対応
妻の言動に不審な点を感じると、すぐに理由を問い質したくなるかもしれません。しかし、十分な証拠がない状況で感情的に追及することは、事態の解決を遠ざけるリスクがあります。
証拠がない段階で感情的に問い詰めるリスク
もし浮気の事実がなかった場合、根拠のない疑いをかけられた配偶者は大きなショックを受け、夫婦間の信頼関係が大きく損なわれる原因になります。
また、実際に浮気をしていた場合でも、証拠がなければ言い逃れをされたり、警戒されてスマートフォンの履歴や写真などの証拠を隠滅されたりするおそれがあります。
確たる証拠がないまま問い詰めると、証拠の隠滅や夫婦関係の深刻な悪化を招くリスクがあります。
関係改善を模索するアプローチ
状況によっては、すぐに浮気を追及するのではなく、日頃の接し方を見直して関係改善を図ることも選択肢の一つです。
コミュニケーションの頻度を増やしたり、日々の家事・育児への協力を通じて思いやりを示したりすることで、家庭内の居心地が改善される場合があります。
夫婦で過ごす時間を前向きに共有できるようになれば、仮に関係が揺らいでいたとしても、配偶者自身が自らの行動を見直すきっかけになることも考えられます。
事実確認のために探偵等を利用する際の留意点
白黒を明確にしたい場合や自力での事実確認が困難な場合は、探偵業者などの調査機関に浮気調査を依頼する方法もあります。
調査を担う事業者であれば、行動記録や写真など客観的な証拠を取得できる可能性があります。
ただし、調査費用が高額になるケースも少なくないため、見積もりや契約内容の事前確認が不可欠です。
また、探偵業法などの関連法令を遵守している事業者かどうかを見極めた上で、慎重に依頼を検討することが大切です。
浮気相手への法的アプローチ(慰謝料請求と再発防止)
妻の浮気の事実が確認できた場合、感情的な対立を避けて法的な手続きに則ったアプローチをとることで、相手との関係を断ち切らせる対処が検討できます。
浮気相手への慰謝料請求
婚姻関係にある配偶者以外の者と肉体関係を持つ不貞行為は、平穏な婚姻生活を侵害する不法行為に該当する可能性があります。
そのため、浮気相手に対して精神的苦痛に対する損害賠償として慰謝料を請求することが法的に認められています。
浮気相手へ慰謝料を請求することは、自身が受けた精神的苦痛の重大さを相手に自覚させ、事態を真摯に受け止めさせる契機となり得ます。
また、責任を明確に追及することで、関係を清算させる実質的な働きかけにもつながります。
示談書による接触禁止と違約金の取り決め
浮気相手と話し合いによる解決を図る場合は、口頭での約束にとどめず、合意事項をまとめた示談書を作成することが重要です。
示談書には慰謝料の金額や支払期日だけでなく、再発防止のための条項を盛り込むことが一般的です。
具体的には、今後の私的な面会や電話・メッセージの送受信を禁じる「接触禁止条項」を定めます。
さらに、万が一約束に違反して再び接触を持った場合に備え、あらかじめ「違約金」の支払いを義務付ける取り決めをしておく方法があります。
違反時のペナルティを書面で明確にしておくことは、浮気相手に対する心理的な抑止力として機能します。
関係の完全な解消を促し、将来の不安を低減させるための有効な手段となり得ます。
妻の浮気問題への対処に迷ったときの相談先

妻の浮気の疑いや発覚に直面した際、強い精神的ショックや怒りから冷静な判断を下すのが困難になるケースは少なくありません。
悩みを一人で抱え込んでしまうと、感情的な行動を起こして事態を複雑化させてしまうおそれもあります。
感情に流されて行動する前に、第三者の客観的な視点を取り入れて冷静に状況を整理することが大切です。
客観的な状況整理と方針の明確化
妻の言動に不審な点がある場合でも、まずは事実関係と自身の希望を冷静に切り分けて考える必要があります。
夫婦関係の修復を目指すのか、それとも離婚や責任追及を視野に入れるのかによって、取るべき対応は大きく異なります。
手元にある情報や記録がどの程度客観的な事実を示しているのか、また今後どのような確認が必要かを整理することで、次の一歩を落ち着いて判断しやすくなります。
法的手続きや慰謝料請求を見据えた弁護士への相談
浮気相手に対する慰謝料請求や示談書の作成、離婚や財産分与といった法的な手続きを検討する段階では、弁護士への相談が有効な選択肢となります。
弁護士に相談することで、現在の手持ち証拠で不貞行為を立証できるかの見通しや、妥当な慰謝料額の目安、接触禁止条項を含む示談書の作成方法などについて具体的な助言を受けられます。
さらに、浮気相手との交渉や書面作成を弁護士に依頼すれば、直接相手と対面・連絡する精神的負担を軽減しながら、法的に適切な形での解決を目指すことが可能です。
浮気に関するトラブルは感情が絡みやすく複雑化しやすいため、適切な解決に向けてどのように進めるべきか迷った際は、法律相談の利用を検討するとよいでしょう。
コラム監修者
SHIZU ISHIDA
所属:東京オフィス
広島県広島市出身。青山学院大学心理学科、東海大学法科大学院卒業後、新司法試験に合格し最高裁判所司法研修所を修了。弁護士として法曹界に入り、刑事、民事、法人案件等幅広い分野の専門知識を習得。弁護士登録10年目にしてネクスパート法律事務所に入所し、現在は主に離婚事件に注力している。