「夫が家にいるとなぜか体調不良になる…」
このような心当たりがある方は、夫源病を疑ったほうがいいかもしれません。
この記事では、夫源病とは何か、夫源病を引き起こす夫の特徴や夫源病になりやすい人の特徴について解説します。
ネクスパート法律事務所が
問題解決に向けて全力でサポートいたします
目次
夫源病とは?
夫源病とは、夫の言動でストレスがたまり妻の心身に不調が現れることです。
夫源病は病名ではありませんが、心療内科医の石蔵文信氏の著書〈夫源病:こんなアタシに誰がした〉(2011年/大阪大学出版会)で広く知られるようになりました。
例えば定年退職をした夫が毎日家にいて、夫の存在が妻のストレスとなり原因不明の体調不良を引き起こします。悪化すると熟年離婚のきっかけの一つになるといわれています。
夫源病を引き起こす夫の特徴は?
夫源病を引き起こす夫の特徴として、以下5つが挙げられます。
家事や育児を妻に押し付けているのに文句が多い
家事や育児を妻に押し付けているにも関わらず文句が多いタイプです。
仕事一筋のいわゆる昭和の頑固おやじをイメージするとわかりやすいかもしれません。
家事や育児を全面的に妻に任せ口を出さなければまだいいのですが、タンスの上のほこりが目立つと細かい指摘をしたり、子どもの成績が下がると妻に対してお前の教育が悪いと言ったりする夫は、夫源病を引き起こす可能性があります。
文句を言うなら家事や育児の一部を負担すべきだと妻は不満に思うからです。
妻の言い分を聞かず否定的な発言が多い
妻の言い分を聞かず否定的な発言が多いタイプです。
妻が「〇〇をしたほうがいい」と提案しても受け入れずに否定的な意見ばかりを言う夫は、夫源病を引き起こす可能性があります。
次第に妻は、意見を言ってもどうせ否定されるにきまっていると諦め、夫との会話を避けがちになるからです。
妻に対して感謝の気持ちがない
妻に対して感謝の気持ちがないタイプです。
帰宅したら夕食が用意されているのは当たり前と考え、感謝の一言が言えない夫は、夫源病を引き起こす可能性があります。
毎日の家事を頑張っているのにありがとうの一言もないなら、妻は自分の存在価値に疑問を持ってしまいストレスがたまる一方だからです。
威圧的な言動や行動がある
威圧的な言動や行動があるタイプです。
常に怒ったような言い方をしたり、いつも不機嫌そうな顔をしていたりする夫は、夫源病を引き起こす可能性があります。
妻の立場としては、夫婦は平等であるべきなのに、なぜ一方的に偉そうな言われ方をしなければならないのだろうと夫に対して不満を抱いてしまうからです。
気分屋で日によって言動が違う
気分屋で日によって言動が違うタイプです。
つい先日は〇〇だと言っていたのに、今日は△△とまるで違う意見を言ってくる夫は、夫源病を引き起こす可能性があります。気分屋の夫の発言に振り回される妻にストレスがかかるからです。
あなたは大丈夫?夫の言動を夫源病チェックシートで確認しよう
夫源病を引き起こす夫の特徴を5つ述べましたが、あなたの夫は大丈夫ですか?
