不貞行為を片方が認めない!慰謝料請求の方法や証拠について解説

  • 最終更新日: 2024.04.2

不貞行為の慰謝料請求をする場合、不貞行為があったことを一方が認めていても、もう一方が認めないケースはよくあります。

不貞行為をしたのに認めないなんて許せない!二人とも認めないと慰謝料請求できないの?と怒りや不安をお持ちのことと思います。不貞行為をされた側のあなたからしたら、どうにかして慰謝料を請求したい!と考えるのが普通でしょう。

この記事では、不貞行為を片方が認めない場合の慰謝料請求の方法や不貞行為の証拠について詳しく解説しています。
ぜひ参考にしてください。

不貞行為を片方が認めない場合の慰謝料請求の可否

不貞行為を片方が認めない場合でも、不貞行為を立証する3.1で詳述するような十分な証拠があれば、慰謝料を請求できます
しかし、十分な証拠がない場合には、慰謝料請求することが難しい場合が多いでしょう。

裁判では証拠が重要になります。そのため、まずは裁判ではなく相手との交渉による解決を目指すことをおすすめします。
以下、その詳しい内容と理由について解説しています。

不貞行為を立証する十分な証拠があれば慰謝料請求が可能

不貞行為を立証する十分な証拠があれば慰謝料請求が可能です

相手が不貞行為の事実を否定していても、不貞行為の事実を証明する十分な証拠があれば、交渉する際に相手を説得する材料になります。証拠が強力であればあるほど、相手も慰謝料請求に応じる可能性が高くなります。

それでも交渉がまとまらなかった場合は、不貞行為に基づく慰謝料請求の裁判を提起することになります。裁判になった場合には、その証拠をもとに不貞行為があったことを証明できるでしょう。

したがって、不貞行為を立証する十分な証拠があれば、相手が不貞行為を認めない場合でも、慰謝料請求が認められる可能性が高いです。

不貞行為を立証する証拠がないと慰謝料請求が難しい場合も

不貞行為を立証する証拠がない慰謝料請求が難しい場合も多いです。

相手が不貞行為の事実を否定している以上、それを証明する有効な証拠がない場合、裁判で慰謝料を請求することは難しいでしょう。

不貞行為を片方が認めない場合にあなたがとるべき3つの行動

不貞行為を片方が認めない場合にあなたがとるべき行動は次の3つです。

  • もう一方が認めていることを材料に交渉する
  • 不貞行為を立証する証拠を集める
  • 弁護士に相談する

以下、詳しく見ていきましょう。

もう一方が認めていることを材料に交渉する

もう一方が認めていることを材料に交渉しましょう

裁判になると、不貞行為を立証するには十分な証拠が必要です。解決までにはかなりの期間も必要になります。

相手との交渉が比較的スムーズに進みそうであれば、交渉による解決をおすすめします。

しかし、不貞行為があったことを一方が認めていることのみを材料に交渉した場合、相手は、もしかして他に決定的な証拠がないのでは?と考え、かえって頑なに不貞行為を否定してくる可能性も考えられます。言い逃れされる可能性もあるでしょう。

あなたが一人で交渉するのであれば、そういったリスクがあることを頭に入れておきましょう

不貞行為を立証する証拠を集める

不貞行為を立証する証拠集めましょう
不貞行為を立証する証拠となるものについては、次章で詳しく解説しています。

証拠の数が多いほど、不貞行為を立証できる可能性は高くなります。
ですから、できるだけ多くの証拠を集めるようにしましょう。

弁護士に相談する

弁護士に相談しましょう

不貞行為を認めない相手に慰謝料請求をするのは、簡単ではありません。
あなた一人で行動すると、相手に警戒される可能性証拠を隠滅される可能性が高くなります。

交渉の場では、優れた交渉力が必要になりますし、裁判の場では、どのように立証していくか?といった証拠の組み立て方や証拠を出すタイミングも考える必要があります。

早期に弁護士に相談することで、有利な証拠を集めやすくなったり、交渉をスムーズに進められたりする可能性が高まります。

裁判では不貞行為の事実を立証することが必要

裁判では不貞行為の事実を立証することが必要です。

交渉で解決に至らない場合には、裁判での解決を目指すことになります。

裁判では、当事者双方の主張が異なる場合、裁判官が証拠に基づき事実を認定します。
相手が不貞行為を認めない場合、不貞行為があったことの立証は、慰謝料を請求する側が行う必要があります。つまり、あなたが不貞行為があったことを証明しなければなりません

