今この記事を読んでくださっているあなたは、不倫をしてしまったことを後悔していることと思います。
不倫がバレたらどうしよう?慰謝料はいくらくらいになるの?と不安を抱えているかもしれません。
不倫をしてしまったことは反省すべきですが、まずは焦らずにゆっくりと対処していきましょう。
この記事では、不倫がバレた場合のリスクやあなたがとるべき行動について解説しています。ぜひ参考にしてください。
目次
不倫してしまった場合の4つのリスク
不倫してしまった場合のリスクには、次の4つが考えられます。
- 慰謝料請求される
- 配偶者から離婚を切り出される
- 社会的信用を失う
- 精神的に追い込まれる
以下、詳しく見ていきましょう。
慰謝料請求される
慰謝料請求される可能性があります。
不貞行為は、民法上の不法行為に該当します(民法709条)。
したがって、不貞行為をされた側は、配偶者と不倫相手に対して、損害賠償請求、つまり不貞行為による精神的苦痛を理由とした慰謝料請求ができます。
ですから、不倫をしてしまった場合には、慰謝料請求される可能性があるでしょう。
配偶者から離婚を切り出される
配偶者から離婚を切り出される可能性があります。
不貞行為は民法上の、法定離婚事由に該当します(民法770条)。
民法は、配偶者の不貞行為が離婚事由に該当することを明示的に定めています。
つまり、不貞行為をされた側は、不貞行為をした側に対して、離婚を請求でき、不貞行為をした側が離婚を拒否しても、原則、裁判で離婚が認められます。
ですから、不倫をしてしまった場合には、配偶者から離婚を切り出される可能性があるでしょう。
社会的信用を失う
社会的信用を失う可能性があります。
不倫は、社会一般的によくないこととされています。
ですから、あなたが不倫をしたことによって、家族や職場、友人といったあなたの周りの人からの信用は下がるでしょう。
精神的に追い込まれる
精神的に追い込まれる可能性があります。
あなたは今すでに、「不倫をしてしまった。どうしよう。」と考えていることと思います。
一般的には、不貞行為をすると、社会的評価や信用は下がると言われています。
慰謝料請求の裁判が起こされた場合には、高額な慰謝料を支払わなければならない可能性もあるでしょう。
あなた自身が精神的に追い込まれるリスクが生じることを頭に入れておきましょう。
不倫してしまった場合にあなたがとるべきたった1つの行動
不倫してしまった場合にあなたがとるべきたった1つの行動は、不倫相手との関係を断つことです。
今、この記事を読んでいるということは、不倫をしてしまったことに少し後ろめたさを感じているのではないでしょうか?
このまま不倫関係を継続しても、あなたやあなたの周りの人たちにとって良い方向に向かうことはないでしょう。
不倫関係が長ければ長いほど、支払わなければならない慰謝料額も増えていきます。つまり、不倫関係を継続することには、大きなリスクが伴います。
ですから、なるべく早く不倫相手との関係を断つべきです。
不倫してしまったことにより慰謝料請求された場合の対処法
不倫してしまったことにより慰謝料請求された場合には、次のように対処していきましょう。
- 慰謝料の支払い義務があるかどうかを確認する
- 請求されている慰謝料額が適正かどうかを確認する
- 誠実な対応で交渉に応じる
- 弁護士に相談する
以下、詳しく見ていきましょう。
慰謝料の支払い義務があるかどうかを確認する
慰謝料の支払い義務があるかどうかを確認しましょう。
次のような事情があなたに当てはまる場合には、原則、慰謝料の支払い義務はありません。
- 不倫相手との肉体関係が全くない
- 不倫相手が既婚者であることを知らなかった
- 不倫相手に肉体関係を強制されていた
- 時効が成立している
したがって、あなたに当てはまる事情がひとつでもある場合には、早めに弁護士に相談することをおすすめします。
請求されている慰謝料額が適正かどうかを確認する