チェックシートを用意しましたので確認をしてください。3つ以上該当すると、夫源病予備軍かもしれません。
外面がよいが家では常に不機嫌
夫源病を引き起こすタイプの夫は、外面が良い傾向があります。
外で気を遣っている分、家では常に不機嫌で、特に妻に対しては横柄な態度を取りがちです。
「俺の稼ぎで生活できている」が口癖
夫源病を引き起こすタイプの夫は、「俺の稼ぎで生活できている」と口にする傾向があります。
妻が夫に意見を言おうものなら、それに対して反発し「俺の稼ぎで…」のせりふが出てきます。
「メシは?」と当たり前のように聞く
夫源病を引き起こすタイプの夫は、「メシは?」と当たり前のように聞いてくる傾向があります。
妻が風邪をひいて寝込んでいたとしても、体調を気遣うどころから「俺のメシはどうなっているの?」と聞いてくる夫は意外に多いといいます。
妻の買い物にいつもついてくる
夫源病を引き起こすタイプの夫は妻への依存が高く、妻が買い物に行くのにもついてくる傾向があります。
妻は自分のペースで買い物がしたいのに、夫の存在で落ち着いて買い物ができずイライラが溜まります。常に家で一緒にいるのに、外出時まで一緒となるとストレスを感じる人も少なくありません。
交友関係が少なく趣味がない
夫源病を引き起こすタイプの夫は、交友関係が少なく趣味がない傾向があります。
やることがないため毎日家でテレビばかり見てゴロゴロし、そうかといって家事を手伝うわけではないので、妻に負担をかけます。
真面目で完璧主義
夫源病を引き起こすタイプの夫は、真面目で完璧主義な傾向があります。
〇〇でなければいけない、〇〇であるべきだという頭の固いところがあるため、少しでも自分の考えと異なることが起きると許せず、妻を責める人も少なくありません。
ありがとうと素直に言えない
夫源病を引き起こすタイプの夫は、ありがとうと素直に言えない傾向があります。
家事は妻がやるのが当たり前、食事は妻が用意するのが当たり前と思っているので、妻に感謝の言葉をかけようという発想自体がないのです。
夫源病になりやすい人はどんな人?チェックシートで確認しよう
夫のペースに合わせて生活している女性は、夫源病になりやすい傾向があるかもしれません。夫源病になりやすいタイプのチェックシートを用意しましたので、確認をしてみてください。
我慢強く不満をため込んでしまう
我慢強く不満をため込んでしまうタイプは、夫源病になりやすいかもしれません。
夫が理不尽な態度を取っても怒らず耐えていると、ストレスはどんどん溜まっていきます。
完璧主義で家事の手抜きができない
完璧主義で家事の手抜きができないタイプは、夫源病になりやすいかもしれません。
毎日家の中をきれいに掃除しなければ気が済まない、食事は手を抜かずに作りたいと完璧を求めていると疲れてしまいます。
相手に対して反論できない
相手に対して反論ができないタイプは、夫源病になりやすいかもしれません。
夫に言われる一方で自分の意見を押し殺してしまう人は、ストレスがたまる一方です。
小さなことでもくよくよ悩みやすい
小さなことでもくよくよ悩みやすいタイプは、夫源病になりやすいかもしれません。
細かいことがいつまでも気になり、心の切り替えが苦手な人はストレスを溜めてしまいます。
良い妻・母でありたいという思いが強い
良い妻・母でありたいという思いが強いタイプは、夫源病になりやすいかもしれません。
自分なりの理想の妻、母親像に近づけるように妥協しない人は、上手くいかないことが起きると必要以上にストレスを感じてしまいます。
家族中心の生活で自分の時間がない
家族中心の生活で自分の時間がない人は、夫源病になりやすいかもしれません。
家族中心の生活をして自分の趣味や息抜きをする暇がないと、ストレスが溜まっていきます。
世間体を気にする
世間体を気にするタイプは、夫源病になりやすいかもしれません。
人一倍まわりから良く思われたい気持ちが強いと、精神的に張りつめてしまい疲れてしまいます。
夫源病の改善のためにできることは?
夫源病予備軍かもしれない…と思ったら、改善のために以下3つの行動をとりましょう。
本音を打ち明け夫と話し合う
夫と腹を割って話し合いましょう。
不満に思っていると本音で打ち明け、改善してほしいと夫に訴えましょう。
家事や育児を分担したい、任せるのであれば細かい文句を言わないでほしいなど、心の中に抱えている不満をすべてぶつけてみましょう。
自分の時間を作り気分転換する
家族中心ではなく、自分の時間を作り気分転換をしましょう。
読書をしたり音楽を聞いたり、舞台観劇やコンサートに出かけたりするなど、好きなことを徹底的にする日を作りましょう。
今流行の推し活をして、新しい友だちを作るのもいいかもしれません。
別居する
夫が話し合いに応じず、相変わらずの態度が続くのであれば別居を検討してみてもよいかもしれません。
離婚をする気はないけれど夫と一緒に生活するのが苦痛なら、思い切って別居婚をしてみるのも一つの方法です。
別居をしたら、案外夫の良さを再発見できる可能性があるかもしれません。
なお、夫婦には同居義務があるため、正当な理由なく同居を拒否することは、同居義務違反となり得ます。そのため、別居をする際には、夫の同意を得るのが望ましいでしょう。
まとめ
今回の記事では、夫源病を引き起こす夫の特徴や夫源病になりやすい人の特徴を解説しました。
紹介したチェックシートで夫源病予備軍だとわかったら、早めに対策を練りましょう。
夫がお互いの考えや行動を尊重できるようになれば、妻が夫源病になったり離婚を切り出されたりすることはなくなります。
ぜひ今回の記事を参考にして、本音で話し合う機会を設けてください。