ですから、証拠について十分な知識を持っておくことが大切です。

以下、不貞行為を立証する証拠となるものや証拠の集め方について解説します。

不貞行為を立証する証拠となるもの

不貞行為を立証する証拠となるものには、次のようなものが挙げられます。

  • ラブホテルや相手の自宅に出入りしている写真や動画
  • メールやLINEでのやり取りの履歴
  • ドライブレコーダーの会話記録
  • ラブホテルに宿泊した際の領収書やクレジットカードの明細
  • 片方の不貞行為を認める発言
  • 探偵の調査報告書

証拠の集め方

証拠を集めるには、次の2つの方法があります。

  • 自分で証拠を集める
  • 探偵事務所に依頼する

自分で証拠を集める場合の2つの注意点

自分で証拠を集める場合には次のような注意が必要です。

  • 十分な証拠が集まるまで相手側を問い詰めない
  • 感情的になって逸脱した行動をしない

以下、詳しく見ていきましょう。

十分な証拠が集まるまで相手を問い詰めない

十分な証拠が集まるまで相手を問い詰めないようにしましょう

不貞行為があった可能性が高いような証拠を1つでも手に入れると、すぐに相手を問い詰めたいと考えてしまうお気持ちは理解できます。

しかし、十分な証拠が集まっていないにもかかわらず相手を問い詰めてしまうと、相手に言い逃れられたり、他の証拠を隠滅されたりする可能性が高くなるでしょう。

ですから、十分な証拠が集まるまでは、慎重な行動をとるようにしましょう。

感情的になって、逸脱した行動をとらない

感情的になって、逸脱した行動をとらないようにしましょう

不貞行為をしているかもしれないと思うと居ても立っても居られないお気持ちはわかります。

しかし、過度な尾行やGPSの利用などがプライバシーの侵害にあたる可能性もあります。

あなたの行動によっては違法性を帯びるリスクがあることを頭に入れておきましょう

不貞行為を片方が認めない場合にもう一方の自白だけで立証はできる?

不貞行為を片方が認めない場合であっても、もう一方の自白だけで不貞行為を立証できる可能性はあります

裁判の場で不貞行為があったことを認める供述をした場合、それは証拠になります。

なぜなら、不貞行為があったという自分に不利益な事実を自ら供述しているということは、その供述の信用性が高い、つまりその供述が事実である可能性が高いと考えられるからです。

不貞行為を認めている者の自白により、不貞行為があったことを裁判所が認定すれば、不貞行為を認めない相手に対する慰謝料請求も認められます。

しかし、裁判外での自白の場合には、書面や音声を残しておく必要があります。

例えば、配偶者が不貞行為を認めている場合に、あなたとの話し合いでは不貞行為を認めていたにもかかわらず、裁判の場で証言を覆すことは少なくありません

ですから、裁判外での自白の場合には、記録として残すことを頭に入れておきましょう。

まとめ

不貞行為を片方が認めないことはよくあることですが、不貞行為を認めている相手に慰謝料請求する場合と比較して、ハードルが高くなる傾向にあります。

交渉が進めやすそうな相手なのか、有力な証拠がどの程度あるのかによって、取るべき対応が変わってきます。

一人では不安がある場合には、弁護士としてお手伝いできることがあるかもしれません。

ネクスパート法律事務所では、不貞問題に強い弁護士が在籍しています。仕事が忙しくて相談に行けない人や遠方にお住まいの方のためにオンライン法律相談サービスも実施しています。初回の相談は30分無料ですので、ぜひ一度ご相談ください。

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