「息子の将来が、この一瞬の過ちで全て終わってしまうのではないか」。
警察からの突然の連絡を受け、ご家族が抱かれる不安は計り知れません。本件は、被害者多数の盗撮という重大な刑事事件において、早期の弁護活動により最悪の事態(実刑判決)を回避し、執行猶予付き判決を獲得して社会復帰を果たした事例です。
▼ 相談の背景:突然の逮捕と余罪の発覚
ご依頼者様の息子様は、駅構内での盗撮行為により警察の捜査を受けました。当初は任意での取り調べでしたが、捜査の過程で過去の余罪(別の場所での盗撮)が次々と発覚。事態は極めて深刻化し、単なる「一時の過ち」では済まされない状況へと追い込まれました。
ご家族の最大の願いは「本人の更生」と「社会的な立場を最小限のダメージに留めること」でした。
▼弁護活動:徹底した示談交渉と再犯防止策
事件発覚後、当事務所は直ちに以下の活動を開始しました。
被害者との示談交渉: 盗撮は被害者の精神的苦痛が計り知れない犯罪です。誠心誠意の謝罪を尽くし、示談の締結に向けて粘り強く交渉。被害者複数名に対し、被害弁償と謝罪を完了させ、被害届の取り下げや宥恕(許し)を得ることに注力しました。
再犯防止体制の構築: 本人の性的衝動が事件の背景にあると分析し、専門の医療機関への通院を開始。裁判官に対して「本人が自らの問題を直視し、治療に取り組んでいること」を客観的な証拠として提示しました。
家族の監護体制: ご家族(ご両親)と連携し、息子様を厳格に監督する誓約書を提出。職場復帰や生活環境の改善を含め、社会の中で更生できる環境が整っていることを強く主張しました。
▼判決:執行猶予の獲得と「更生へのチャンス」
公判において、検察側からは懲役2年の実刑が求刑されました。しかし、弁護側が積み上げた「被害者との示談成立」「治療による再犯防止対策」「家族の監督体制」といった事情が裁判所に評価されました。
結果、裁判所は「刑事責任は重いものの、反省の態度と再犯防止の取り組みを考慮する」として、懲役2年・執行猶予4年の判決を下しました。これにより、息子様は刑務所に収容されることなく、社会の中で更生への道を歩み続けることが可能となりました。
▼弁護士からの一言
刑事事件において「早期の介入」は、人生を左右する決定的な鍵となります。特に、今回のような複数の余罪がある場合、放置すれば実刑は避けられません。
ご家族ができることは、怒りや戸惑いの中にありながらも、一日も早く専門家に相談し、適切な法的防御を講じることです。私たちは、ご本人の将来を守るため、被害者への対応から裁判対策まで一貫したサポートを行います。
「やってしまったこと」は消えませんが、これから「どう償い、どう生きるか」は変えられます。もし今、同様の状況で苦しんでいるご家族がいらっしゃれば、一人で抱え込まず、今すぐ当事務所へご連絡ください。