請求されている慰謝料額が適正かどうかを確認しましょう。
不倫がバレてしまい慰謝料請求されたとなれば、焦りと動揺から、すぐに支払わなければ!と考えるかもしれません。
しかし、相手から請求されている額が適正な慰謝料額であるとは限りません。
慰謝料の相場から大きく離れている場合には、慰謝料を減額できる可能性があります。
以下、3つのケースの相場を紹介しますので、参考にしてください。
- 相手夫婦が離婚しない場合は50〜100万円程度
- 不貞行為が原因で相手夫婦が別居した場合は150〜200万円程度
- 不貞行為が原因で相手夫婦が離婚した場合は200〜300万円程度
したがって、請求されている慰謝料額が相場から大きくかけ離れている場合には、早めに弁護士に相談することをおすすめします。
誠実な対応で交渉する
誠実な対応で交渉しましょう。
交渉の進み方によっては、示談が成立したり、慰謝料が減額できたりする場合もあります。
ですから、感情的にならずに交渉を進めることが大切です。
弁護士に相談する
弁護士に相談しましょう。
弁護士に対応してもらうことで、相手と直接交渉せずに済みます。
あなたとの交渉では感情的になっていた相手も、弁護士が間に入ることで冷静な話し合いができることは少なくありません。適正な慰謝料額かどうかも判断できます。
ですから、慰謝料を請求されたら、早めに弁護士に相談することをおすすめします。
不倫してしまったことにより離婚を切り出された場合の対処法
不倫してしまったことにより離婚を切り出されたら、次のように対処しましょう。
- 離婚をするかどうかしっかりと考える
- 素直に謝罪をする
- 離婚を受け入れる場合には話し合いによる解決を目指す
- 話し合いがまとまらず調停や裁判に発展した場合には弁護士への相談を視野に入れる
以下、詳しく見ていきましょう。
離婚をするかどうかしっかりと考える
離婚をするかどうかしっかりと考えましょう。
不倫が発覚した直後は、お互い感情的になっていることが少なくありません。
まずは落ち着いて、今後どうするのが適切かをしっかりと考えましょう。
離婚をした場合の慰謝料は、離婚をしなかった場合の慰謝料と比較して、金額が大きくなる傾向にあります。なぜなら、不倫により離婚に至った場合、相手の精神的苦痛の程度はより大きなものと判断されるからです。
したがって、離婚の有無も慰謝料の金額を決める際の考慮要素になることを頭に入れておきましょう。
素直に謝罪をする
素直に謝罪をしましょう。
不倫をしてしまったことが事実であるなら、素直に謝罪しましょう。
あなたが、夫婦関係を修復したいと考えているのなら、相手に対し、謝罪の意を示すことが何より大切になるでしょう。
離婚を受け入れる場合には話し合いによる解決を目指す
離婚を受け入れる場合には話し合いによる解決を目指しましょう。
調停や裁判になると時間的・経済的・精神的にも負担が大きくなります。
どうしても離婚をすることになった場合には、話し合いによる解決、つまり協議離婚での解決を目指しましょう。
協議離婚での離婚が一番スムーズな解決方法と言えるでしょう。
話し合いがまとまらず調停や裁判に発展した場合には弁護士への依頼を視野に入れる
話し合いがまとまらず調停や裁判に発展した場合には弁護士への依頼を視野に入れましょう。
話し合いでの離婚がまとまらない場合には、裁判所で調停や裁判の手続きをとる必要があります。
この場合には、離婚の条件について相手と多くの話し合いをする必要がありますから、弁護士への依頼も検討されることをおすすめします。
まとめ
不倫をしてしまったら、まずは不倫相手との関係を断つことをおすすめします。
バレなければ大丈夫だろうと思っていても、不倫関係が長ければ長いほど、バレた時のリスクも大きくなります。
一人では不安がある場合には、弁護士としてお手伝いできることがあるかもしれません。
不倫をしてしまったことで、慰謝料の支払いや離婚を求められたら、ぜひネクスパート法律事務所にご相談ください。